【インタビュー】ポルカドットスティングレイ

 

ネクライトーキー

約2年3ヶ月ぶりの全国ツアー開催決定!
スペシャルインタビュー!

 

約2年3ヶ月ぶりの全国ツアー開催が発表されたポルカドットスティングレイ。今回はフロントに立つ雫にインタビュー。3rdアルバム『何者』が絶好調の売れ行きを見せる中、早くも新作EP『赤裸々』のリリースが発表されたが、リード曲となる『青い』は『ゴジラS.P〈シンギュラポイント〉』のエンディング曲として書き下ろされたものだ。真正面からポップに向き合った、このときめき溢れる恋愛曲はどのように生まれたのか。

「エンディング曲のオファーを受けたとき、光栄だと思いつつも、我々さすがにオリジナルゴジラ世代ではないので、うちで大丈夫か?と思いました(笑)。でも先方から『エンディングは主人公のメイの日常に寄り添ったポップでカラフルな映像にしたい』とイメージを伝えられて、それならポップな恋愛ソングに振り切ったほうが良いだろうなと」

従来のゴジラ作品とは一線を画す『ゴジラS.P』。そのエンタメ性ともフィットする『青い』は、近頃のポルカの楽曲としては珍しいほどに、堂々と王道を行くポップソングだ。

「ストレートすぎるくらいに楽器も変わったことはしていないです。実はこれ1年くらい前にレコーディングしたんですけど、改めて聴いてびっくり。あれ? どこにもギターソロがない!って(笑)。それくらい、すべては歌のためにという作り方をしました」

この『青い』も演奏された、3月28日のオンラインライブ『最終決着』を観た人も多いと思うが、意味深なこのライブタイトルが示したのは、いよいよポルカがオンラインでのライブに「決着」をつけ、有観客のライブツアーへと踏み切るという意思表示だった。

「うちのコロナ禍におけるライブとの向き合い方は『一切有観客ではやらない』っていうことだったんです。オンラインは『最終決着』からちょうど1年前の『エア幕張』から始まって、実はすごく楽しんでました。作り込むのが好きだから、素材の編集作業も自分でやるし、演出や転換、画変わりのタイミングにこだわったりして。だから今回、過去のオンラインライブを見返すことができて、ああ、これまでの(有観客の)ライブにも改善すべき点がたくさんあるし、配信で培った経験を活かすポイントもいっぱいあるなあと。なので、10月からの有観客ツアーは、ライブのクオリティがすごく高くなっている……はず(笑)」

確かに配信ライブというコロナ禍が生んだ新たな文化は、雫のクリエイティブのベクトルと非常に相性の良いものだ。配信ライブを単なる生ライブの代替としてではなく、新しい表現のプラットフォームとして定着させながら、さらにそれを従来のライブにも還元させる──その姿勢こそがポルカの真骨頂だと思う。アルバム『何者』の楽曲たちも、そんなポルカの新たなモードの中で、どのように演奏されるのか非常に楽しみだ。

「ツアーも長いことやってないので演奏の腕はなまってるかもしれないですけど(笑)。あと、ハルシはいつも難しい曲はやりたくないって言うんですよ。『JET』やりたくないとか。今回もちろんやりますけどね(笑)」

昨年はオンラインでの開催となった恒例の『教祖爆誕』ライブも、今年は有観客で、東京に加え地元福岡での開催が決まっている。福岡での会場はなんとDRUM LOGOS。

「実は昔、LOGOSの隣に住んでたんですよ。ゲームクリエイターの仕事をしていた頃は、毎日LOGOSの前を通って親不孝通りにある会社まで出勤していたし、バンドがまだ結成したてのどインディーの頃の思い出もあって、様々な思いが交錯する場所です。面白いライブになりそう。その後の全国ツアーではしっかりかっこいいポルカを見せたいですね。『JET』は必ずやるので、そのときはみんな、がっつりハルシを見といてください(笑)」

 

プロフィール

ポルカドットスティングレイ

福岡出身、4人組ギターロックバンド。’15年活動開始。 独特のメロディと歌詞、突き刺さるギターサウンドで、あなたのメンタルを抉っていく。メンバーは写真左からミツヤスカズマ(Dr )、エジマハルシ(Gt )、雫(Vo/Gt )、ウエムラユウキ(Ba)。2021年5月26日に2nd E.P.「赤裸々」をリリース。

 

 

ポルカドットスティングレイ

 

公演情報

 

ポルカドットスティングレイ2021 教祖爆誕 TOUR

 

10/9(土) 福岡・DRUM LOGOS

10/15(金) 東京・Zepp Tokyo

 

ポルカドットスティングレイ2021 全治22ヶ月 TOUR

 

11/14(日) 大阪・Zepp Osaka Bayside

11/19(金) 愛知・Zepp Nagoya

12/5(日) 宮城・仙台GIGS

12/12(日) 北海道・Zepp Sapporo

 

※コロナ感染症影響によっては、公演が中止・延期になる可能性がございます。
 詳細は各公演の公式HPをご確認ください。

 

インタビュー・文/杉浦美恵 Photo/高田梓

構成/月刊ローチケ編集部 5月15日号より転載