【インタビュー】Gero
2026/7/15(水)

心に残り続ける音楽を
届けるツアーにしたい
2026年、Geroは精力的な活動でリスナーを賑わしている。1月はキャリア初となるドラマのエンディング主題歌「イノチケズリ」をリリースし、2月にはTOYOTA ARENA TOKYOにて全国ツアー『百鬼夜行』のファイナル公演と企画イベント『ちゃんげろソニック2026』を2日間開催した。
「ドラマは小さい頃から観ているとはいえ、縁遠い領域と思い込んでいたので、選んでいただいて光栄でした。『イノチケズリ』はテンポも速いしキーもそれなりに高くて、細かい表現力も必要なので本当に難しくて!息継ぎだけでも大変な曲なんです。とはいえステージではカッコつけて歌いたいじゃないですか(笑)。だからツアーファイナルのリハでも何回も練習しました。まだまだ磨けると思うので、今後に向けて仕上げていきます」
7年ぶりの有観客開催となった『ちゃんげろソニック』は総勢25名の歌い手が出演し、この日限りのコラボレーションも実現した。
「ものすごく楽しくて、4時間半があっという間。その分、終わった直後は抜け殻でした(笑)。今も変わらず“リスナーとして観ていた人たちの横に立って歌ってる俺、すげえ!”と思いましたね。長く続けている人や小さい頃に僕のことを観てくれていた人も出てくれて。しかもあんな大きな会場で・・・。いろんな感情が爆発し続ける感慨深い1日でした」
4月には3年7ヶ月ぶりのオリジナルアルバム「ECHO」をリリース。個性豊かな作家陣が書き下ろした全13曲はバラエティに富み、Geroのボーカルも様々な表情を見せる。
「昔は“Geroはこういう歌い方をせなあかん”と自分で自分を無理やり縛り付けていたところがあって。でも少しずつその呪縛が解けて、自然体で歌えるようになっていったんです。そんなversion.2のGeroの答えのようなアルバムを作りたかったんですよね。締切りに追われての制作ではなく、時間をかけて1曲1曲のびのびと仕上げていきました。去年デジタルシングルでリリースした楽曲も、このアルバムを見据えたうえで作っていたものなんですよね」
特筆すべきはGeroがかつて苦手意識をもっていたラップに挑戦している点だ。本人は苦戦したと謙遜するが、「Gero on the MIC」での堂々たるフロウはそれを微塵も感じさせない。
「佐伯youthKさんが僕を題材に書いてくださった曲です。一度呑みに行って以来お会いできていなかったけど、歌詞の内容に“めっちゃ俺の気持ちわかってくれてるやん!”と感動しましたね。特に2番のサビは40歳になった俺の立ち位置を代弁してくれているようで、泣けました。ただ、笑ろてまうくらい難しい曲なので、ライブでどうするか頭を抱えています(苦笑)」
9月18日からは全国10箇所を回るライブツアー『ECHOES』がスタート。「ECHO」はほとんどの楽曲の歌詞に『愛』という言葉が入っている。ツアーにおいても、彼のナチュラルで大きな愛情が響き渡ることだろう。
「ECHOという言葉には『その人の心に残り続ける』という意味もあるらしいんです。自分の音楽が誰かの心に残り続けて、次の世代に届いて、それを受け取った誰かが音楽を始めて・・・。と紡がれていくといいなという願いを込めて作ったアルバムなので、ツアーでもその思いを踏襲したいですね。久しぶりのリリースツアーなので少し不安もありつつ、わくわくドキドキしています。ホールライブの楽しみ方もわかってきたし、チケット代も高いご時世なので、楽しかったと思ってもらえるようにしっかり準備をしたいですね。全会場でガッツリ爪痕を残します」
プロフィール
Gero/げろ
'13年にロックアニソンシンガーとしてメジャーデビュー。アニメ主題歌やドラマ、ゲームなどのタイアップを多数担当。
公演情報
Gero Live Tour 2026「ECHOES」
- 9/18(金) 18:00 兵庫・神戸国際会館こくさいホール
- 9/26(土) 17:00 宮城・トークネットホール仙台(仙台市民会館)大ホール
- 10/3(土) 17:00 香川・サンポートホール高松 大ホール
- 10/4(日) 17:00 広島アステールプラザ 大ホール
- 10/12(月・祝) 17:00 東京国際フォーラム ホールA
- 10/16(金) 18:00 北海道・札幌市教育文化会館 大ホール
- 11/6(金) 18:00 福岡サンパレス
- 11/8(日) 17:00 ミズ ウェルビーホール(佐賀市文化会館)
- 11/15(日) 17:00 愛知・岡谷鋼機名古屋公会堂 大ホール(名古屋市公会堂)
- 11/29(日) 17:00 神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホール
インタビュー・文/沖さやこ
構成/月刊ローチケ編集部 7月15日号より転載