【インタビュー】サヨナラ僕たちは光

2026/8/15(土)

サヨナラ僕たちは光

何か打ち込めることをもう1回やりたい

高校の同じ軽音楽部で過ごした仲間が再び集結してコピーでもやってみよう、というのはどこにでもありそうな話だが、そこから本格的にオリジナル曲の制作に発展。昨年9月から定期的に新曲を発表し、ひそかな注目を集めているのが5人組バンド、サヨナラ僕たちは光だ。

たけやん「部活では別々のバンドを組んでいたんですけど、この5人はずっと仲良しでして。大学生になってから(趣味として)集まってコピーをしつつ、そこから2年ぐらい経ってオリジナル曲へ取り掛かったという経緯です」

ヌマ「社会人になりたてぐらいのタイミングで熱が再燃したというか、何か打ち込めることをもう1回やりたいなと」

最初に発表した「セカンドノート」は夢をどこかに置いてきてしまった社会人が葛藤を乗り越え、新たな光に手を伸ばす様を軽快なギターロックで鳴らした1曲。

ヌマ「“この曲は最初に出すんだろうな”とみんながなんとなく思っていました。1曲目にする意味のある歌詞をたけやんが書いてきてくれたので」

只埜「歌詞はめちゃめちゃ等身大だと思っています。歌うときも自分の中に落とし込みやすかったです」

ただ、一筋縄でいかないのがこのバンド。メンバーのバックグラウンドは様々であり、ルーツについて聞けばChic、Earth, Wind & Fire、Jamiroquai、嵐、いきものがかり、Mr.Children、Every Little Thing、AAA、ELLEGARDEN、ストレイテナーと様々なアーティスト名が挙がるように、その後に発表した曲も幅広い。ファンクの匂いもあれば、ポップパンクのエッセンスも感じさせる。最新曲「藤沢街道」ではシティポップ的アプローチでビターな雰囲気も醸し出しているのだ。

ユウタB「この『藤沢街道』は完全に僕の趣味でバンドにもち込んだ曲なんですけど、しっとりとしたモノもやっていいのかなと思って。今までにない曲もやってみたかったんですよね」

どんなアイディアだとしても否定せず、バンドとして取り組んでみる。「制作過程では多種多様な意見が飛び交いますけどね」とラッカワは笑うが、それこそが彼らのスタイルだ。

たけやん「やっぱり、好きな曲調がそれぞれ違うのでぶつかるんですけど、とりあえずやってみて、その中でだんだんとアジャストしていくというか。だから、振り返っても最初から5人が最高だなと一致して作り始めたみたいな曲がないんですよ(苦笑)」

ユウタB「みんなが音楽的好奇心をもって制作している感じもありますね」

“まずは楽曲にフォーカスしてもらいたい”という気持ちもあり、顔出しはせず、ライブ活動もまだ未定。ただ、ライブを想定しない分、音楽的自由度も高い。

ユウタB「表現の幅はかなり広がるので、無限の可能性があるとは思います」

たけやん「制作中の曲に関しても、すでに発表した曲と同じ引き出しに入れられるようなものは意外とないのかなと思っています」

本格的に活動をスタートさせてからまだ1年足らず。バンドとしての夢を形作っている最中ではあるが、しっかりと力強い意志はある。

たけやん「もっともっと活動を加速させたい気持ちはあります」

ラッカワ「明確にバンド内で意志統一をしているわけではないですが、それぞれが“こうなるといいな”という夢は膨らませてはいて。この5人で面白おかしく笑いながら、たくさんの人に聴いてもらいたいと思っています」

プロフィール

サヨナラ僕たちは光/さよならぼくたちはひかり

神奈川県を拠点に活動する社会人5人組バンド。全員が同じ高校の軽音楽部出身。メンバーは只埜(Vo)、たけやん(Gt)、ユウタB(Gt)、ラッカワ(Ba/key)、ヌマ(Dr)。

インタビュー・文/ヤコウリュウジ
構成/月刊ローチケ編集部 8月15日号より転載

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