【インタビュー】釜萢直起(GREENROOM FESTIVAL'24)

2024/3/15(金)

釜萢直起(GREENROOM FESTIVAL'24)

毎年進化する面白いフェス「GREENROOM FESTIVAL」が19回目の開催

キャパ制限や声出しなど、コロナ禍におけるライブの制限がなくなって、昨年、完全復活で迎えたGREENROOM FESTIVAL。開放感に満ちた昨年の2日間について、「みんなが楽しそうに踊っているシーンがなによりも印象的でした」と、オーガナイザー・釜萢直起氏は嬉しそうに振り返る。

「マスク姿が減って、みんなの笑顔が見られたことは大きかったですね。コール&レスポンスも含めて、これこそ“ライブ”というものがどんどん戻ってきていて。アーティストもやっていて楽しそうな感じもわかるし、ムードやバイブスも、全部がよくなっているなというイメージがありました」

“Save The Beach,Save The Ocean”をコンセプトにしたMUSICとARTのカルチャーフェス、GREENROOM FESTIVALʼ24が、今年も横浜赤レンガ倉庫で開催される。19回目の今回も、国内外の話題のアーティストが揃った。初日のヘッドライナーはUK発のフューチャーディスコ・ユニット、ジャングルが登場。即効性も中毒性も抜群のサウンドが、横浜を祝祭感で染めてくれそうだ。

「ジャングルは念願のブッキングなんです。『Heavy,California』(2018年)が出た頃から追っていて。コロナ禍になって、声が出せないという規制があるなかで、どうお客さんを満足させるか、どうやったらフェスが楽しくなるかを考えたときに、踊らせたいなっていう気持ちが強くなっていったんですよね」

自由に踊ってほしいという初日には他にも、今年ソロデビュー20周年を迎えるKREVAやPUNPEE、Awich、またSUPER BEAVERやThe BONEZなど、釜萢氏曰く「いろいろな化学反応が起こりそうな」アクトが並んだ。また翌2日目は初来日のトーンズ・アンド・アイがトリを務める。

「20年にGREENROOM FESがコロナで中止になったとき、ラジオとかでよくトーンズ・アンド・アイの『Dance Monkey』が流れていて。中止にしなければいけない判断を下すのは、僕自身悩みましたし悔しさもあったんですけど、そのときに『Dance Monkey』という歌が力をくれたんです。コロナが明けたら絶対に呼びたいと思っていたアーティストなので、今回迎え入れることができることは嬉しいですね。また、トム・グレナンも、個人的には次のエド・シーランというべき非常に才能のあるソングライターなので楽しみですね」

そのほか、NulbarichやRIP SLYME、平井大といった欠かせないアクトたちがフェスを盛り上げる。ステージのスペックも年々アップデートし、最高の状態で音楽を味わえるのはもちろん、フェスを通して、ビーチクリーンなどの環境保全やビーチ・カルチャーも発信している。アクセスの良い都市型のフェスということもあってリピーターや、フェスが初めてという人やファミリー層の参加も多いGREENROOM。19回目という回を重ね、開始から掲げる“Save The Beach,Save The Ocean”というテーマが次世代へと受け継がれているのも感じているという。

「海って生き物のDNAに刻まれているものだと思うんです。僕自身、海の前に住んでいて、年々砂浜が減少していたり、いろいろな状況を目の当たりにするなかで、海を楽しく守っていくということ、音楽やアート、エンターテイメントの力で伝えていくことはライフワークだと思っていますし。その上で毎年、前年を超える面白いフェスを趣向を凝らしているので、楽しみに来てほしいですね」

プロフィール

釜萢直起/かまやちなおき

GREENROOM代表取締役。'99年にGREENROOMを設立し、'05年から同名の音楽フェス『GREENROOM FESTIVAL』を開催している。

公演情報

GREENROOM FESTIVAL'24

  • 5/25(土) 神奈川・横浜赤レンガ倉庫
  • 5/26(日) 神奈川・横浜赤レンガ倉庫

出演

  • 【5/25(土)】
    JUNGLE / Mac Ayres / KREVA / PUNPEE / AI / Awich / SUPER BEAVER / The BONEZ / MONGOL800 / androp / STUTS / SIRUP / TENDRE / JP THE WAVY / 離婚伝説
  • 【5/26(日)】
    TONES AND I / TomGrennan / SG Lewis / Jessie Reyez / 平井 大 / ORAGE RANGE / RIP SLYME / Def Tech / Nulbarich / Kroi / SPECIAL OTHERS / 羊文学 / 佐野元春 & THE COYOTE BAND / Lucky Kilimanjaro
  • …and more

インタビュー・文/吉羽さおり
Photo/村上宗一郎
構成/月刊ローチケ編集部 3月15日号より転載

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