【インタビュー】PUNPEE

2025/12/15(月)

PUNPEE

ガジェットや技術進化と、楽曲やパフォーマンスを
いい具合に融合できればと思います

「タイムマシーンにのって」など、数々のヒットや話題曲をシーンに送り出すヒップホップアーティスト、PUNPEEはTBS『水曜日のダウンタウン』のオープニング曲なども手がける才人である。今年は『THE FIRST TAKE』にて「夜を使いはたして」をパフォーマンス。また、BIMとタッグを組んだ『PUNPEE&BIM』として「Iced Out」をリリースし、いずれも高い評価を得ている。

「今年はピーナッツくんの『Small Soldiers(feat. PUNPEE)』だったり、ソロ以外のいろんなプロジェクトに参加させてもらって。PUNPEE&BIMでの『SHAMPOO feat. Elle Teresa』や、BIMの『DNA feat. Kohjiya, PUNPEE』といった曲でも、より若いリスナーに自分の音楽が届くようになった感触がありますね」

また、加山雄三や宇多田ヒカル、星野源といったアーティストともコラボやリミックスを展開したことでも、彼の楽曲と才能に触れたリスナーは多いだろう。

「今まで自分が吸収してきたことを、他のジャンルの方と一緒に形にできるのはうれしいですね。ラップ以外にもビートメイク、楽器など自分自身が試行錯誤してきたことがプラスに働いていると感じることが多いです」

そして『FUJI ROCK FESTIVAL』や『SUMMER SONIC』といったオールジャンルのフェスから、先端のヒップホップアーティストが登場する『POP YOURS』や『THE HOPE』など、さまざまなフェスでも多くの人気を集めている。

「ロックフェスでも自分のことを知ってくれている人は増えたと感じるし、ヒップホップ自体も昔よりも受け入れられやすくなっている。自分の世代はHIP HOPやラップがまだフェスに出ている世代とはいえない世代なので“違う層の方々の中で自分のライブでは何ができるのか”という爪痕の残し方を自然と考えていました。工夫やオリジナリティをもっと形にするというか。たとえば、日本のヒップホップのパンチライン。そのジャンルのかっこいいフレーズを織り込んでみたりとか、そうした面白さの提示や工夫は忘れずにやっていきたいですね」

そんな彼が2026年2月7日、東京ガーデンシアターでワンマンライブ『Seasons Greetings’26』を開催することが決定した。

「『Seasons Greetings』は自分のやってきたイベントシリーズで、コロナ禍では映像作品を撮りおろしたり、昨年は「The Sofaking...Damn!!! Tour」を映画館で流して、生副音声をのせたり。毎回形を変えて主催しています。今回はちゃんとLIVEです(笑)」

PUNPEEのソロとしては最大規模の会場となる今回のライブ。これまでにもコンセプチュアルなステージを見せてきた彼だけに、その構成に注目が集まる。

「賑やかに、いろいろ盛りだくさんのライブにできればと思っています。これまでもデカいLEDスクリーンを使用したり、車で登場したり。そういうステージセットやテクノロジーで遊ぶのが好きなんで、今回もそういったガジェットや技術進化と、楽曲やパフォーマンスをいい具合に融合できればと思いますね」

自身のライブについてはこう話す。

「自分の音楽を録音物とは違う形で、いかにフレッシュに表現できるかのチャレンジだと思うし、それを大事にしていますね。その時の自分の心境、環境や生活の変化みたいな部分も、そこには反映されると思う。それがライブだからこその表現になるし、『その時にしか見られないもの、聴けないもの』になると思います。それも楽しみにしてほしいです」


誌面連動Q&A

  • Q.
    手土産を選ぶポイントは?

A.
「手土産を渡す機会の有無に関わらず、仲の良い人が好きそうなものを街やネットで見つけると購入してストックしています。また、私はDJをすることもあるので、関係値のある方の曲を勝手にリミックス、ブレンドしたり。そして実際に使用したリミックス曲を「勝手にリミックスしちゃった」とその方にプレゼントすることは多いですね。少し変わっているかもしれませんが、自分だから渡せる手土産になっていると思います」

プロフィール

PUNPEE/ぱんぴー

東京都出身のラッパー、トラックメイカー、DJ、サウンドエンジニア。弟の5lack、友人のGAPPERと組むヒップホップユニット「PSG」のメンバーとしても知られ、ユーモアと遊び心に満ちた楽曲で多くの若者を魅了し続けている。

公演情報

Seasons Greetings’26

  • ’26/2/7(土) 18:00 東京ガーデンシアター

インタビュー・文/高木“JET”晋一郎
構成/月刊ローチケ編集部 12月15日号より転載


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