【インタビュー】MAGIC OF LiFE
2021/12/15(水)
歩んできた僕らも、歩んでいる最中の僕らも観てほしい
聴く人に寄り添い、支えとなる曲を奏で続けるMAGIC OF LiFEが、昼夜2公演の東名阪ツアーを開催する。コロナ禍において、2公演形式のライブは数多く行われているが、このツアーは夜公演をMAGIC OF LiFEとして、昼公演をなんと、前身バンドであるDirty Old Menとしてステージに立つというプレミア ムな仕様だ。
高津戸「そもそもは地元・栃木でMerry Nightというイベントを開催するときに喜んでもらえるかなと思い、MAGIC OF LiFEとDirty Old Menの対バン形式でライブをやったんですよ。僕らはバンドを始めてもうすぐ19年。10年以上もファンでいてくださる方もいて、Dirty時代の曲を愛してくれている方も多いんです。ただ、普段の持ち時間だと新曲やMAGIC OF LiFEの曲が中心になってくるんで、あんまり披露できないから」
実際にDirty Old Menとしてもライブを披露したリアクションは想像以上に大きかった。
岡田「驚くぐらい、たくさんの方に喜んでもらえました」
渡辺「初期を知らない人が観て、もっと聴きたくなったという声もありましたね」
山下「やっぱり、みんなから求められてたんだなと感じましたよ。それ以降、Dirty時代の曲をライブのセットリストに組み込むことが増えましたから」
加えて、バンドにとっても新たな気づきになったのだ。
高津戸「歌っていて今だと浮かばないようなメロディーだなと感じることもあるし、バンドとしてBack to Basicsなキッカケにもなったのかなと思います」
Dirty Old Men時代の14年に現体制になり、この4人がオリジナルメンバーのバンド名を、という経緯でMAGIC OF LiFEへと改名したこともあって、バンドとしては地続きの延長線上。だが、まとっているムードの違いを味わえることもあるだろう。
渡辺「山下がセンターにいて、ステージの立ち位置も異なりますし、曲調も昔の方が柔らかいところがあったりもするから、演奏でもそういう意識をしましたね」
岡田「Dirtyは抽象的というか、絵画みたいな世界観もあるので、僕自身は少し雰囲気の違いを感じました」
気になるセットリストは思案中とのことだが、様々な角度からでも楽しめるモノになるという。
山下「Dirtyに関してだと、こういう機会じゃないと演奏できないような曲はやっぱり入れたいですね」
高津戸「満遍なく、もう全部入りという感じになると思います」
コロナ禍においても前を見据え、バンドとして着実にステップアップする彼らが培ってきたモノと今の充実ぶりをぜひ見届けて欲しい。
渡辺「全部を詰め込んで、どちらもベスト盤的な内容になると思うんです。昔は聴いとったけど、という人もそうだし、逆に今しか知らない人にも両方のライブを観て欲しいです」
高津戸「これまで歩んできた僕らも、歩んでる最中の僕らも観ていただきたいんです。19年の集大成を楽しみにしてください」
プロフィール
マジックオブライフ
高津戸信幸(Vo. Gt )、山下拓実(Gt )、渡辺雄司(Ba)、岡田翔太朗(Dr)の4人組バンド。海外のファンも多く、国内外問わず各所で注目を集めている。
公演情報
MAGIC OF LiFE LIVE TOUR 2022“PLAYGROUND”
- 2/26(土) 16:00/18:30 OSAKA MUSE
- 2/27(日) 16:00/18:30 愛知・ell.FITSALL
- 3/5(土) 16:00/18:30 東京・代官山UNIT
インタビュー・文/ヤコウリュウジ
構成/月刊ローチケ編集部 12月15日号より転載