【インタビュー】新津由衣
1対1で向き合って大切な時間を皆さんと過ごしたい
思わず口ずさみたくなる軽快なサウンドが印象的な『ねぇ見て、今夜は星が綺麗だ。』。人と人との出会いの奇跡を壮大なバラードに乗せた「きえないもの~アンドロメダから続くキセキ~」。新たな道を踏み出すことを決めた女性の心情を綴ったミディアムバラード「菜の花」と、それぞれ曲調やカラーが異なる楽曲を19年1月から3ヶ月連続配信リリースした、シンガーソングライター・新津由衣。
「自分の頭で鳴っている音色やメロディにはいろんなバリエーションがあるし、今の時代は単体で楽曲を聴いていただける環境があるので、新津由衣のいろんな側面を切り取ったら、皆さんに私の世界観がどう見えるのかなと思い、連続配信リリースという新たな挑戦をしました」
5月29日(水)には、この3曲の他に新曲「春和景明」「茶々」を収録した1stミニアルバム『まるとさんかく』をリリース。様々な曲調に一貫したメッセージを乗せた彼女の繊細な歌声に触れるうちに、きっと聴く者の心は緩やかに開放されていくのだろう。
「まるい地球の上、さんかくの星座の下で暮らす私たちは、目には見えない、カタチのない感情をいくつも抱えて生きている。私自身も自分の内面と対峙すると、心の中に悲しみがいつも内包されているけれど、それは決して悲観的なものではなくて。悲しみや孤独を感じるのは、誰かと繋がりたくてしようがないからなんですよね。そして、永遠に続くものは何ひとつないとわかっているからこそ、“今”を一生懸命にちゃんと生きたい。そんなメッセージを私は音楽で届けたい」
「ありのままに歌を歌いたい」と願う彼女が、「Ethereal Pop 2019 ~○と△の演奏会~」と題したライブを、6月21日(金)にTOKYO FM HALL、27日(木)に大阪・梅田Banana Hallで開催する。
「満天の星空を見ると悲しくないのに涙が出たり、大きな海を見ると不思議と安心したりと、五感ではないところでものを感じるセンサーが、きっと人間にはあると思うんです。大自然に触れたときのようなライブ空間を作れたら、年齢も性別も飛び越えて、プリミティブに手を繋げる瞬間が必ずある。心を裸にして、1対1でちゃんと向き合って、その日しかない大切な時間を皆さんと過ごしたいです」
プロフィール
ニイツ ユイ
シンガーソングライターユニットRYTHEMのYUIとして高校生デビューし8年間活動。'17年より本名の新津由衣として活動をスタートさせた。
公演情報
新津由衣LIVE 「Ethereal Pop 2019 ~◯と△の演奏会~」
6/21(金)19:00 TOKYO FM HALL
6/27(木)19:00 大阪・梅田Banana Hall
インタビュー・文/松浦靖恵
構成/月刊ローチケ編集部 5月15日号より転載