【インタビュー】釜萢直起 Local Green Festival'24
2024/8/15(木)
「緑を増やす」Local Green Festivalが今年は11月に開催
2018年にスタートした“Life with Green”をコンセプトにグリーンとグッドミュージックを楽しむフェス、『Local Green Festival'24』が、11/16(土)、17(日)に横浜赤レンガ倉庫で開催される。このフェスをオーガナイズするのは、『GREENROOM FESTIVAL』や『OCEAN PEOPLES』『MARINA SUNSET』などを手掛ける釜萢直起。釜萢は、Local Green FestivalとGREENROOM FESTIVALは“ニコイチ”だと語る。
「“Save The Beach, Save The Ocean”をコンセプトに2005年にGREENROOM FESTIVALをスタートして、ビーチクリーン活動も続けていますが、ゴミはなかなか減らないし、川からもどんどんいろんなゴミが流れてくるんですよね。最終地点の海岸でゴミを拾うだけでは現状が変わらないことを、痛感させられたんです。海の水が蒸発して山に雨を降らせる時点では汚れていないんですけど、その後に川が街を通るにつれてどんどん汚れていくという循環があるので。街に緑が増えることで、結果海もきれいにするというコンセプトで、5年前にはじめたのがLocal Green Festivalなんです」
音楽やファッション、アートなどを通じ豊かなカルチャーを育んでいくことは、GREENROOM FESTIVALとも同様だが、Local Green Festivalならではなのが、毎年来場者全員に植物の種を配っていること。
「ライブを観て家に帰ったあとに、種を蒔いて育てていただいて、緑を増やしていきたいという思いですね。種を配ることでコンセプトがダイレクトに伝わりますし、何万人の方々が実際に種を蒔いて植物を育ててくれたら、実際に緑も増やせるので。諦めずにやり続けています」
例年は9月の開催だったが、今年は11月に開催時期を変更した。1年の内でも穏やかな気候で、のんびりとフェスを楽しめるのではないか。
「涼しくなって過ごしやすいと思いますし、食べものが美味しい時期となってくるので、フードもかなり充実しています。マーケットではLocal Green Festivalならではと言えるボタニカルショップや、古着屋さん、アウトドアブランドが出ていたりと、GREENROOM FESTIVALとはちがった出店で楽しんでいただけると思います」
これから、3ステージで30組前後にわたるラインナップが続々と発表されるので楽しみにしてほしい。秋の空気で音の鳴りも冴え、夕方からはLEDや照明など演出がより映えるステージとなるのはこの季節だからこそ。どっぷりと音楽に浸り、美味しいものを味わい、緑を育んでいく。そんな2日間にもなりそうだ。
「まずはフェスを楽しんでいただいて、ぜひお家に帰って種を鉢に入れて、水をやって大きく育てていってほしいなと思います。これはこの年の植物、これはこの年の植物と、コレクションをするように育ててくれたら最高ですね」
プロフィール
釜萢直起/かまやちなおき
GREEN ROOM代表取締役。サーフブランドのブランディング業を主軸にイベント業、アートギャラリー、映画の配給などに携わる。
公演情報
Local Green Festival'24
- 11/16(土)12:00 神奈川・横浜赤レンガ倉庫
- 11/17(日)12:00 神奈川・横浜赤レンガ倉庫
[出演]
- 電気グルーヴ、ウルフルズ、OZROSAURUS、Penthouse、Omoinotake、MFS、Billyrrom、友成空 他
インタビュー・文/吉羽さおり
Photo/村上宗一郎
構成/月刊ローチケ編集部 8月15日号より転載