【インタビュー】緑黄色社会

2026/2/15(日)

緑黄色社会

ライブというより、
祭りに来ている気持ちになってもらいたい

4月25日・26日にバンドの地元・愛知県で開催される主催対バンイベント『緑黄色大夜祭2026』のラインナップが発表され、参加へのモチベーションがさらに上昇しているファンも多いであろう今。緑黄色社会(以下、リョクシャカ)がラブコールを送るアーティストとの『お祭り』は幅広い世代が楽しめる絶妙さだ。昨年はアルバム「Channel U」を携えたツアーや初のアジアツアーなど、過去最多のライブをおこなったリョクシャカ。まずはグッとタフになった経験を振り返ってもらった。

peppe「気付けば昨年はこれまでの活動の中で最多のライブ数で、日本や海外のファンの皆さんとお会いする時間が多くありましたが、ライブというものがその名の通り、計算や予想のできない『なまもの』であることを感じる場面がたくさんありました。『なまもの』が生まれるその瞬間を今後のライブでもっと共有してみたいと思ったので、今年はライブならではの偶発的に起こる瞬間を大切にしていきたいと思っています」

ツアーで多忙な中でも新曲「My Answer」をリリース。同曲はドラマ『緊急取調室』4thシーズン主題歌「LITMUS」に続く最新シーズンへの書き下ろし曲だ。さらに「さもなくば誰がやる」も劇場版主題歌として長屋晴子が作詞作曲を担当。人間の深淵に触れつつ正義感や勇気を沸き立たせるリョクシャカらしさに加え、余白を生かしたスリリングな展開はバンドのチャレンジ、長く担当したドラマへの理解の深化も窺えた。

長屋「今まではどちらかというと、曲のキャラクターを断定しやすいような曲が多かったように思います。ですが、『My Answer』ではそれが断定しにくい、どちらとも言えない曖昧さや、揺らぎのようなものを表現できたと思っていて。ドラマサイドからいただいていたテーマ、『被疑者側の後悔』があったからこその楽曲になったと思うし、この100%で断定できない揺らぎこそが人間らしくてよりリアルな感情だと感じます」

3月13日公開の劇場アニメ『パリに咲くエトワール』では主題歌として新曲「風に乗る」を提供。『ONE PIECE FILM RED』の谷口悟朗監督と、『崖の上のポニョ』『魔女の宅急便』のキャラクターデザインを手掛けた近藤勝也による新作で、1900年代初頭のパリを舞台に2人の日本人少女の夢をかけた奮闘を描いている。

長屋「作中の時代背景も意識しながらの制作で、当時存在する楽器ばかりで表現をしたアレンジになっています。その結果いつもの緑黄色社会とは違った雰囲気の楽曲に仕上がりましたし、その中で高揚感や多幸感も感じてもらえるような自分たちらしさもしっかりと表現できたと思っています。今までも何度も“新しいことに挑戦する”というテーマの楽曲を作ってきましたが、この曲でさらに伝えたいメッセージは、“新しいものが生まれる背景には古いものが廃れたり混ざったり受け継がれたりしていく”ということ。新しいものも、古いものも、どちらも認め合って受け入れて、その上で前に進んでいきたい。ちゃんと後ろも振り返りながら前に進むというメッセージを、より大人になった今だからこそ伝えられる楽曲かもしれません」

穴見「フジコ、千鶴の2人が一生懸命に生きた輝かしい時代と、僕たちの生きる現代との、ハブのような存在になれたらなという気持ちで制作しました。実は母がクラシックバレエ教室を営んでいて、その影響でバレエ音楽にはたくさん触れてきました。昔自分が踊っていた曲の一部をオマージュしていたりもします」

約2ヶ月後に迫った『緑黄色大夜祭2026』。2度目の開催の決め手を伺った。

長屋「2回目の開催を決めた背景として、前回の大夜祭で感じた手応えがあります。また、対バン形式でこのイベントをおこなう理由は、音楽を通した交流で自分たちもこれまで何度も感化された経験があるから。初めてのアーティストのライブを見て、新たな“好き”を見つけられたり、自分の“好き”と誰かの“好き”が混ざり合う空間そのものが“好き”になったり。アーティスト目線では、かっこいいライブを観て刺激を受けたり。2回目の開催でも、素敵な交流ができたらいいなと思います」

peppe「来てくださる皆さんにはライブというよりは祭りに来ているという気持ちになってもらいたい一心でいろいろな企画を考えてきました。2024年の開催では理想の祭りを実現することができたので、アップデートした2026年ver.の祭りを開催したいと思っています。地元愛知の力も借りながら、大夜祭で盛り上げていけたら」

世代を超えたラインナップもJ-POPを軸足に新しさを生み出してきたリョクシャカならでは。

小林「ORANGE RANGEさんやスキマスイッチさんはいわずもがな、子供のころ街で流れていた、僕たちの細胞に刻まれている時代の音楽シーンを担ってきた方々です。BE:FIRSTさんは(穴見)真吾がレオくんのソロの楽曲提供をしているというご縁で、礼賛さんに関しては長屋がボーカルのサーヤさんのファンであるというのがきっかけですが、川谷絵音さんと休日課長さんは前回ご出演いただいたゲスの極み乙女さんのメンバーで、そのご縁もあり今回出演を快諾いただけたのかなと思います。CUTIE STREETさんは、僕が対バンしたいアーティストとして挙げさせていただきました。楽曲が好きなのはもちろん、こういった若い世代に響くダンスボーカルグループが今回の緑黄色大夜祭には必要だという強い思いもありました。垣根のない、まるでテレビ番組のようなイベントであることが『緑黄色大夜祭』のもち味なのだと思っています」

プロフィール

緑黄色社会/りょくおうしょくしゃかい

長屋晴子(Vo)、小林壱誓(Gt)、peppe(Key)、穴見真吾(Ba)の同級生3人と幼馴染で結成された愛知県出身の4人組バンド。愛称は『リョクシャカ』。

公演情報

緑黄色大夜祭2026

  • 4/25(土) 16:30 Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場) ホールA
  • 4/26(日) 16:30 Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場) ホールA

[出演]

  • 【4/25(土)】大塚愛、ORANGE RANGE、CUTIE STREET
  • 【4/26(日)】スキマスイッチ、BE:FIRST、礼賛

インタビュー・文/石角友香
構成/月刊ローチケ編集部 2月15日号より転載


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