【インタビュー】FUNKY MONKEY BΛBY'S

原点回帰のアルバムとともに初の夏ツアーへ！

コロナ禍真っ只中の2021年に再始動を果たしたFUNKY MONKEY BΛBY'S。そこからの約2年間、ファンキー加藤とモン吉は様々な制限にも負けることなく活動を続けてきた。

モン吉「世の中が特殊な状況下での再始動でしたけど、思ったよりもツラかった印象はなくて。ひとつひとつの活動に向き合いながら、いいペースでここまで来られたと思いますね。2人の関係性もすごくいいですし」

ファンキー加藤「去年くらいからはいろいろな制限がだいぶ緩くなってきて、ライブを大事にする僕らとしては喜ばしい状況が戻ってきていますしね。その中で、復活前の僕らを知らないような若い世代との新たな出会いがたくさんあったのもすごくうれしいことでした」

そんな彼らが再始動後初であり、約10年3カ月ぶりとなるアルバム「ファンキーモンキーベイビーズZ」をリリースした。収録される全11曲。そこにはこれまでに築いてきた“らしさ”とともに、アップデートされた今のファンモンの音が高らかに鳴り響いている。

モン吉「全体のテーマを決めることなく、1曲1曲を大事に作っていった結果、捨て曲ナシなアルバムが出来上がったと思います。ファンちゃん(加藤)のラップがけっこう増えていたりもして、感触としては少し1stアルバム(2006年リリースの『ファンキーモンキーベイビーズ』)に近い印象もありますね」

ファンキー加藤「自分たちは大衆音楽をやりたい思いが強いけど、2人とも音楽的なベースはヒップホップをはじめとするクラブミュージックだったりして。そういったルーツみたいなものが今回のアルバムには自然と出た感じもしますね。ある意味、原点回帰というか、初期衝動に近い作品でもあると思います。いろんな挑戦もできましたし、“令和のファンモン”としてふさわしい1枚になったんじゃないかな」

6月10日からは最新アルバムを引っ提げた全13本を巡る「太陽の街ツアー」が開催される。ファンモン史上、夏に実施される ツアーは今回が初めてとなる。

ファンキー加藤「いろんなケアが必要な冬場と比べて、明らかにコンディションがいい状態で回れるツアーになると思います。しかも声出しが解禁された状況ですからね。コロナ禍で鍛えられた僕らのライブ力にお客さんの声がのっかった時、果たしてどんな景色が生まれるのか。すでに過去一のツアーになる予感がしています！」

モン吉「コロナ禍でいろんな我慢を強いられていた人たちが心に溜め込んでいたものを吐き出す場所になってもらえたらいいですよね。ライブを得意とする僕らの本領を思いきり発揮しようと思います。個人的にはせっかくの夏なので、全国各地の海や清流を訪れるのも楽しみ(笑)」

ファンモンの歴史に刻まれた往年のヒット曲たちはもちろん、ライブの景色を想像しながら制作されたという最新アルバムからの曲がどう再現されていくかにも期待が高まるところだ。

ファンキー加藤「今、セットリストを練っていますけど、最新作で言えば『乙Sound』や『荒野に咲く花』はライブでやるのがすごく楽しみ。声出しを意識した部分もあるので、そこは自信満々にマイクを客席に向けようと思います(笑)」

モン吉「大好きな曲たちがライブを通して、本当の意味で完成することが楽しみですね」