【インタビュー】NELKE

2025/3/15(土)

チケット完売続出の5人組バンド・NELKEが東名阪ツアーを開催！

男女混合5人組バンド・NELKEは2024年春に始動して以降、各種SNSから話題を呼び、全国各地のライブハウスを賑わせている。結成のきっかけは、ギターボーカルのRIRIKOがシンガーソングライターとして活動していた頃、ドラマーのKeiと出会ったことだった。

「サポートをしてくれていたKeiくんが『RIRIKOの曲はバンド編成のほうが映えるよ。俺がメンバーを集めるからバンド編成でやってみようよ』と言ってくれたんです。大学卒業後、自分がちゃんと納得できるかたちで音楽をしたくてソロで活動を始めたとはいえ、当時の私は伸び悩んでいて。自分がバンドシーンに受け入れてもらえるのか不安もありつつ、目の前の景色を変えたり、もっと広く届けるためには新しい動きをしないといけないなと思ったのでKeiくんの提案に乗りました。バンドで活動するのは高校以来でしたね」(RIRIKO・以下同)

Keiの集めたメンバーで2023年10月にRIRIKO BANDとして始動すると、RIRIKOは5人での演奏にこれまでにない感動を覚えた。

「初めてスタジオで音を鳴らした瞬間に『この人たちは自分が作ったものを一緒に愛してくれるだろうな』と思うほど、楽曲を理解してくれてることが音から伝わってきたんです。弾いていただくというスタンスではなく、もっといい音にするために密な意見交換をするようになりました。『自分以外の人を信じて託して音楽をやるのってこんなに楽しいんだな。20代後半でそういうときめきを感じられたのは運命かもしれないな』と思いましたね」

NELKEと屋号を改めてからは、新曲はもちろんRIRIKO名義の楽曲のNELKEバージョンなど、精力的なデジタルリリースを重ねる。じっくり自分の心と向き合ったうえで紡がれた歌詞は、日々を繊細に捉え、懸命に生きる人々の心を時に突き動かし、時に包み込む。

「聴く人が『その気持ちわかるよ』と思ってくれるような、一緒に歩んでいくような曲が書きたくて。NELKEの楽曲はバンドについて歌うことが多かったのですが、今月リリースのミニアルバム『Paragraph』収録の『燻る』は自分のパーソナルな面に焦点を当てていて、過去も大事にしながら未来を見据える曲になりました。今までもこれからも、曲には自分が美しいと思うものを入れていきたいです」

各メンバーのキャリアがあってこそ実現できるエネルギッシュで地に足のついたバンドサウンドと、それに揉まれてさらにパッションが増したRIRIKOのボーカルは、観客の心をまっすぐに掴む。Zepp Shinjuku公演を含む東名阪ワンマンツアー『realize』が全公演ソールドアウトしたのは、5人が音楽とリスナーに真摯に向き合ってきたからに他ならない。

「地元新宿にZeppがオープンすると聞いてからずっと憧れていたし、ここでワンマンライブをする夢は近い未来に叶えたいと思っていたので『いよいよ来たか』という気持ちですね。正直NELKEはものすごく再生数が回った曲があるわけではないんです。それでもここまで来れたのはSNSを通じて知ってくださった方々のおかげであり、会場に来てくださった方々に期待を裏切らないライブをお届けできるメンバーと出会えたおかげです。5人とも挫折を経験していて、それを乗り越えて今があって。おこがましいかもしれないけれど、セカンドキャリアでもここまでできることをNELKEで証明したいですね。今の勢いに負けずに、説得力のある音楽を作りたいです。プレッシャーもあるけれど、希望になりたいんですよね」

誌面連動Q&A

• Q.
  手土産を選ぶポイントは？

A.
「現場へ差し入れの場合は、皆さんが手に取りやすいように先に開けておきます(笑)。選ぶポイントは手に取りやすいものとか、持ち帰りやすいものにすることです」