【インタビュー】lynch.

2025/11/15(土)

lynch.の20年間がすべて詰まったライブに！

現在、20周年を記念した大型アニバーサリープロジェクトを実施中の5人組ロックバンドlynch.。12月28日、バンド初の東京ガーデンシアター『lynch. 20th ANNIVERSARY “XX FINAL ACT”「ALL THIS WE'LL GIVE YOU」』公演で、このプロジェクトのファイナルactを締めくくる彼らを代表して、メンバーの葉月（Vo）と玲央（Gt）に20周年を向かえたlynch.について、ファイナル公演に向けての想いを聞いた。

lynch.の20周年は「生き様」（玲央）、「結果」（葉月）と振り返る2人。その間にメンバーが増え、全員が曲を書くなどの変化はあったが「バンドとして、ファンに向けての真摯な姿勢は変わってない」と玲央はいう。

玲央「アルバムの収録曲を変えてCD複数枚売りが主流だった頃も、自分がファンだったら嫌なので僕らはそれをやらなかった。ファン目線を忘れなかったからこそ、20年続けられたんだと思います。僕らはスター選手の集まりではなく、名古屋の地元の先輩後輩という世の中的には無名に近い人間が集まってやりだしたバンド。応援してくださる方々がいたからここまでこられたので、この姿勢は今後も貫いていきます」

そんな彼らが20周年を祝うプロジェクトとして、1年間にわたり10個のactを次々と開催。

葉月「1日で終わっちゃうよりいいよねということで、20周年を盛り上げたい、いろんな方々に注目していただきたいなという思いから生まれたのですが、やり過ぎました(笑)」

「20周年という冠がついてるからこそやれること」（玲央）を詰め込んだ本プロジェクトは、現在act8の「どこからどう聴いてもlynch.」（葉月）という新曲「BRINGER」を収録した2nd RETAKE ALBUM『THE AVOIDED SUN/SHADOWS』発売、act9の『TOUR'25「THE AVOIDED SHADOWS」』を進行中だ。

玲央「act4で出したRETAKE ALBUMを入れて、これで後から加入したメンバーが参加していない音源がなくなりました。act9のツアーはact8のRETAKE ALBUMの内容を盛り込み、この1年間をlynch.がどう駆け抜けてきたかという姿も見せたくて、中規模のライブハウスもやります。その熱をファイナルに繋いでいきます」

このプロジェクトの最後を飾るact10のガーデンシアター公演は「自分たちの「ALL THIS I'LL GIVE YOU」という曲から引用」（葉月）して「ALL THIS WE'LL GIVE YOU」と名付けた。

葉月「自分たちの持っているものすべて、あなたに捧げますという意味です。lynch.の20年間のBESTといえるようなセットリストで挑みたいと思ってます」

玲央「自分らの満足度も大事ですけど、一緒に歩んできたファンの方々が“応援してきてよかった”と帰りに思えるようなものにしたい」

嬉しいことに、この公演の一般指定席は驚くほど「価格を抑えた」（玲央）値段となっている。

玲央「初めて観る人たちにも来てもらいたいというメッセージです。写真も真っ黒で曲も激しくてダークな曲ばかりやってるのに、実際に歌ってることは光をもたらす内容。だから、帰り際はみんなが幸せな気持ちで帰って行く。暗いバンドなんだろうなと思ってライブを観に来たら、いい意味で裏切られると思います」

葉月「lynch.のライブに行ってみたいけどフリとか知らないし暴れ方も分からないし頭も振れないけど行ってもいいですか？迷惑じゃないですか？とよく聞かれるんですが、全然迷惑じゃないです。まず来てもらって、そこからなんとかするのはこっち。楽しくないものにお金払いたくないじゃないですか。絶対楽しませる自信はある。カッコいいロックやってるんで、何も気負わずに来てほしい。そして、来年以降、より高いところに一緒に行きましょう」