【インタビュー】Fire EX.
2026/10/15(木)

熱く自由に響き合う、
アジアを象徴する音楽フェス!
今年日本デビュー10周年を迎えた台湾のパンクロックバンド・Fire EX.は、「台湾のグラミー賞」と称される「金曲奨」で数多くの受賞歴を持ち、本国で国民的存在へと名を上げた。結成当初から世の中の流行や市場の動きに合わせるのではなく、自分たちの道を貫く姿勢は、幅広いリスナーから支持を集めている。
ORio「結成からの26年、その時々の自分たちが本当に関心を持っていること、実際に経験していることを音楽にしています。音楽に心を動かされ、この道に進もうと思った10代の頃からずっと、音楽に感じた純粋な衝動や強烈な感動は変わっていません」
Sam「この10年で僕たちのライブに足を運んでくれる日本のファンがどんどん増え、日本との距離が少しずつ縮まってきたことは、僕たちがこれからも音楽を続けていくための大きな力になっています。日本でライブをする際に何よりも感動するのは、フロアで台湾語と日本語の歌声が響き合う光景です」
彼らが主催する大型フェス「FIREBALL Fest.(火球祭)」にも、2017年の初回開催から多くの日本のロックバンドが参加している。音楽はもちろんスケートボード、ライブペインティング、マーケットなど多彩なコンテンツが集結し、世界各地から世代やジャンルを超えて人々が集う同フェスは、Samが10代の頃にHi-STANDARD主催フェス「AIR JAM 2000」の映像を観たことも原体験となっている。
Sam「パンクバンドが野球場に何万人もの人を集め、そのエネルギーがひとつになった光景は、当時の僕のパンクシーンのイメージを大きく変えるほどに鮮烈でした。日本のパンクシーンのバンド主体で作り上げていくDIY文化や、あたたかい雰囲気の音楽フェスに触れ、その魅力を台湾にも持ち帰りたいと思ったんです」
熱く楽しく、誰もが自由に楽しめる遊園地のような場所=ROCKIN' WONDERLANDを当初より追求し、現在はアジアの音楽シーンを象徴するフェスのひとつとなった。今年はさらに細やかな会場づくりや高揚感溢れる企画などを施し、過去最大規模で開催される。
KG「ロックエリアで思い切り盛り上がることもできるし、疲れたらスタンドで風を感じながらゆっくりライブを楽しむこともできるし、人とのつながりから生まれる心地よさもある。そのすべてを一度に味わえるのは、野球場で開催する音楽フェスならではの魅力だと思っています。演者と観客が一体になって生まれる熱さや感動には、国境の影響など及びません。今回の新しい挑戦を通して、より自由で、より遊べる2日間を体験してもらいたいです」
JC「『FIREBALL Fest.』には僕たちがリスペクトしている先輩や、大切な友人たちを招いています。Dragon Ashは僕らが10代の頃から憧れの存在で、サンボマスターの音楽の熱さや真っ直ぐさは国境を越えて絶対に伝わると思っています。僕たちが感じた彼らの圧倒的なライブの感動を、台湾の音楽ファンにも届けたいです」
当日のステージに懸ける思いも一際大きい。11月の台湾の高い空と爽やかな風が、彼らの変わらぬ情熱をより凛々しく映し出すだろう。
ORio「『FIREBALL Fest.』は世界各地から集まったファンやミュージシャンの仲間たちが、大合唱の中で言葉の壁を越えてひとつになれる、大きな“居場所”です。日常のことを全部忘れて、思いきり音楽を楽しんでほしいです」
JC「きっとたくさんのエネルギーと最高の思い出を持って帰ってもらえると思います。ぜひ当日を楽しみにしていてください!」
プロフィール
Fire EX./ふぁいやーいーえっくす
’00年結成の台湾の4人組ロックバンド。昨年結成25周年を迎えた。メンバーはSam 楊大正(Vo/Gt)、ORio 鄭宇辰(Gt)、JC 陳敬元(Ba)、KG 柯光(Dr)。
公演情報
2026 FIREBALL Fest. 火球祭
- 11/14(土) 台湾・楽天桃園棒球場
- 11/15(日) 台湾・楽天桃園棒球場
[出演]
- Fire EX.、Dragon Ash、サンボマスター、Crystal Lake、EGO-WRAPPIN’、HANA、Northern19 他
インタビュー・文/沖さやこ
構成/月刊ローチケ編集部 10月15日号より転載