【インタビュー】川嶋あい
8月20日は情熱のすべてを注いで、燃え盛りたい
シングル30曲を網羅した川嶋あいのベストアルバム『15thanniversary BEST』には人生のさまざまな局面に寄り添ってくれる名曲が並んでいる。
「どれもその時期だからこそ、生み出せた曲なので、音楽作業を振り返ることができる作品になりました。『旅立ちの日に…』は中学3年の時に作った曲なのですが、時を経て、ここまでいろんな卒業式で歌ってもらうとは思っていなかったので、信じられないですね。もはや自分の曲ではないなって思っています(笑)」
彼女にとって、この15年間はどんな日々だったのだろうか。
「“疾走”という感じですね。リリースがない時期もライブをやったり、別のことに着手したり、休むことなく走り続けてきた実感があります。壁にぶつかったときもあると思うのですが、いつも必ず乗り越えられると思ってやってきました」
彼女の代表曲と言える「旅立ちの日に…」「My Love」「compass」の3曲はリアレンジ・バージョンを収録。「この15年で音楽がさらに楽しくなってきました」と語る川嶋あいの“今”も見えてくる。
「こんなアレンジにしたらおもしろいのではないかなって、ライブ中に浮かんだアイディアを具現化していきました。原曲とは違う世界観を楽しんでもらえたらうれしいですね」
16回連続開催の“8月20日”のライブには『15th anniversary~BIRTH~』というタイトルが付けられている。
「どんなステージにするか考えていて、“生命の誕生”的なイメージが湧いてきて、こうしました。舞台も神秘的にして、セットリストもそのイメージで選ぶ予定です」
彼女にとってもファンにとっても、この日は、1年に1回の大切な1日となることは間違いない。
「今年で16回目の開催になるのですが、毎年燃え盛るというか、自分の情熱のすべてをこの日に注ぎ込んで、臨んでいます。年々、一体感が増していて、みなさんにとっても重要な日として置き換えていただいていることを感じているので、感謝の気持ちでいっぱいです。1年に1回の大切なライブなので、この日にしかできないステージをお届けしようと思っています」
プロフィール
カワシマ アイ
I WiSHの解散後、'06年より本格的にソロ活動スタート。音楽活動のみならず、ボランティア活動にも積極的で、海外に学校建設を行ったり、東日本大震災の復興支援としてTattonプロジェクトにも参加している。
公演情報
Ai Kawashima 15th anniversary ~BIRTH~
8/20(月)19:00 東京・昭和女子大学 人見記念講堂
インタビュー・文/長谷川誠
写真/阿部卓功
構成/月刊ローチケ編集部 7月15日号より転載
※写真は本誌とは異なります