【インタビュー】布袋寅泰

2021/7/15(木)

布袋寅泰

SPECIAL INTERVIEW
アーティスト活動40周年のアニバーサリーツアー開催！

日本を代表するギタリストであり、シーンに多大な影響を与えながら第一線で活躍し続ける布袋寅泰が、アーティスト活動40周年という節目を迎えた。アニバーサリーイヤーを記念して設けられた特設サイトには「とどけ。」という力強い言葉が刻まれている。

「40年間プロフェッショナルとして大好きなギターと音楽をファンの皆さんに送り続けられたことを奇跡のように思うと同時に、多くの人のサポート無くして今の自分はいない、と感謝の気持ちでいっぱいです。周年は自分の歴史を振り返るだけではなく、支えてくれた人々に恩返しするための節目だと思っています。その“音と思いを皆さんに届けたい”。シンプルですが、自分の気持ちをストレートに表した40周年のコンセプトが“とどけ。”という言葉です。」

今年1月には40周年記念第1弾ライブを日本武道館にて2DAYS開催し、1日目はBOØWYやCOMPLEX時代の曲を中心に、2日目はソロになってから現在までの曲を披露。無観客公演という状況ではあったが、現在進行形で走り続ける姿を見せつけてくれた。

「客席に誰もいない武道館は正直とても寂しかった。しかし、演奏が進むにつれ、数々の思い出のライブが思い浮かびました。目の前に誰もいなくてもオーディエンスの大合唱が聴こえてくるようでした。いかに自分にとってライブでのオーディエンスとの繋がりが大切か強く再認識する機会となりました。配信ライブならではの試みもトライできたし、まさに“伝説の武道館ライブ”となったのではないでしょうか。」

6月30日にはその武道館公演の模様を収録したライブDVDに加え、４曲入りEP『Pegasus』がリリースされた。

「今までも時代のリアリティと、そこに立ち向かうための勇気は、僕の音楽表現の根本にあるものです。コロナウイルスによって自由を奪われた世界、そしてそこに生まれる閉塞感やネガティブなエネルギーを打破し、誰もがそれぞれ持っている自分を解放するための翼を今こそ広げよう、と歌ったパワフルなメッセージソングです。サウンドもどこをとっても“布袋節”と呼ぶにふさわしいキャッチーな曲です。カップリングの『10年前の今日のこと』『上を向いて歩こう』にもそれぞれ、現代を生きる人たちへの熱いメッセージを込めて作りました。」

そして、9月からはアニバーサリーツアーがスタートする。

「音楽は“自分らしく生きる”ためのライフワークですが、やはり“誰かを勇気づけ、元気にしたい”という目的があるからこそ続けてこられたと思います。客席のオーディエンスの笑顔を見るのが一番の幸せです。今までにない形でのライブとなりますが、だからこそ今まで以上に心に響く、そして心が笑顔で満たされる最高のライブを届けたいと思います。」

また、柔軟なスタンスで活動を繰り広げてきた布袋だけあって、まだまだアニバーサリーイヤーの動きを期待したいところ。

「みんなが喜んでくれるようなサプライズをたくさん届けたい気持ちは山々ですが、注意深く行動しなければならない時ですからね。じっと我慢も大切です。我慢が最大のチャレンジかもしれません(笑)。」

まずはライブの場で布袋を感じ、この先の未来へ期待を寄せていこう。布袋自身もツアーへ対していつも以上の熱い想いを抱えている。

「会いたくて会いたくてたまらないです。みんなそれぞれ苦しい時を過ごしていることと思います。もう少しの辛抱と信じて、お互い頑張って乗り越えましょう。ツアーでは懐かしい曲から最新作まで、みんなの聴きたい“布袋寅泰”を届けます。楽しみにしていてください。」