【インタビュー】井上苑子
来年1月、全国10ヶ所を回る全国ツアーが開幕
等身大の飾らない言葉と温かな歌声、キュートなルックスで人気の女性シンガーソングライター・井上苑子。自身が好きな曲を厳選したという3rdアルバム『白と色イロ』には、タイトル通りに多彩な楽曲が並ぶ。
「ずいぶん前からアルバムを作りたくて、それに向けたくさん新曲を作っていました。ストックから全体のバランスも考えつつ、自分が好きな曲を詰め込みました。軸となったのは『コトノハノオモイ』。これまではマイルドな曲が多かったけど、初めてアニメのオープニング曲を書かせていただいたこともあり、私の中では疾走感のある曲ができました。Mrs.GREEN APPLEさんとコラボさせていただいた『点描の唄』のソロバージョンも収録しましたが、この曲はファンの方に好評で、アルバムのラストを飾る『わっしょしょいしょい』もぜひ入れたかった曲。ライブのために新しい定番お祭りソングになればいいなと思いながら作りました」
話の中でたびたび“ライブ”というワードが飛び出してきたが、アルバムそのものが1本のライブを見るようなイメージで構成されているという。
「序盤に『コトノハノオモイ』を置くことで、ライブがはじまるスピード感やワクワク感を感じてもらえるかなと。『My Friend』は、誰もがすぐにのれるスカを取り入れました。スカの曲は声を出したり体を揺らすのにぴったりなので、ライブでもぜひ体揺らして欲しいです。『点描の唄』はとても美しい曲ですが、キーがとっても高いんです。柔らかく歌いながらも、最後まで張っているので歌い切った後は『肺の酸素が全部なくなってしまったんじゃないか』と思うほど(笑)。歌の表情を繊細につけられるので、歌っていて楽しいですし、歌い終わった後に体中がぞわぞわするくらい感情に訴えてくる曲です。アルバムの途中では説得ある言葉や悩んだりしたときの思いなども歌いつつ、最後はお祭りソングでみんなと盛り上がるというライブのイメージで曲が並んでいます」
少し前にMrs.GREEN APPLEのライブを鑑賞し、大森元貴が巧みにコントロールしながら歌唱する姿に、歌い手として多くの刺激をもらったと瞳を輝かせた。常に頭の中が音楽でいっぱいの彼女にとって、「ライブは生きることと同じくらい大切」と言い切った。
「私はデビュー前から路上で歌ってきたし、お客さんを前に歌い、歌声やパフォーマンスを見て笑ったりしてくださることが原動力なんです。いいことも悪いこともダイレクトに反応が伝わるのがライブの魅力だし、だからこそ私の心を揺さぶるものです。心が揺れるときに生きてる実感が持てるし、ライブをしているときが一番それを強く感じられるんです」
2020年1月11日(土)、新潟を皮切りに全国ツアーを開催。ライブは笑いあり感動ありのものになること必至のようだ。
「私は何でもさらけ出してしまう性格。関西出身だからか、かっこいい、かわいいと言われるより『面白い』が最高の誉め言葉。だから、ライブもアーティスティックに作り込むというより、笑ってもらいたくて変顔とかもしちゃうんです(笑)。子どものころ、運動会や文化祭をみんなで作り上げて楽しかったように、私とライブを作る体験、体感を味わいながら一緒に手を挙げたり声を出して思い切り楽しんでほしいです」
プロフィール
イノウエ ソノコ
神戸出身の21歳。歌手としてだけでなく、映画・ドラマ・CMなどへもマルチに出演する次世代のシンガーソングライター。
公演情報
Inoue Sonoko Winter tour 2020(仮)
'20/1/11(土)17:00 新潟GOLDEN PIGS RED STAGE
1/13(月・祝)17:00 愛知・ダイアモンドホール
1/18(土)17:00 広島セカンド・クラッチ
1/19(日)17:00 兵庫・神戸VARIT.
1/25(土)17:00 宮城・仙台Rensa
1/26(日)17:00 福島・郡山Hip Shot Japan
2/1(土)17:00 北海道・ペニーレーン24
2/8(土)17:00 Zepp DiverCity(TOKYO)
2/16(日)17:00 福岡 ・DRUM LOGOS
2/21(金)19:00 大阪・BIGCAT
インタビュー・文/橘川有子
構成/月刊ローチケ編集部 9月15日号より転載