YouTube発ヒップホップユニット・カイワレハンマーの魅力とは?

YouTube発ヒップホップユニット・カイワレハンマーの魅力とは?

今や、テレビ出演しているアイドルやタレントにも負けないほどに、若者からの厚い支持を集めているYouTuber。とりわけ、音楽方面にも特化した活動を繰り広げる「音楽系YouTuber」と呼ばれる人々の中には、大規模な会場でのライブチケットを即完させたり、メジャーデビューやテレビタイアップを果たすなど、一般的な音楽アーティスト顔負けの活躍っぷりを見せる者も珍しくない。

「YouTube発ヒップホップユニット」と銘打つカイワレハンマーも、そうした人気音楽グループのひとつだ。女子中高生を中心に若者に絶大な人気を誇り、今秋にはニューアルバムのリリースや東名阪でのZeppツアーも控えているなど、現在も飛ぶ鳥を落とす勢いの彼ら。ファンの心を惹きつけてやまないカイワレハンマーの魅力とは、一体どのようなものなのだろうか?

当初は、人気YouTuber・ワタナベマホトのリスナーだったimiga

 

BEMAとimigaの2名からなるカイワレハンマー。たとえ彼らを知らなかったとしても、多少YouTube動画をかじったことがあれば、「ワタナベマホト」という名を一度は耳にしたことがあるだろう。「BEMA」とは、このワタナベマホトのアーティスト名義で、同じくYouTuberとして活動していたimigaとのユニットがカイワレハンマーなのだ。

HIKAKINとほぼ同時期の2007年、他のYouTuberと比較してもかなり早い動画投稿カルチャーの黎明期から活動を始めたマホトは、その整った容姿とは裏腹に、過激な体当たり系動画で徐々に人気を集めていった。古参YouTuberの中でもトップクラスの人気を誇り続けるマホトだが、なんとimigaも、元々は彼のリスナー(ファン)だったのだそう。マホト主催のオフ会で知り合ったふたりは、ラップ好きという共通項がきっかけでユニット結成に至ったという。

「GENESIS ONE」在籍アーティストが放つ、ファッションアイコンとしてのカリスマ性

 

カイワレハンマーが在籍するYouTuber事務所「GENESIS ONE」では、他にも音楽アーティストとして活動しているYouTuberの存在が目立つ。SAGUWA(サグワ)とU-KON(ゆうこん)によるヒップホップユニット・Amaryllis Bomb(アマリリスボム)や、美容動画などでも人気の女性シンガー・JENNI(ジェニー)も、GENESIS ONE所属のYouTuber兼アーティストだ。

YouTube発ヒップホップユニット・カイワレハンマーの魅力とは? JENNI(左)とAmaryllis Bomb(右)

マホトとAmaryllis Bombのふたりは、音楽ユニットの結成前から親交があった。マホトとゆうこんは過去にグループYouTuberとして活動していたほか、サグワと現在も同居している。
さらに、カイワレハンマーとAmaryllis Bombの4人によるユニット・quad4s(クワッドフォース)でも活動をともにするなど、個人やグループの垣根を超えて横のつながりに特化している点も、YouTube発アーティストの特色だといえるだろう。それぞれの仲の良さが可視化されていることで、ファン目線でもより親しみやすさが感じられる。

もうひとつ、こうしたGENESIS ONE在籍アーティストは、ファッションアイコンとしての牽引力が高い点も特徴的だ。あえて“オタクっぽさ”をキャラとして打ち出している音楽系YouTuberも少なくない中、カイワレハンマーらは圧倒的にファッショナブルな雰囲気をまとっている。

それもそのはず、マホトはアーティスト・TOMOYAとともに、ストリートカルチャーを軸にした個性的なデザインのファッションブランド「REBERTAS(リベルタス)」を立ち上げている。また、ゆうこんやJENNIも読者モデル出身であるなど、それぞれがティーンの“憧れ”を集めるファッションセンスとカリスマ性を持ち合わせているのだ。

耳馴染みのいいキャッチーな日本語ラップが、カイワレハンマーの魅力

 

もはや「YouTuber」という括りを超えて、多角的な活動を見せるカイワレハンマーだが、「YouTube発のアーティスト」だからといって、彼らをあなどってはいけない。

カイワレハンマーは、2014年に1stアルバム『BegInner』でデビュー。活動3年間で全国ツアーを2回敢行し、ミニアルバム3枚、フルアルバム2枚、シングル1枚をリリースするなど精力的な活動を展開する。しかし、2016年Zepp DiverCity公演を後に、突然の1年間の活動休止を発表。そして、2017年春、赤坂BLITZにてシークレット公演「COME BACK」にて再始動するやいなや、立て続けにZepp DiverCity公演とZeep Namba公演を開催。5月にはミニアルバム「BegInner2」をリリースし、オリコンデイリーチャート1位、ウィークリーチャート8位を記録する。さらに、全国30ヵ所の全国ツアー「挨拶ガワリノ挨拶マワリ」を敢行し、2018年2月に豊洲PITツアーファイナル公演を迎えた同日に、3月の高松公演、青森公演の追加公演を発表。同月に5thミニアルバム「Regression」をリリースすると、オリコンデイリーチャート(2月14日付)4位を記録するなど、驚異的なペースで活動を重ねてきた。

さらに、ふたりともサイファー(公園などにラッパーが集まり、飛び入りでフリースタイルラップをすること)で腕を磨いてきた経験もあり、過去のライブでは即興のMCバトルを披露するなど、ラッパーとしての実力も確かだ。

そして、カイワレハンマーの楽曲は、ラップを基調としつつもキャッチーなメロディラインが持ち味となっている。もちろん、ヒップホップ色の強い曲がありつつも、全体を通して見ると、曲調も幅広い。それもそのはず、彼らは当初から「日本語ラップを広めたい」と考えていたため、ヒップホップにあまり馴染みのないリスナーでも聴きやすいよう、“キャッチーであること”を意識しながら楽曲制作に臨んでいたのだという。

とはいえ、過去にはLITTLE(KICK THE CAN CREW)やSHOCK EYE(湘南乃風)、トラックメイカーの熊井吾郎も制作に関わるなど、豪華な面々を迎えた楽曲も豊富だ。ヒップホップビギナーのリスナーにとっては、カイワレハンマーを入り口として、こうした他のアーティストを知る良いきっかけにもなることだろう。

YouTuberとして、音楽アーティストとして、さらにはファッションアイコンとして、ティーンの熱視線を一堂に集めながら多角的に活躍の場を広げているカイワレハンマーのふたり。多彩な表情を見せる彼らのサウンドをまだ聴いたことがないという方は、ぜひ、まずはCDやYouTubeで楽曲をチェックしてみてほしい。

文/まにょ

 

プロフィール

カイワレハンマー

BEMA(ワタナベマホト)とimiga からなる、YouTube発ヒップホップユニット。ブラックミュージックのラップスタイルを主とした独自の世界観と独特なメロディを特徴とする。

公演情報

 

 

カイワレハンマー ツアー2018 ~ 第一章完結 ~

 

10/21(日)17:00 ZEPP NAGOYA

11/10(土)17:00 ZEPP なんば

11/18(日)17:00 ZEPP TOKYO

 

 

リリース情報

 

ニューアルバム『Sequel』
Loppi・HMV限定で10/10(水)先行発売決定!

 

<初回限定盤>数量限定

CD+DVD+MV+メイキング+特典封入シークレットライブ無料招待

M.01 六回目ノ襲撃

M.02 grow up cycle

M.03 スペース

M.04 ToT~ハロウィン狂騒曲~

M.05 マジック

M.06 雨天決行

M.07 GOOD BYE

M.08 ラストソング

 

◆DVD

・カイワレハンマーツアー2018【配達ガワリノ挨拶マワリ】

 ツアーファイナル 2018.2.18(日)@豊洲PIT

・上記メイキング映像

・MV - GO MY WEY STEP BY STEP

 

<通常版>

◆DISC 01(カイワレ)

M.01 六回目ノ襲撃

M.02 grow up cycle

M.03 スペース

M.04 ToT~ハロウィン狂騒曲~

M.05 マジック

M.06 楯と矛

M.07 GOOD BYE

 

◆DISC 02(ハンマー)

M.01 流酸の溜まった落とし穴

M.02 雨天決行

M.03 HATE

M.04 RELAX

M.05 神楽

M.06 ラストソング

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カイワレハンマー