【インタビュー】坂本真綾

2025/11/15(土)

坂本真綾

30周年2DAYSは異なるバンドの2つのルートで開催!

歌手、声優、俳優、作詞家、エッセイストなど、幅広いフィールドで活動を続けている坂本真綾が、歌手デビュー30周年を迎える。アニバーサリーイヤーを飾るベストアルバム『M30~Your Best~』は、30年間に録音した255曲から人気投票で選ばれた15曲(Disc1)、坂本真綾の30年間の音楽活動を支えた15人の音楽仲間たちがセレクトした15曲(Disc2)の2枚組だ。

「10周年、20周年と節目の時期を迎えるたびに、活動を支えてくれた方々、聴いてくださる皆さんがいないと続けてこられなかったなと思うようになって。30周年のベストアルバムは、とにかく皆さんに喜んでもらえるものにしたかったんです。それぞれ思い入れのある曲は違うだろうし、どういう結果になるのかな?と興味を持って投票を見守っていました」

Disc1には、デビュー曲「約束はいらない」、代表曲「プラチナ」、ライブでも人気の「マジックナンバー」などを収録。“第2のデビュー曲”と評される「ループ」、20周年のタイミングで制作された自作曲「これから」は、彼女自身にとっても思い入れのある楽曲だという。

「『ループ』は、デビュー以来ずっと一緒にやってもらったプロデューサー(菅野よう子)といったん離れて、最初にリリースした曲。私にとってはとても大きな決断だったし、当時は不安もあったのですが、そういう曲をリスナーの皆さんも好きでいてくれたんだなと嬉しくなりました。『これから』には〈どんなさよならにも意味があるって誰かが歌ってた〉という歌詞があって。年を重ねると“さよなら”が増えるし、まるで今の自分に向けてるみたいだなと思いますね」

Disc2の最後に収められているのは、作詞家・岩里祐穂がセレクトした「猫背」。

「他の楽曲のレコーディングをしているときに、岩里さんが“真綾ちゃんに歌ってほしくて書いたの”と見せてくれたのが、『猫背』の歌詞だったんです。その場にいた菅野さんがすぐに曲を付けて。とても印象に残っているし、これからもお二人にインスパイアを与えられる存在でいたいですね」

そして2026年4月18日・19日に東京・有明アリーナで『坂本真綾30周年記念SPECIAL LIVE “M30~Your Best~”』の開催も決定。初日の“Route A”は北川勝利バンド、2日目の“RouteB”は河野伸バンドがサポートを務め、それぞれ違った内容になるという。

「こんなに大きな規模のライブをやれる機会はそうそうないし、この先、また実現できるとは限らない。ずっと支えていただいた北川勝利さん、河野伸さんとご一緒するためには、“両日、別のバンドでライブをやる”という選択しかなかったんです(笑)。北川さんには、私が20代後半の時期から曲を書いてもらうようになって。明るくて前向きな人柄が曲にも出ているし、ライブで盛り上がる曲をピックアップすると、北川さんの曲ばかりになるんですよ。河野さんは、アルバム『かぜよみ』(2009年)のツアーで初めてご一緒して。当時はライブが苦手だったんですけど、そのツアーをきっかけにして、少しずつポジティブに向き合えるようになって。私にとって河野さんは、ターニングポイントの時期に一緒にステージに立ってくれた方なんですよね」

「2日間あっても、セットリストに全部を入れられるわけではなくて。悩ましいです」と笑顔で語る坂本真綾。タイムレスな魅力を備えた楽曲を通し、30周年を迎えた今の彼女の歌をたっぷりと堪能してほしい。

プロフィール

坂本真綾/さかもとまあや

歌手、声優、俳優、作詞家、ラジオパーソナリティと幅広く活躍。’26年にデビュー30周年を迎える。

公演情報

坂本真綾 30周年記念SPECIAL LIVE “M30~Your Best~”

  • ’26/4/18(土) 17:00 東京・有明アリーナ
  • ’26/4/19(日) 17:00 東京・有明アリーナ

インタビュー・文/森朋之
構成/月刊ローチケ編集部 11月15日号より転載


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