【インタビュー】GLIM SPANKY

2026/8/15(土)

GLIM SPANKY

「孵化」を経て東名阪対バンツアーへ

3月25日にニューアルバム『Éclore』を発表し、6月から8月まで16本の『Éclore Tour 2026』を回っているGLIM SPANKY。2024年6月にデビュー10周年を迎えて11月にはベストアルバムをリリースしたが、2025年秋には、松尾レミの喘息の療養でライブ活動を休まざるを得ない時期もあった。そのようなことも含めて、全部仕切り直して新しく始めたい、という気持ちで、『Éclore』に向かって行ったところも大きい、と松尾レミは言う。

「喘息を早く治したいのもそうだし、GLIM SPANKYを進化させたいっていうのもそうだし、今いる現状から全部脱皮して……という気持ちは、すごいあって。その喘息で休んでいる時が、アルバムの制作時期で。歌詞を書いていて、部屋に脱ぎ捨てた自分の服を見た時に、『もうこれは孵化だな、これをテーマにするしかないな』と思って、『Éclore』っていうタイトルを付けたんです。今までNGにしていたこともOKにして、殻を破っていきたいと」

同業者や音楽業界からの評価は高いし、安定した人気を保っているし、フェス等からも頻繁に声がかかる。10年でそのようなポジションを手に入れたように見えるGLIM SPANKYだが、当人は、そんな実感はないという。

「評価されているとはまったく思ってないので、それもむかつくし。だから、自分のやりたいことの中で、もっと人の心に近いものってなんだろう、って考えて、アルバムを作ったんです。今回、自分とあなた、ふたりが出てくる曲が多くて。今まで、私とみんなとか、そういう大きな視点で書くことが多かったんですけど、もっとパーソナルな心を書きたいと思って。それも、GLIM SP ANKYをもっと届けたい、もっと自分事にしてほしい、っていう挑戦で。誰に伝えたいのか、どういうふうに届けたいのか、カメ(亀本寛貴)とすっごく話し合ったので、ここを目指すんだっていうのがクリアになった。もう一回デビューしたぐらいの感じでいます」

このインタビューをおこなったのは、ツアー最初の3本が終わった時だったが、すでに松尾レミは、自分たちが「孵化」した手応えを感じていた。

「今まで以上に、ライブに来てくれる人たちとの、心の距離が近いような気がしています。『わたしはあなた』で、泣いている人がいたり、『FLY HIGH』で、みんなが楽しんでいるのを見て、『こういう景色を見たかったんだな』って思ったり。だから、いろいろ考えながらアルバムを作っていた時の、答え合わせができている感じがして。お客さんの反応が、すごくいいんですよね。動員も伸びて、新しい方々が増えていて。こういうアルバムを作れば、こんなふうにちゃんと届くんだ、という実感があります」

11月~12月には、東名阪の対バンツアー『NICE TO MEET YOU tour 2026』が控えている。東京はa子、名古屋はmuque、大阪はLaura day romanceと共演する。

「a子さんは、すごいオルタナティブで、ファッションだったりとかデザインだったりとかも、チームを抱えて一緒にやっていて。私も、ビジュアルやアートワークもすごい大事にしているので、一緒にライブをやったらおもしろいかな、っていう。muqueは、今の新しい感覚で、スリーピースでバンドをやってるっていうのが、すごく新鮮で。Laura day romanceも、インディーなサウ ンドをリスペクトしつつ、大きなところでやっているっていうのが、かっこいいなと思います。(井上)花月ちゃんと、個人的によく連絡をとっているんですよ。それでずっと『一緒にやりたいね』って言っていたのもあって、オファーしました」


誌面連動Q&A

  • Q.
    手土産を選ぶポイントは?

A.友達への手土産の場合は開けた時にときめくものがいいなって思っています。味はもちろんですが、ビジュ重視です。たとえばすごくかわいいゼリーとか、ジャケ買いみたいに箱がカワイイとか、見た瞬間にワクワクできるものですね。

プロフィール

GLIM SPANKY/ぐりむすぱんきー

ハスキーで唯一無二の歌声が特徴の松尾レミ(Vo.)とブルージーで情感深くギターを鳴らす亀本寛貴(Gt.)による男女2人組ロックユニット。

公演情報

NICE TO MEET YOU tour 2026

  • 11/15(日) 18:00 Zepp Shinjuku (TOKYO)
  • 12/10(木) 19:00 愛知・ダイアモンドホール
  • 12/11(金) 19:00 大阪・BIGCAT

[ゲスト]

  • 【東京】a子 【愛知】muque 【大阪】Laura day romance

インタビュー・文/兵庫慎司
構成/月刊ローチケ編集部 8月15日号より転載


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