【インタビュー】halca

2020/03/16(月)

 

お菓子箱のようなアルバムを引っさげて、初の東名阪ワンマンツアー開催！

 

2018年にアニメ『ヲタクに恋は難しい』のEDテーマ「キミの隣」でデビューを果たしたhalcaが、初のフルアルバム『Assortrip』をリリース。お菓子の詰め合わせなどでよく使われる「アソート」と、旅を意味する「トリップ」をかけあわせた造語を冠した今作は、halcaの透明感のある歌声によって聴き手を様々な場所へと導いていく。

「これまで出してきた4枚のシングルでも、毎回違う雰囲気の曲を歌ってきたから、アルバムでも、『またこんなことにも挑戦したよ！』っていうのを見せたかったんです。私は、小さい頃から、どんな曲でもかっこよく歌いこなせる人になることが夢なんです。だから、今回チャレンジしたいろいろなジャンルの曲をつまみ食いするように楽しんでもらいたいです」

今作には、自身が初めて作詞を手がけた「one another」が収録されている。

「レコーディングの前々日ぐらいまで影もかたちもなかったんですけど、なんとか出来上がりました（笑）。作曲のkzさんは、デビュー前に『Hail to the world!!』も作ってくださった方なので、あの曲を思い出せるようなライブっぽい雰囲気がいいなと思ったんです。私自身がワンマンライブを経験したことで、会場に来てくれた皆さんのことを思い出しながら書いてみました。歌詞の“何話すの？ お水はどう飲む？”は実際の体験ですね。おかしな歌詞ですけど（笑）。そういう気持ちって、今しか書けないなと思うので」

他にも、ヒャダインこと前山田健一による痛快なディスコナンバー「Ride on Music!」、切ないバラード曲「あの頃の僕たちを」など、新しいhalcaの魅力を感じられるナンバーが並ぶ。

「『Ride on Music!』は難しかったですね。おもしろい感じも、ブラックミュージックみたいなかっこいい感じも出したくて、最終的にはオシャカワな感じにまとめてみました。レコーディングのときは、歌詞の紙に、自分で、星のサングラスをかけたアフロの人のイラストを描いて、常にそれを見ながら歌ってました（笑）。あと、『あの頃の僕たちを』はレコーディングの最中に涙が出てきてしまって。特に2番の“キミだけいないこの場所に／ひとりで来れなかった”のところ。自分に置き換えて、涙が止まらなくなっちゃったんです」

そんなhalcaのパーソナルな部分を感じられるのは、ラストを飾る「サワリタイミライ」だ。

「みんな自分がいちばん辛いと思ってるよねっていう曲ですね。いちばん最後には、背中を押してあげるような前向きな曲で終わるのが一般的な曲順だと思うんですけど、今回は1枚目のアルバムだから、いつも同じようなことでぐるぐる悩んじゃう自分らしい部分を思い切り出したかったんです。今回のアルバムで初めて作詞をしてみて、それまで私は自分のことをポジティブな人間だと思ってたんですけど、けっこうネガティブになっちゃうところも持ってるんだなって気づいたんです」

このアルバムを引っさげて、halcaは初となる東名阪ワンマンツアーを開催する。

「ツアーは不安でしかたないです（笑）。でも、大阪とか愛知でもリリースイベントをやったことがあるんですけど、『いつかワンマンをやりたいです』って言い続けていたので、やっと約束してたことを実現できて嬉しいです。自分のなかの挑戦としては、会場ごとに日替わり曲も入れたいなと思ってます。毎回遊びに来てくれる方にも楽しんでもらいたいし、会場全体が楽しめるライブにしたいですし、自分自身も思い切り楽しみたいと思います！」

 

 

 

公演情報

 

5/2(土)18:00 大阪・梅田Banana Hall

5/3(日・祝)18:00 愛知・名古屋CLUB UPSET

5/24(日)18:00 東京・渋谷 CLUB QUATTRO