【インタビュー】Perfume
2025/5/15(木)
9/22(月)・23(火・祝)にアニバーサリーイヤーを締めくくる5年ぶりの東京ドーム公演を開催!
2024年9月から結成25周年、メジャーデビュー20周年イヤーに突入しているPerfumeが東京ドーム2DAYSを開催する。ダブルアニバーサリーイヤーを記念してスペシャルインタビューをおこない、これまでの歩みを振り返りつつ、東京ドーム2DAYSについて語ってもらった。
1999年にアクターズスクール広島で結成、地元での活動を経て、中学3年生になった2003年春に上京。インディーズから3枚のシングルをリリース後、2005年9月21日にシングル「リニアモーターガール」でメジャーデビューしたPerfumeは、昨年結成25周年、メジャーデビュー20周年のアニバーサリーイヤーへと突入した。
あ~ちゃん「こんなに長く自分たちが歌手できるなんて1ミリも思ってなかったです。それはもう、本当に多くの方のおかげだし、自分たちの想像できる範囲を超えてるよね?」
かしゆか「うん、本当にここまで続くとは思ってなかったです。でも、ここまで長く続いてもまだ新しい挑戦ができるという喜びがあるし、25年続いたPerfumeを今もなお、実験的に使ってみたいとか、トライしてみたいことがあるって言ってくれる方々がたくさんいることが嬉しいし、恵まれているなと思っていて。インディーズやメジャーデビューした頃はどこでもアウェーって言われたけど」
あ~ちゃん「確かに、「Perfumeは基本的にオール・アウェーなんで!」っていっとった(笑)」
かしゆか「でも、どこにも属さないことでここまで長くやってこられているのかなと思いますね」
のっち「私も最近、考えてみたんですけど、アミューズに入れて良かったなと思って。アミューズって、長く続けられている先輩方が多いんですよね。若い女の子のグループが少なかったからこそ、大先輩たちと同じように“続ける”という選択肢を取ってくれたのかなと思って。もしもPerfumeが若い女の子たちばかりの事務所に入っていたら、若い頃だけ活動して、セカンドキャリアを…となっていたかもしれないので、ずっと続けさせてくれたことに感謝しています」
あ~ちゃんとかしゆかの初対面は9歳の時。のっちとは10歳で出会っているという。
あ~ちゃん「私は二人に出会えたことで、本当に運があるなと思っています。マリオで言ったら、スターをゲットしてハイパー状態(笑)。光ったままだったら、このままゴールできそうじゃない? みたいな感じで、ずっとウイニングランのように登っている感じ。そのくらいの運をゲットしたなと思っていて。きっと、このメンバーの中にゴリゴリの貪欲女がいたら終わってたでしょうね(笑)。私たちは何に対しても控えめなんですよ。もう少し貪欲になったほうがいいのかもしれないけど、ちょっと控えめな感覚と、もっとこうしたら良くなるっていう向上心。それに、自分以外の二人を大切に思う気持ちを小さい頃から持ち続けてきて、そこが年々強くなっているからこそ、Perfumeは続いてると思います」
昨年10月には、Perfume初となる前篇・後篇に分かれた壮大なコンセプトアルバム『ネビュラロマンス 前篇』をリリース。同年12月から今年4月にかけては、宇宙を舞台に3人が繰り広げる壮大なドラマを凝縮した架空の映画のサウンド・トラックのようなコンセプトアルバムを引っ提げた、全国11ヶ所23公演の大規模なアリーナツアー『Perfume 10th Tour ZOZ5 “ネビュラロマンス” Episode 1』をおこなってきた。
のっち「20年以上、私たち1アーティストに曲を作り続けてくれたプロデューサーの中田(ヤスタカ)さんに、世界観が繋がっているような曲やライブをしてみたいとお願いしたら、Perfumeが主人公のオリジナルのSFの物語を作ってくれて。私たちが人間なのか? それともロボットなのか? 恋人とは違う種族なのか――。そんな前後篇にわたる『ネビュラロマンス』の前篇のツアーで、ライブの前半はMCなしで40分、ストーリー仕立てでアルバムの曲順通りにやっていて。すごく新しい試みだし、物語を大事に作り上げられているのが面白かったですね」
かしゆか「以前、MCなしで全席着席型の鑑賞スタイルのコンセプト・ライブ『Reframe』をやったことはあるんですけど、アリーナサイズでストーリーがしっかりと見えるライブは初めて。その前半が〈Side A〉で、後半の〈Side B〉がガラッと切り替えて、周年ということで、過去曲ややりたい曲を日替わりで全部、セットリストを変えてやっている。それぞれの楽曲の世界観を出すために〈Side A〉で使った展開のあるセットを利用したりもして。繰り返しになりますけど、これだけ長いことやってきて、まだこんなに新しい試みがあるんだ!っていう楽しさもあったし、すごく刺激的なツアーになりました」
あ~ちゃん「本当に超楽しかったよね。毎日違うセットリストでやっているから刺激的だし、やりがいもあって。アリーナで大きな機構がいっぱいある中で、スタッフさんも全部に付き合ってくれて。もう、最っっっ高でした!!」
全公演で異なるセットリストを組んで巡ったアリーナツアーに続き、メジャーデビュー20周年の記念日の翌日からは東京ドームでの2DAYS公演が決定した。東京ドーム公演はコロナ禍で中止となった『Perfume 8th Tour 2020 “PCubed” in Dome』以来5年ぶりとなる。
かしゆか「決まった時は、割とフラットな気持ちでしたね。“ZOZ5”と題したツアーは昨年のカウントダウンライブ『Perfume Countdown Live 2023→2024 “COD3 OF P3RFUM3” ZOZ5』から始まって、アジアツアー『COD3 OF P3RFUM3 ZOZ5』、『ネビュラロマンス Episode 1』を経て、メジャーデビュー20周年と結成25周年をちゃんと締め括れる場所を考えると、やっぱり東京ドームなんだって感じて。ファンの皆さんからは「2020年2月26日にドーム公演を中止した日からやっと時間が動き出すね」って言っていただいて。私たちより思い入れを持ってくださってる方がたくさんいるんだなって、皆さんの声を聞くことで気づくことができた。でも、私たちはこの5年間でたくさんのお仕事をさせてもらっているし、コロナ禍を経たからこそ、自分たちの思いや大事にしていることをみんなで確かめ合うことができた。そこから、客席も半分なら入れられるようになって、声が出せるようになってという段階を全て踏んできてる。だから、“あの日”のリベンジというのではなく、周年とアルバムの集大成を見せられる場所としてぴったりだねという感覚ですね」
あ~ちゃん「ドームでの私たちを印象深く思ってくれる人がめっちゃ多くて。私たちもドームでやる時はいつもとは違う意識でいるんですよ。ステージに立つ3人で、5万人の人をどうやったら楽しませられるか。いつも3人だけでやり切るということを課題にしていたから、そのステージが心に残っていることが、私たちにとってはすごく嬉しいこと。だから、ドーム公演を発表した日は、「ドームでまた見られるんだ」「どんな演出になるんだろう」って、みんなが楽しみに待っててくれてる感覚が打ち寄せてきて、超嬉しかったですね」
本ライブのタイトルは『Perfume ZO/Z5 Anniversary "ネビュラロマンス" Episode TOKYO DOME』となっている。
のっち「順当に行くなら次のライブは“Episode2”になりますけど、「1を見てないから、2だけ見てもわからないかも」って思われたら嫌だなと思って。1を見てなくても全員楽しめるよという気持ちを込めて“Episode TOKYO DOME”にしました。デビュー記念日の翌日、翌々日という特別な日に、たくさんの人が来てもらえる大きな会場で、みんなとお祝いしつつ、「ネビュラロマンス」の全貌を見届けられるのが楽しみですね」
かしゆか「アルバム前篇のレコーディングは曲が出揃った状態で、中田さんからストーリーの説明を受け取ってから始まったんですけど、後篇はパラパラと録り始めているので、どんな展開があって、どんな結末を迎えるのかが私たちもわからなくて。バッドエンドなのか、ハッピーエンドなのか。初期段階で聞いた話では、結構、悲惨で衝撃的かもしれない」
あ~ちゃん「「嘘でしょ。私は望みません」という終わり方だったので、変わっていてほしいです!(笑)。ただ、ドームだけの演出になるし、2日間しかないので本当に観に来てほしい。あと、周年のライブでもあるので、みんなが期待してくれてるかな、て曲もやります。セットリストはまだ決まってないけど、実はアリーナツアーでやらずに、東京ドームにとっておいた曲があって。きっとそれを披露すると思う」
かしゆか「アリーナツアーでは初めましての方がたくさん来てくださったんですよ。本当に2日間しかないので、いろんな方に見てもらいたい。初めましての人も、昔から応援してくれてる人も、2020年2月25日に来てた人も、み~んなで作り上げるライブにしたいですね」
のっち「お客さんとしてドームに観に行くと、あの人数で1つのものを見る高揚感がすごくて。一番嬉しいのはやっぱり近くに来てくれた時なんだよね。だから、どうにかしてみんなの近くに行ける何かを作りたいんだけど」
あ~ちゃん「UFOですか?」
のっち「UFOでしょうか(笑)。みんなの思い出に残るような体験も作れたらいいなと思います」
あ~ちゃん「まだ詳細はわからないけど、うちのチームには日本で一番の人たちばかりが集まってて。Perfumeという存在を面白がって、いろんな新しい挑戦をしてくれる。今回もまた新たな試みをしようとしているし、私たちの最先端の演出を見てほしい。日本のアーティストってすげえなって、誇らしく思ってもらえるような2日間にしたいと思いますね」
歌、ダンス、衣装、照明、映像、美術、音響にモーション・キャプチャーや3Dスキャンといった最先端のテクノロジーまで。常に新しくて刺激的なアイデアと技術を追求してきた彼女たちは“ZOZ5”=2025年から先の未来をどう見ているのだろうか。
あ~ちゃん「マジでデータを取りまくっているので、余裕で私たちをデータ化できると思います」
かしゆか「どんどん技術も進化して、離れていても立体で見ることができるようになっているからね。そこに温度まで追加されたら、本当に私たちはデータだけで生きていける。そんな時代が来るかもしれないけど、きっとまた、私たち3人が楽しいと思えることを見つけて、挑戦していくんじゃないかなと。周年を迎えるたびに未知の世界ばかりだったけど、常に新しいことに挑戦しながら、グループとしてもチームとしても、アップデートしてきた。だから、これからもずっと、3人でまた新しい面白いことを見つけていくんじゃないかなと思います」
のっち「私たちがワクワクできることで、Perfumeを応援してくれているみんなも一緒にワクワクしてくれたら嬉しいね。私はもう、人生を共に生きていこうと思っていて。3人もそうだし、お客さんもそう。時代時代で変わっていく私たちを常に見守ってくれたら嬉しいし、それがこれからもずっと続けていけたら最高ですね」
プロフィール
Perfume/ぱふゅーむ
あ~ちゃん・かしゆか・のっちからなる3人組ユニット。'07年にシングル「ポリリズム」でブレイク。独自の楽曲・歌詞・ダンス・MCなどで多方面から評価を得る。海外のフェスにも多く出演し、日本国内だけでなく、世界にて注目を集めている。
公演情報
Perfume ZO/Z5 Anniversary “ネビュラロマンス” Episode TOKYO DOME
- 9/22(月) 18:30 東京ドーム
- 9/23(火・祝) 17:00 東京ドーム
インタビュー・文/永堀アツオ
構成/月刊ローチケ編集部 5月15日号より転載
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