【インタビュー】初恋モーテル
今年は世間にもっと知ってもらう為の活動がしたい
普段の生活に寄り添ってくれる歌詞と郷愁を感じさせるメロディを武器に、着実に支持を広げている初恋モーテル。ひとりで弾き語りをしていたワカメケイナ(Vo.&Gt.)に内村萌乃(Ba.&Cho.)が声をかけ、時を同じくして井田恵輔(Dr.)、そして筒井翔平(Gt.)が合流する形で結成した。
内村 あの歌を活かす為にはバンド形態がいいと思ったんです。
井田 弾き語りを1回観ただけなのに、ずっと声が忘れられなくて。
何と言っても、日常を繊細に切り取り、誰しもが思い浮かべるような情景を極上のポップソングとして表現するのが彼女たちの持ち味。
ワカメ もともと、心の痛みや青さを繊細に描写する音楽が好きなんです。ただ、最近はそこに加え、足の裏からも声が出ているような熱いロックにも憧れていて。その全部を足して、初恋モーテルにしたいと思ってます。
中性的なワカメのボーカルも特長のひとつだが、その歌い方に関してはまさに今、変革期だという。
ワカメ 女だけど負けたくないみたいな気持ちも出てきたし、バンドサウンドでより映える歌い方をしたいと考えるようになったんです。
内村 ある日のスタジオで雰囲気が変わって驚いた憶えがありますね。
昨年11月にはよりすぐりの曲をまとめた1stEP「ビスケットアイス」も発表したが、やはり中心にあるのはライブ活動だ。
井田 僕らはみんな、いちファンとしてライブへ行ってたから、その楽しさを知ってるんですよ。
筒井 ライブを通して、いい手応えを感じています。
ワカメ 感情はそのままに、勢いを大事にしてます。あとは、もっとライブ感を出すのが課題ですね。
その輪が広がっていくなか、今年はさらに強く打って出ることを計画中。4月に鹿児島、5月に大阪、名古屋のツアーを予定しており、5月30日(土)には下北沢のmona recordsにて結成1周年を記念した自主企画も開催。より大きな注目を集めそうだ。
ワカメ CDも2枚だけ、MVも作ってないし、今年は世間にもっと知ってもらう為の活動がしたいです。
内村 いろいろな人が気軽に触れるところへ、何かしらのアクションをもっと起こしていきたいですね。
プロフィール
ハツコイモーテル
'18年3月に結成した4ピースバンド。
インタビュー・文/ヤコウリュウジ
構成/月刊ローチケ編集部 2月15日号より転載