【インタビュー】Reol
ライブで“もう一度生まれ変わる姿”を表現したい
昨年10月に3人組ユニットのREOLを解散し、1月よりソロ・アーティスト名義での活動を開始したReol。「解散は残念だったけど、ソロになった事でこれまでよりも挑戦的に音楽に携われて、自由度が広がったと思う」と話す彼女が、3月にソロとして初のミニアルバム『虚構集』をリリースした。
今作のオープニングを飾る「エンド」のMVは、Reol自身の葬式を描いたショッキングな内容が印象的だ。
「過去の延長では無く、新たに再生するために、過去の自分を弔うことが必要だったんですよね」
そう話す通り、この作品に刻まれる言葉はReolの内面からそのまま飛び出して来たような、混沌として生々しいリアルな言葉だ。
「自分本位に作る事で広がった部分が、今作では強いと思います。私は自分からリスナーに寄り添って歌詞を書こうとは思ってないし、“共感”を求めては無いんですね。でも自分の曲がリスナーに“作用”したり、自分の知らない所でも誰かが癒えてたり、救われてくれたりしてたら、ラッキーだと思うし、嬉しいです」
またラスト「あ可よろし」で、作品がポジティブに転生していく構成も、彼女がソロとして動き出した事を象徴するだろう。アレンジャーにはこれまでにも楽曲にアレンジを手がけてきたギガに加え、ミト(クラムボン)や瀬恒啓が参加。サウンドのバラエティの広がりも記憶に残る。
「J-POP/ロックをミトさん、打ち込みをギガ、ハード・ロックを瀬恒さんにアレンジとして支えて貰ったという感じですね。そのバランスも楽しんで貰えれば」
その動きは、6月に東京と大阪で行われるワンマン『Reol ライブ「刮目相待」』で、リスナーの眼前に登場する。
「昨年10月の解散ライブと今回の『虚構集』で、一回ピリオドを打ったReolの『もう一度生まれ変わる姿』が表現出来るようなライブを形にしたいですね。私自身、オーディエンスに自分の気持ちや感情を、向き合って聴いて貰える事が嬉しいし、自分が救われるんです。だから、このライブを通して新たな一歩を踏み出したいし、それを見届けて欲しいですね」
プロフィール
レヲル
'93年11月9日生まれ。シンガーソングライター。れをる名義、REOL名義での活動を経て、'18年よりCONNECTONEレーベルで活動を開始。3月にミニアルバム『虚構集』をリリースした。
公演情報
Reol ライヴ『刮目相待』
6/1(金)19:00 東京・EX THEATER ROPPONGI
6/8(金)19:00 大阪・なんばHatch
インタビュー・文/高木〝JET〟晋一郎
構成/月刊ローチケ編集部 4月15日号より転載