【インタビュー】関取花

 

関取花

大好きなライブに救われている

 

柔らかさと鋭さをあわせ持つ唯一無二の歌声、伸びやかなメロディ、卓越した観察眼と思索力から生み出される歌詞に加え、ざっくばらんなトークでも人気を集める関取花。昨年末のライブでメジャーデビューを発表したが、これに伴って4月には東京・品川インターシティホールと大阪・円形ホールでワンマンライブを行う。いずれも昨夏のツアーで訪れた場所だ。

「どちらも音楽専門のホールではないのでハプニングはありましたけど、サポートメンバーやPAさん、舞台監督さんに助けられて楽しくやれました。よく言えばマジックが起こる会場ということで(笑)、内容はまだ決まってませんが、次も楽しみです」

「ライブが大好き」と言い切る彼女は、ステージでもよく歌い、よく語り、よく笑う。「ストレス発散法を訊かれたら“ライブです”って答えるくらい」。オーディションに入賞して弾き語りで歌い始めたころは淡々とステージにあがっていたが、2012年にCMに提供した「むすめ」が好評を博し、イベント出演が増えたころから徐々に「ライブって愛があるものなんだ、って知っていった」という。

「いちばん嫌いだった自分が、ライブのおかげで消えていくのを実感できた。だからこそ思い入れが強いんだと思います。いまも救われてますね。何があっても、ライブのときだけは好きな自分でいられるから」

ラジオの仕事を始め、そこで鍛えた話術を磨き上げた彼女。そのトーク力も話題となり、徐々にユニークなライブのスタイルを完成させていく。ワンマンライブではほとんどベース、キーボード、ドラムスの3人を従えたバンド形式。メンバーについては「演奏はもちろんですけど、キャラで選んでます」と笑う。

「MC中にわたしが着地点を見失ったら合いの手を入れてくれたり、逆に乗ってしゃべってるときは静かに見守ってくれたり、ほんっと頼りになるんです。替えが効かない、大好きな、サポートメンバー以上の存在ですね。ただみなさん忙しいので、予定が合わないことが当然起きるんです。そういうとき、どこまでわたしが引っ張っていけるか。そこは自分の力量ですからね」

彼女のライブに足を運ぶ際には、そのあたりにもぜひご注目を!

 

プロフィール

セキトリ ハナ

学生時代に音楽活動を始める。'12年、CMソング「むすめ」が話題に。'18年6月、AL「ただの思い出にならないように」をリリース。

 

公演情報

 

「春ライブだよ 2019」

 

2019/4/7(日)17:00 東京・品川インターシティホール

2019/4/13(土)17:00 大阪・円形ホール

 

 

インタビュー・文/高岡洋詞

構成/月刊ローチケ編集部 1月15日号より転載