【インタビュー】MADKID

2019/10/15(火)

 

ダンス＆ボーカル・グループの枠を超えて届くメッセージ

 

今年2月にリリースしたシングル「RISE」（アニメ『盾の勇者の成り上がり』主題歌）が、YouTubeで1200万再生を超える大ヒット。勢いに乗って、アルバム『CIRCUS』を引っ提げた全国ツアーもすべてソールド・アウト。歌とダンスだけでなく、作詞作曲、トラック・メイキングも手掛けるアーティスティックなDANCE&VOCALユニットとして、MADKIDの名は日ごとに高まりつつある。

SHIN　イベントでMADKIDを初めて見た方も、『RISE』が流れると“この人たちが『盾の勇者の成り上がり』を歌っている人なんだ”という反応で、沸き方も違うし、男性の方も増えました。たぶんロック・バンドが好きな方が盛り上がってくれているんだと思います。楽曲もロック系が主になってきているので、もっと幅を広げられるように頑張りたいです。

YUKI　知ってくれた人は増えたんですけど、いいイベントに出たときにファンをつかめるか？ は自分たち次第。そこはいままで通り、ライブで見せて伝えるスタイルをもっと強化しなきゃいけないし、名前を知っているだけのファンをもっと引き込むことを、いまこそちゃんとやるべきだと思います。

待望の新曲は「My own way」。“FC内限定リリース”という変わった形態は、グループを応援するコアなファンへの感謝の気持ちと、新しいリスナーをより深くMADKIDの世界へと引き込むため。疾走感たっぷりの豪快なロック・サウンドに乗せて“誰かの常識になんて収まるな”と言い放つ、これはMADKIDからすべての音楽ファンへの強烈な応援メッセージだ。

LIN　難しくてかっこいいものはわりとすぐにできると思うんですけど、わかりやすくてかっこいいものをどうやって作るか？ がテーマでした。

YUKI　言葉を詰めすぎたり、英語が多めだったりすると、かっこいいけど何が言いたいのかわからなくなっちゃう。何度もトライして、わかりやすさとかっこよさのバランスが取れるようにしたので、たぶん『RISE』よりも聴きやすいと思います。

SHIN　メッセージ性が強いし、日本語が多いので、言葉が聴き取りやすいように、でもロックに負けない歌声で、ということをすごく意識しました。

KAZUKI　一番は優しくファルセット気味で、二番はちょっとハードに歌いたくて、YUKIの提案で歌詞を一ヶ所変えました。そういうところにもこだわっているし、ハモリもより複雑になってきていると思います。

YOU-TA　“YOU-TAはこんな歌い方もできるんだ”ということをわかってほしくて、細かいニュアンスを変えていたりするんですよ。頭のサビは誰にでも聴きやすい歌い方にして、あとから出てくるサビの歌い方とはかなり変えているし、シャウト／スクリーム系の声を入れたりとか、曲を引き立たせるためにいろんな歌い方をしているので、そこも楽しんでもらいたいと思います。

現在は次の新曲に向けて絶賛制作中だが、早くも来年のワンマン・ライブが決定した。2月6日(木)、場所は東京・渋谷 WWW X。ダンス＆ボーカル・グループの枠を超えてさらなる高みを目指す5人がタイトルに選んだ、“NEW DIVIDE”（新しい分裂）が意味するものとは？

LIN　前回の“CIRCUSツアー”には、衣装や演出を楽しんでもらうセクションもあったんですけど、昔のワンマンのように曲だけで見せるというか、視覚的な要素とは別に音楽だけでしっかりやりたいなと個人的には思っています。より音楽にストイックになりたいです。

KAZUKI　前回はツアーで、今回は一発勝負なので。そこに賭ける集中力は、一回だからこそより一層力は入ると思います。頑張ります。

SHIN　2月6日は、僕がMADKIDに入って初めてライブをした日なんですよ。ちょうど3周年になるんですけど、それだけですごいテンションが上がってます。いい日にします！

YOU-TA　前回のツアーのファイナルでは、まったく予定になかったダブル・アンコールをもらって、『RISE』をみんなで歌ったんですよ。あの光景がいまも頭に残っていて、夢のような時間だったので、次はそれを超える景色が見たいと思います。

YUKI　みんなと音楽を共有するライブにしたいと思っています。“新しい分裂”というのは、昔の自分と比べてという意味で考えていたんですけど、見せるだけではない音楽を発信していくという意味が出てきたので。ぜひ見に来てほしいです。

 

 

公演情報

 

MADKID LIVE 2020 “New Divide”

 

'20/2/6(木)19:30 東京・渋谷 WWW X