【インタビュー】二丁目の魁カミングアウト

 

二丁目の魁カミングアウト

中野サンプラザは夢のステージでした

 

ミキティー本物 中野サンプラザはずっと夢のステージでした。わたしはもともとハロー!プロジェクトが好きで、何度も足を運んだ会場なんですよ。そこに自分が立てるのは夢のようで、めちゃくちゃ嬉しいし、大切な一日です。

'11年に“二丁ハロ”として結成。'17年、ミキティー本物、ぺいにゃむにゃむ、きまるモッコリ、白鳥白鳥の4人にメンバーが固まるとともに現在のグループ名に改名し、“ゲイアイドル”を標榜し精力的な活動を通して着々とファンを増やしている。今年に入り品川ステラボール、マイナビBLITZ赤坂、ZEPP TOKYOと大バコでのワンマンライブを成功させ、来年1月の中野サンプラザでのコンサートもすでにソールドアウト間近だという。

ミキティー本物 ライブハウスとはまったく違うものを見せたいと思っています。

白鳥白鳥 “こういうことをやりたいね”とか“1月まではこう進めていかなきゃいけないね”みたいな話し合いはすでにしています。

ぺいにゃむにゃむ わたしたちにとっても初のことばっかりなんですよ。

きまるモッコリ ふだんのライブでは見られない二丁魁(にちょがけ)が見れます、絶対。

ライブは年間200本以上。取材当日は朝7時半(新宿)と夜7時半(千葉・柏)でフリーライブを2本行った。MCもほとんど挟まずメドレー形式で歌い踊り続けるステージは圧巻だ。

ミキティー本物 音楽をやりたくて結成したので、ライブはすごく大事にしてます。MCがないのも、一曲でも多く聴いてほしい気持ちの表れです。ステージでは素のままやってるし、歌詞も素のままで書いてるんですけど、ゲイであってもそうじゃなくても、誰でも同じようなことで悩みながら生きてることをわかってもらえたらいいなと思って。

白鳥白鳥 歌詞は全曲ミキさんが書いてるんですよ。日常的な言葉を使いながらも選び方にセンスがあって、広く共感を得られると思います。

きまるモッコリ ふだん自分のなかに閉じ込めてる思いを詞にしてくれるから、歌ってるわたしたちも解放されていく気がして、そこにグッとくるのかな、なんて思ったりしますね。

作詞だけでなく一部楽曲の作曲、振り付けから衣装やフライヤーのデザインまで手がけるセルフプロデュースは、4人のこだわりであり誇りでもある。

ミキティー本物 本当にゼロから自分たちで作ってるので、本気だし、正直なステージだと思います。ファンの方々はその手作り感が好きだって言ってくれるので、これからも手作りしながらどんどん成長していきたいですね。

白鳥白鳥 誰かに指図されるんじゃなくて、みんなで話し合いながらクオリティを上げていけるんですよ。だから心から自分たちのしたいことを表現できていると思います。

ミキティー本物は「一生この4人でやっていく。その覚悟は絶対に見えると思う」と胸を張る。グループ名通り、ゲイアイドルという新しいジャンルを確立する“魁”となるためにも、必ず成功してみせる──その決意には圧倒される。

ミキティー本物 “ゲイじゃないから行っちゃダメ?”っていう声もありますけど、わたしたちのファンには老若男女問わずいろんな人がいるから、誰でも大丈夫です。“アイドルってよくわからない”っていう人も安心して来てください。わたしたちはゲイアイドルだから(笑)

 

プロフィール

ニチョウメノサキガケカミングアウト

ミキティー本物、ぺいにゃむにゃむ、きまるモッコリ、白鳥白鳥の4名による、ダンスボーカルユニット。「ゲイでもアイドルになれる」をコンセプトに活動している。

 

公演情報

 

二丁目の魁カミングアウト ワンマンライブゲイでもアイドルになれる! in 中野サンプラザ

 

'20/1/8(水)19:30 中野サンプラザ

 

 

インタビュー・文/高岡洋詞

構成/月刊ローチケ編集部 9月15日号より転載