【インタビュー】ポルカドットスティングレイ

2025/9/15(月・祝)

攻めの曲たちをライブで体感してもらう
100億％の体験をお返しします

現在約3年ぶりとなるフルアルバムを制作中のポルカドットスティングレイ（以下、ポルカ）。年内のリリースを予定しているが、それに先駆け、10月から全国ツアーが決定。多忙を極める中、雫がインタビューに応じてくれた。

「今まさにレコーディングが佳境で。全国ツアーに加えて『#教祖爆誕』ライブもあるし、FC限定ライブも決まっていて。ツアーグッズも先に入稿しなきゃいけない状況で、修羅みたいな顔で日々作業に追われています(笑)」

結成10周年を迎えたポルカは、当初から音源や様々なクリエイティブを雫自身が手掛けている。あらためて「自身の10年間の活動を四字熟語に喩えると？」と問うと、迷うことなく「無我夢中」という答えが返ってきた。

「音楽業界に入る前はゲームクリエイターとして就職して、思えばそこからずっと夢中で走り続けている気がします。私は仕事をするために生まれてきたんだなと(笑)。忙しいのが好きだしメンタル激強だから、忙しすぎても病まないんですよね。バンド結成後も下積み時代的な期間はなく、すぐに走り出した感じだったし」

まさに八面六臂の仕事ぶりでポルカをここまで引っ張ってきた雫だが、実は3年ほど前、バンドは思うようなペースでリリースができず、歯痒い思いをしていた時期があったという。

「順風満帆なバンド活動だと思われがちだし、実際そうだったんですけど、昨年末に新たなスタッフチームが組まれる前の2年間くらいは、実はバンドがうまくまわっていなくて。このまま続けていけるんだろうかと暗黒期に突入していたんです。その分、メンバー間の結束が固くなったのは救いでした。みんながそれまで以上にそれぞれ自分が頑張れるところで力を発揮してくれるようになって。ユウくん（ウエムラユウキ）は、どんな撮影時にも『重い物を持ち上げて叫ぶ』というゴリラブランディングを見せてくれるんですけど、みんながしょんぼりしている暗黒期にも変わらずそれをしてくれて、“あいつえらいなぁ”って思いましたね(笑)」

現在はスタッフチームとのリレーションも盤石。暗黒期の呪縛から解放されたポルカの音源は「JO-DEKI」の力みのない軽やかさから、最新曲「魔物」でのダークでグローバルなアプローチまで、多彩な楽曲世界を見せている。アルバムに収録される新曲にもおのずと期待が膨らむ。そのアルバムタイトルは『逆鱗』。

「最初は『奇ナリ』というタイトルでいこうと思っていました。でも『事実は小説より奇なり』って、どこか達観した他人事みたいな感じだし気に入らなくなってきて(笑)。それでやっぱり闇の時代をなかったことにはしたくない、やられっぱなしでいてたまるかと。うちらの逆鱗に触れたやつらには最高の音楽でやり返してやるという意味で『逆鱗』に。自分のクリエイティブには死ぬほど自信があるので見ておけよと。そっちのほうがポルカっぽいでしょ？内容もグイグイ攻めてます。めっちゃ派手な曲もあるし、（エジマ）ハルシのギターがすごいことになってる曲もある。ミツヤス（カズマ）なんかは「1曲くらいバラード入れたほうがバランスよくないですか？」って3回くらい言ってきたけど、今んとこ無視してます(笑)。それくらい攻めのモード。ツアーでは攻めの曲たちを先にライブで体感してもらうことになるわけで、今レコーディングと並行して、めっちゃセトリや演出を考えているところです」

ライブハウスでいち早く新曲たちの衝動を浴びる、貴重な全国ツアーである。

「チケットを買って足を運んでもらう以上、100億％の体験をお返ししようと思っています」

誌面連動Q&A

• Q.
  手土産を選ぶポイントは？

A.
「私は会社員を経験しているのでなんとなく分かるのですが、大人数が集まる場所に1個がずっしりしていて内容量が少ない手土産をいただいたときって少し気まずくないですか(笑)？誰が先に取りにいくか問題もありますし、かといって自分が取った場合の責任も感じてしまうので、積極的にもらいにいくのも抵抗がある。なので、1個の責任が軽いものにします。せんべいとかクッキーで小分けされたものを選ぶようにしていますね。そうすれば量もたくさん揃えられるので、みんな遠慮せずに楽しんでもらえるかなと！」