【インタビュー】龍宮城
2024/9/15(日)
“最強のみんな”で初の武道館公演を開催!
龍宮城は、女王蜂のアヴちゃん(Vo)をプロデューサーに迎えたオーディション番組「0年0組-アヴちゃんの教室-」から生まれた「オルタナティブ歌謡舞踊集団」。ダンス&ボーカルグループとして異色にして非凡な表現力を武器に、昨年春のデビューから着実に厚いファンダムを築き上げている。そんな彼らが2025年2月22日に日本武道館公演を開催する。
龍宮城として初の武道館ワンマン。Sは「武道館公演の話をいただいた時は不安もありましたが、ここで挑戦しなかったら龍宮城の成長はないと思ったんです」と率直に語り、KENTも「この挑戦をパスすることは絶対にありえないと思った」と強い決意を見せる。さらにITARUが「初めてのワンマンライブからもうすぐ1年。楽曲や演出など、すべてのステージングをやりきりたい」と言葉を継げば、齋木春空も「将来的にも『2月22日はヤバかったよね』と語り継がれる日にしたい。やらせていただくことが決まった以上、あとは全力でやりに行くだけ」とすでに臨戦モード。そしてRayは「座席を『埋める』のではなく、会場を『満たす』ことを目標としたい」とこのライブの意義を語った。つまり「僕らの音楽・世界で、そこにいてくれるひとりひとりの心を満たす」のだと。
野望とプレッシャーとが入り混じるメンバーたち。デビュー以来積み重ねてきたライブ経験は確実に自信につながっている。冨田侑暉は「ライブを重ねるごとにファンの皆さんのノリ方が凄くなってきていて、ちゃんと自分たちの音楽が届いている、一緒に戦ってくれているんだなと感じています」と、ファンと共有する時間の濃密さにも言及。KEIGOも「龍宮城の世界観は唯一無二で、アヴちゃん先生、そして龍宮城の7人にしか描けないものがある」と自信を見せつつ、「ツアーを重ねるごとに応援してくれる方々が増えて、その存在にとても助けられ、奮い立たされています」と、ファンの存在とともに龍宮城の成長があることを実感しているという。
改めて「現在の龍宮城の強みとは?」という質問をぶつけてみた。KENTは「僕たちの強みは何にでもなれること。ライブではダンス&ボーカルだけでなく弾き語りをしたりアカペラをしたり、お笑いコントっぽいことをしたりもします」と語り、KEIGOは龍宮城のヴィジュアルについても「大きな武器だと思う」と、視覚的に魅せることについて大きな自信を覗かせる。Sは「龍宮城の武器はやっぱり圧倒的なオルタナティブ。この武道館に向けてさらにギアを上げ、『オルタナティブ』を突き詰めていきたい」と強い気持ちを口にした。
龍宮城がオルタナティブたる所以は冨田の言葉に顕著だ。「一般的な音楽のステージはポジティブな側面が強いですが、龍宮城は汚さや暗ささえも表現しているという自負があります」。そう、龍宮城のステージは観る者に様々な感情を呼び起こす。「アヴちゃん先生の曲、Sota先生のコレオという最強の作品がついているから」と齋木は言うが、7人のパフォーマンス、そこに滲む自信がそれを存分に体現するのだ。
「歌、ダンス、楽曲、演出などすべての表現に意味があります。ただ音楽をしているのではなく、届けるために、生きるためにライブをしています」と語ったのはITARU。それを受けて、Rayは「龍宮城は『人』が強い。メンバー7人それぞれも、そして互いに作用し合った時も、関わってくださる方々も、応援してくださるファンの方も、みんな最強。自信過剰かもしれないけど、この人たちとなら本気で世界を獲りにいけると思っています」と口にした。今回の武道館公演がその「世界」へと続く大きな扉であることは間違いない。
プロフィール
龍宮城/りゅうぐうじょう
オーディション番組から誕生した7人組の「オルタナティブ歌謡舞踊集団」。女王蜂のアヴちゃんプロデュースで'23年にデビュー。
公演情報
日本武道館公演
- '25/2/22(土)14:00 東京・日本武道館
- '25/2/22(土)18:30 東京・日本武道館
インタビュー・文/杉浦美恵
構成/月刊ローチケ編集部 9月15日号より転載