【インタビュー】Mr.ふぉるて

2023/12/15(金)

さまざまな困難を乗り越えた新しいふぉるてが見られる！

2023年は3月に配信EP『A disease called love』のリリース後、4月から7月にかけておこなった全21公演に渡る全国ツアーを駆け巡り、夏には各地のフェスでも存在感を示したMr.ふぉるて。

福岡 樹「22年と違ってお客さんの声出しも遠慮なくできるようになり、曲をみんなで歌ってくれる部分もあったりして、全力で表現できたし、それによってよりお客さんとの一体感が生まれた年だったかなと思います」

ツアーが開始した頃からすでにメジャー2ndアルバムの制作も並行しており、早い段階で『音生-onsei-』というタイトルが発表された。

稲生 司「このタイトルは僕が歌えなくなってしまったとき(22年)に作った「無重力」が入っているというのもあるんですけど、「無重力」からまた新しく「マールム-malum-」とか「I Love me」とかどんどん曲を作っていったんです。一回物理的に歌えなくなってしまった自分がまた歌ってステージに立ってという、続きが気になるようなものを作りたいという気持ちもあって「音で生きる」って書いて“音生”というふうにしました」

アルバムには「無重力」や「マールム-malum-」に加え、配信シングル曲「I Love me」や初の書き下ろし楽曲でアニメ『逃走中 グレートミッション』のエンディングテーマでもある「克己心」の既発曲に加え、7曲のアルバム新曲が収録される予定だ。メジャー1stアルバムのタイミングですでにギターロックバンドのカテゴライズに収まりきらない、ポップソウルやダンスミュージックの要素も昇華してきた彼らだが、新作ではより表現のウィングを広げているのだという。

阿坂亮平「ジャンルレスっていうところは同じようなコンセプトを置いてあるんですけど、前回とは違って、お客さんが聴いたときにスッと受け入れられるような、ジャンルレスとはいえ、中心にはちゃんとポップスというか大衆性を大切にしたような編曲を心がけた面は前回のアルバムとは違う制作方法ではあると思います」

稲生「同じバンドの曲なのか？っていうぐらい1曲1曲違うんですけど、みんなの癖はちゃんと出ていて、ふぉるて感は守られてると思います」

ニューアルバムを1月にリリースし、翌2月からは2度目のLINE CUBE SHIBUYA公演を含むツアーもスタート。ライブ活動を休んでいた吉河はのんは復帰に際して、楽しみと不安が同居している心情を話す。

吉河「みんなはレコーディングとツアーを並行して一個ステージを乗り越えていて。私もレコーディングには参加していたけど、まだ同じステージに達してないから、心配ではあるけど楽しみなことでもあるかなと。それに、夏フェスで観た人たちは多分私を知らないんですよ。私がいない間にファンになった人も少なからずいるので、そういう人たちに次のツアーで会えたら嬉しいなあと思います」

阿坂「まだ完全になくなったわけじゃないですけど、コロナを超えて、司くんの不調も乗り越え…まあまだ乗り越えてないけど(笑)、一旦乗り越えて、はのんちゃんの休憩もまだ乗り越え切れたわけじゃないけど、一旦乗り越えて、やっと体制が整ったかなっていうタイミングでアルバムを24年の頭に出して、もう大爆発させようかなというか。今までいっぱい準備してきたんで僕はギターのプレイもそうですし、思う存分発散したいし、新しいふぉるてを出したいと思ってます」