【インタビュー】フィロソフィーのダンス

愛を育みながら日本を縦断するハッピーすぎるツアー、開幕。

５月14日に開幕したフィロソフィーのダンスの『Love 4 You TOUR 2022』。2020年にメジャーデビューを果たした彼女たちだが、ちょうどコロナ禍と重なってしまい大規模なツアーができないでいた。 北海道から九州まで列島を縦断する今回のツアーは、まさに満を持しての開催となる。
タイトルに「Love」が入っているのは、４月27日にリリースされたメジャー１stアルバム『愛の哲学』を引っ提げてのツアーだから。メンバーの奥津マリリ、十束おとはの話に耳を傾けると、今回のツアーには相当量の「愛」が含有されていることがわかる。

奥津マリリ「本当に愛にあふれた内容になります。来てくださった方がみんな幸せな気分になるライブ。みなさんには愛を持ち帰っていただいて、私たちは愛を育みながら全国を回る。 きっとツアーが終わるころには日本がちょっとだけいい国になっているんじゃないかなって思います」

十束おとは「今回、はじめてツアーで訪れる場所もたくさんあるんですけど、いま、この記事を読んではじめて私たちを知ったよっていう方でも、どうぞ安心して遊びに来てください！　 私たちの楽曲には『この曲のときにはこうしなくちゃいけない』みたいな決まりもないし、ライブ会場は自由な空間なので、まったく予習なしで来ていただいても、すぐに楽しめますから」

もちろん事前にアルバム『愛の哲学』を聴いてもらえれば、さらに楽しめることは間違いないのだが、収録曲の「誓い合ったんだってね、LOVE」のミュージックビデオを観ていただければ、 彼女たちが熱弁する「愛にあふれた内容」がどんなものなのかが一目瞭然なので、ぜひチェックしていただきたい。
面白いのはツアー自体が二段構えになっていること。終盤の愛知、大阪、そしてラストを飾る東京公演にはバンドセットが入ることが決定している。

奥津「もちろん、そこは楽しみにしておいてほしいところです。大きな会場だからこそできる演出とかもありますし、私たちにとっても『やりたいことをやってみる』という挑戦になります。 ただ、そこまでのライブハウスでのツアーでも、ライブハウスだからこそできることを意識して、いろんなことを考えているので、もし可能であれば、たくさんの会場に足を運んでいただいて、いろんな演出を楽しんでいただきたいですね」

十束「私たちのライブは皆さんがイメージするアイドルの概念をぶち壊すものになっていると思うので、ぜひ会場で私たちのパッションを感じてもらいたいです」

実は十束おとはは今年の11月をもってグループから卒業することを３月に発表したばかり。これが現体制で全国を回る最後のツアーとなってしまう。

十束「ただ、しんみりするにはまだ早いです。いまはとにかくツアーをおもいっきり楽しむ時間！　そのために余裕を持って卒業をお知らせしたので。 もちろん全国のみなさんに『今までありがとう』の気持ちはしっかりとお伝えしていきますが、とにかく今は楽しむことだけを考えてぜひ会場に遊びに来てください」

最強の４人、最後のツアー。その姿をしっかりと目に焼きつけることこそが観客席から届けられる最高の「愛」。想像を遥かに上回る愛の応酬が日本中の会場で繰り広げられることになりそうだ。