【インタビュー】北林楓

2025/11/15(土)

歌声を通して思いや熱を伝えられるような、圧倒するようなライブにしたい！

2024年、男性グループtimeleszの追加メンバーを募るオーディション番組「timelesz project -AUDITION-」通称、タイプロはNetflixで配信され、大いに話題となった。応募者約1万9000人から4次審査の18名に選ばれた北林楓は、表情豊かな歌唱や人目を惹くパフォーマンスで視聴者に強い印象を残した。
今後の活躍が期待される北林が、YouTube短編ドラマやイベントへの出演などを経て、ついにソロアーティストとして活動を始める。この秋から順次配信リリースされる楽曲では、多彩で豊かな表現力に磨きがかかっていることが分かる。本格始動を目前に控えた北林に、彼を支える音楽的な背景や音楽活動に対する思いを聞いた。

「僕は物心がついたころから、母がファンだったKAT-TUNさんの映像作品を毎日のように見ていたんです。STARTO ENTERTAINMENT所属のアーティストさんに触れる機会が多かったので、小学生の中学年になってからは、家族でNEWSさんのコンサートを見に行ったり。それが人生初のコンサートでしたが、ドームはあまりに広くて実感がわきませんでした(笑)。次第に、歌って踊る人ってかっこいいな、自分もああなりたいと思うようになりました。中高生では、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEさん、特にØMIさんの歌唱スタイルやソロ活動などがすごく刺さって、あこがれるようになりました」

幼いころからSTARTO ENTERTAINMENTのアーティストを身近に感じていたこともあり、事務所へは何度か応募書類を送ったことがあったというが、そのときは残念ながら思うような反応は返ってこなかった。先述のタイプロへの応募は、「年齢的にもこれがラストチャンスという強い気持ちで臨んだ」と振り返った。諦めずに挑み続けられたのは、あるアーティストの存在があるようだ。

「関ジャニ∞さんのコンサートで渋谷すばるさんの歌声を聞いたとき、圧倒されたと同時にすごくパワーをいただいたんです。そのとき、僕もあんな風に歌で誰かを勇気づけたり、心を震わせられる人になりたいと強く思いました。一番影響を受けた存在です」

北林楓として、ソロアーティストとしてデビューするにあたり、あこがれの先輩アーティストに倣い、作詞にも挑戦したという。

「これまで作詞をしたことがなかったので、どうやって歌詞を書けばいいのかすごく悩みました。メロディを何度も聞きこみながら、そこから浮 かんでくる情景を言葉にしたり、それ以外のときも『この表現、素敵だな』と思うものをメモしたり。周りのスタッフさんなどにも感想を求めたりしながら、どうにか歌詞としてまとめることができました。明るく誰かの背中を押せるような楽曲もあれば、自分が4次選考で落ちてしまったときの、あの悔しさをばねに前に進もうという思いを乗せたものもあります」

さわやかで人懐こい笑顔の裏では、人知れず葛藤もしたのだろう。そうした強い感情を前進する力に替え、ついに12月16日東京・Shibuya Milkywayにて、『KAEDE KITABAYASHI 1st LIVE TUNE COLORS JOURNEY』を開催する。

「タイプロが終わってから１年近くお待たせしてしまったので、僕を応援してくださる方を不安な気持ちにさせてしまったのではないかと心苦し く思っています。ただ、待っていただいている間に、初めての楽曲制作を経験したり、レッスンを受けるなどして、より良い音楽を届けられるよう準備していました。初ライブでは、これまでの不安をかき消し、応援してよかったと思っていただけるよう頑張ります。歌声を通して思いや熱を伝えられるような、圧倒するようなライブにするので期待してください！」