【インタビュー】PENGUIN RESEARCH
冬ツアーで名古屋&大阪クアトロ初ワンマン、最終日は2DAYSに挑戦
超絶テクニカルでハイカロリーな演奏と、敗者たちの復活劇を綴ったエモいメッセージソングで、『いま一番ライブが観たいバンド』として注目を集め、先日初の日比谷野外音楽堂も大成功させたPENGUIN RESEARCH。その野音でも、バンドとしてワンマンライブ連続SOLD OUTの記録をさらに更新。今夏はビッグなフェスやイベントにも登場し、彼らの名前がどんどん広まっていく中、ペンギンは現在TVアニメ「ゾイドワイルド」の挿入歌「WILD BLUE」とエンディングテーマ「少年の僕へ」としてオンエア中の2曲をダブルA面として収録したシングル「WILD BLUE/少年の僕へ」をリリース。ライブでも披露されている「WILD BLUE」は、ストレート&ワイルドなロックチューンの表情を持ちながらも、それがサビで爽快感、解放感たっぷりにスパークしていくメロディーが心地いいナンバーだ。
堀江 そもそも自分は“ゾイド”が子供の頃から大好きだったので、その新シリーズのアニメに大人になって関わらせてもらうということで、音楽ってなに? っていう子供が聴いても、なんか分かんないけどカッコいいなと思う曲が作れたらと。ウチは今まであちこちに音が散ってて忙しい曲が多かったから、もうちょっとシンプルなロックでもいいんじゃないかっていうのは考えてました
神田 それで、ペンギンはピアノが主役のときとギターが主役のときがあるんですけど。これは聴いた瞬間にギターだなと思い。最後のギターソロの後半には、自分がこの曲のために考案したワイルドスケールを盛り込みました
新保 キックは四分打ちで、アメリカのだだっ広い、どこまでもまっすぐ伸びた道をでっかい車でぶっ飛ばしていく感じのビート感を意識しました。こっちはワイルドスケールじゃなくて、ワイルドビートっすね(笑)
柴崎 曲の展開部分でやっとピアノが出てくるんですけど。あそこはありがとうございますって感じでおいしいですよね
もう1曲の「少年の僕へ」は、堀江が今の自分が少年の頃の自分に声を掛けるならということをテーマに書いた感動的なバラードだ。
新保 めちゃくちゃいい曲ですよね
そこで君が出会う「これから」は“楽しくて悲しい”と歌ってるところや、最近生きててよかったと“たまに思うよ”と歌うところなど、ペンギンらしい歌詞がたまらなく胸を締め付ける。
生田 最初は少年の頃の自分に手紙を読み聞かせるように歌ってるんですけど、Dメロでこの曲は歌の表情が変わるんですよ。ここで“友達もちゃんと出来たみたい”、“宿題は今もイヤだけどね”って今の自分を語り出すんですね。“生きててよかった~”のところもそうなんです。ここからラストのサビまでは歌い手も自分の心をどんどん出していって、一番最後にもう1回手紙を読み聞かせる歌に戻る。普段のペンギンだと心のエモい部分を全面に出して歌ってるんですけど、これはそれを曲の一部分だけに集約して歌いました
そうして感動を誘ったあとに、ハードロックをテーマに間奏2分、トータル5分を超えるカップリング曲「ハードロック★パラダイス」でその感動をひっくり返すところも彼らならでは。
生田 演奏はギャグじゃないです。ガチです
これらの新曲を引っさげ、彼らは12月2日(日)、千葉・柏PALOOZAから全国ツアー『Penguin Goa Road 2018-19「WILDに行こうぜ!」』を行う。
生田 今回のツアーの中で名古屋と梅田のクラブクアトロでワンマンをやるのは僕ら初なんですよ。僕らはこれまで東京でメインに活動してきたので、何度も行ってるとはいえ、まだまだ名古屋も大阪も弱いんですね。なので、今回着実に名古屋クラブクアトロ、梅田クラブクアトロを満員にして。最後は東京のTSUTAYA O-EASTでバンドとして初のワンマン2daysに挑みたいと思います。どれもペンギンが次のステップへ行く大事な一歩なので、1本1本全力で突き進むだけです。WILDに行こうぜ、と
名古屋、大阪のライブの日程はクリスマス、東京はお正月という大きなイベントとも重なる。
生田 年末年始、普通だったらみんながお休みするところを僕らも休むことなく突き進むので、今年の締めくくりはペンギン、年の初めもペンギンと一緒に過ごして欲しいですね
神田 クリスマスとお正月というエンタメ性に対抗しうる責任として、ペンギンのライブにきてもらったからには、その責任は全部とるから。楽しみにしてきてくれ。絶対に責任とるから!! 彼氏も友達も家族も連れて遊びにきて!
プロフィール
ペンギンリサーチ
堀江晶太(Ba/Composer)、生田鷹司(Vo)、神田ジョン(Gt)、新保恵大(Dr)、柴﨑洋輔(Key)の5人組バンド。'16年に「ジョーカーに宜しく」でメジャーデビュー。
公演情報
Penguin Go a Road 2018-19「WILDに行こうぜ!」
12/2(日)17:00 千葉・柏PALOOZA
12/25(火)19:00 名古屋クラブクアトロ
12/26(水)19:00 大阪・梅田クラブクアトロ
'19/1/3(木)18:00 東京・TSUTAYA O-EAST
'19/1/4(金)18:00 東京・TSUTAYA O-EAST
インタビュー・文/東條祥恵
構成/月刊ローチケ編集部 9月15日号より転載