【インタビュー】iri

2024/10/15(火)

iri

話題のドラマ主題歌も披露「ライブが一番自分らしくいられる場所」

ヒップホップ/R&Bをルーツにしたサウンドとハスキーでクールな歌声で熱く支持されるiri。3月におこなわれた初の武道館ワンマンライブのチケットを完売させ、大盛況にて終了したことも記憶に新しい。最新曲は自身にとって初のドラマ主題歌「Swamp」。富と名声と権力を手にしたセレブ妻たちの駆け引きを描いて話題になったテレビ朝日新・木曜ドラマ『スカイキャッスル』の主題歌として書き下ろした。

「『Swamp』はロックなテイストと自分のルーツであるヒップホップを混ぜたようなアプローチで今の自分のモードを楽しみながら作った曲です。『こんな音楽が主題歌でも面白いな』と思ってもらえるような曲を目指しました。ドラマ主題歌を作るのは初めてなので、サウンドプロデューサーのESME MORIさんに相談して、どういう曲がいいのか迷いながら作ったんですが、割とインパクトがあって、自分のルーツをわかってもらえる曲になったのかなと思っています。親子の繋がりや家族愛がテーマのドラマなので、ただかっこいい音楽で終わらず、サビは柔らかさや優しさを出すことを意識しました。勉強になることがたくさんあったので、またドラマ主題歌にはトライしてみたいですね」

7月にファイナルを迎えた「iri Live House Tour 2024“Run”」のMCでは「前よりライブを楽しむ感じが戻ってきた」と明かした。

「ライブを重ねたり、大きな会場でのライブによって経験値が増えてきたことと、たくさんのリスナーの方が来てくださって自信に繋がっていることが大きいと思います。自分のライブ映像やお客さんの反応を見ていく中で、お客さんと一緒に楽しむようなマインドでいた方がいいのかなと思うようになって、パフォーマンスを見せるという感覚に加えてみんなと空間を楽しむ意識が強くなった気がします」

「ライブは自分のコンプレックスを隠さずにいられる場所」だという。

「私がコンプレックスに感じているところも含めて、リスナーの方たちは『好きだ』と思ってくれているんだろうなっていうふうに感じます。最近ふと、ライブが一番自分らしくいられる場所なんだと気づきました。私の曲は割とクールなものが多く、『みんなで一緒に歌いましょう』みたいな曲でもないですし、私自身がそういうキャラでもないので、身近に感じてもらえるようなMCをすることでバランスを取っているつもりです。緊張しいなので、本番までは不安を感じたりして、未だにあまりポジティブな気分にはなれないんですが、ステージに立って演奏して、ライブが終わってからは本当に素晴らしい時間だったなと思えます」

11月にはグランキューブ大阪と東京ガーデンシアターで「iri Presents ONEMANSHOW "East/West"」が開催される。

「Runツアーよりは会場が大きくなりますが、それは意識せずに『Swamp』をはじめ、いろいろな曲をみんなで楽しみたいです。今回のサポートギタリストは初めてご一緒するYogee New Wavesの竹村郁哉さん。私が大学生の頃から知っている家族みたいな存在であるキーボードの村岡夏彦さんが竹村さんと一緒にやったことがあって。ご一緒するのが楽しみですね。バンドメンバーがたまにフリーな感じでセッションしているようなときは曲の中で遊んでいる感覚があって、ライブをやっている中で一番楽しい瞬間です。私のライブは『この曲のときはこう動く』とか、『みんな揃ってこれをやりましょう』みたいなものが全くなくてめちゃくちゃ緩い(笑)。なので、ぜひ気軽な気持ちでフラッと遊びに来てもらいたいですね」

プロフィール

iri/いり

'16年のメジャーデビュー以降、多くのCMタイアップ曲、キャンペーンソングを手がけ話題を集める。'24年3月に初の武道館公演を開催した。

公演情報

iri Presents ONEMANSHOW "East/West"

  • 11/23(土・祝)18:00 大阪国際会議場 グランキューブ大阪 メインホール
  • 11/28(木)19:00 東京ガーデンシアター

インタビュー・文/小松香里
構成/月刊ローチケ編集部 10月15日号より転載


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