【インタビュー】えんどあ。
2026/5/15(金)

自分たちがどういうものを見せられるのか挑戦したい
2025年11月に結成したばかりの『えんどあ。』は早くもデジタルシングル3曲をリリースし、4月に開催した1stライブも早々に完売。mol-74とuremaのベーシスト髙橋涼馬、キタニタツヤ等のサポートも務めるyeti let you noticeの秋好佑紀、不眠旅行のモエカ、いおくからなる4ピースバンドである彼らは、関西2人(髙橋、モエカ)、東京2人(秋好、いおく)の遠距離で活動をしている。オンラインでも制作できる今のバンドらしい形態だ。
結成の経緯は『ご飯友だち』でもある髙橋と秋好が約3年前に「一緒にバンドをやろう」という会話から始まったのだという。
髙橋「接点は僕がyeti let you noticeにプロデュースのような形で関わらせてもらったのが最初で。mol-74をやる中でいろんな人と出会うけど、えんどあ。は本当に好きだと思える数人とバンドを組めているので、うまくいかないわけはないよなと思っているし、みんなへの信頼があります」
秋好「今まで他の方にもサポートではなく正式にバンドを組もうとお誘いをもらうこともありましたが、命をかけてまでやることは考えられない人も多くて。でも涼馬さんのことは尊敬しているし、yeti let you noticeも10年ぐらいやってきて。これからの自分の音楽人生的にも才能のある人とやっていきたいと思った時期なので、えんどあ。という運命共同体として一緒にできるのはありがたいことだと思っています」
作詞作曲を担当する髙橋はえんどあ。にどんなビジョンをもっているのだろう。
髙橋「今バンドで曲を作れるのはえんどあ。だけなので、他の活動との差異はそんなに考えてないです。ただ、uremaはキャッチーじゃないというか、演奏の密度に情報をもっているバンドで、mol-74はインディーズもメジャーも経験させてもらったことで自分の中にオルタナ要素とキャッチー要素が混在してるから、自然とその両方がえんどあ。には出てくるんだと思います」
生演奏以外にエディットも取り入れ、2人が共通して好きだというハイパーポップの要素や、シューゲイザーやドリームポップを親しみやすく昇華した楽曲にえんどあ。としての個性が窺えるのも納得だ。また、モエカが歌うことが自然に意識された歌詞やメロディラインもバンドシーンを超えていく可能性を秘めている。とくに終わった恋や関係性をビビッドに綴る歌詞は髙橋の作品のなかでも特徴的と言える。
髙橋「歌詞のテーマは統一感が出るように意識しているというのもあるんですが、基本的に僕がポジティブじゃないからじゃないですかね(笑)。というか、ポジティブなものって煌めきという感じがしないから」
結果的に輝度の高い秋好のギターサウンドと歌詞の世界観が素晴らしいシナジーを見せ、儚さの中にある煌めきを実現している。これからライブも増えていく4人。8月には初の自主企画イベントも開催する。
髙橋「4月からえんどあ。としてライブ活動を始めて、8月の自主企画は2マンをやりたいと思っていて。なので、これまでより持ち時間が延びるので、2マンの尺で自分たちがどういうものを見せられるのか、その挑戦をしたい」
何度かバンドのビジョンについて聞いてみたが、それよりもおのおのがキャリアを重ねてきた上で純粋に音楽を楽しめるメンバーに出会えたことが何よりもうれしそうな2人。
秋好「バンドってムカついても次の日には許せる人たちとやりたいじゃないですか。なのでえんどあ。はめちゃくちゃバンドだと思います」
メンバーの関係が生み出す音楽がえんどあ。のコンセプト。4人の挑戦を目撃してほしい。
誌面連動Q&A
- Q.
手土産を選ぶポイントは?
A.
髙橋「京都在住ということで手土産でも京都感を求められると思っているので、その濃度をどれくらいにするべきかはよく考えています。「八ツ橋は面白くない」と言いそうな方には少しニッチなものを選んで。逆に王道の京都を求めてそうな方には抹茶系で攻めて(笑)。ちなみに王道を外すときは最中を選ぶことが多いです。自分で作れる最中もあったりするので楽しんでもらえるかなと」
秋好「お土産屋さんの入り口付近で一番売り出されているものを選ぶようにしています。センスあるものを選ぶ自信がないので、むしろそこからしか買えないです(笑)。あとは量とかも気にしながら選んでいます」
プロフィール
えんどあ。
'25年11月、mol-74の髙橋涼馬(Ba)を中心に不眠旅行のモエカ(Vo)、yeti let you noticeの秋好佑紀(Gt)、いおく(Dr)を迎えて結成された4ピースバンド。高い演奏力から繰り広げられる、ポップでオルタナティブなサウンドで、きらめきを生み出す。

公演情報
えんどあ。presents. 「ほどける点々」
- 8/18(火) 19:00 東京・Spotify O-nest
インタビュー・文/石角友香
構成/月刊ローチケ編集部 5月15日号より転載