DracoVirgo
DracoVirgoの想いの全てを詰め込んだ1st ALBUM『Opportunity』1/15(水)リリース!
アルバムをひっさげ2020年の幕開けを飾る東名阪ツアーもまもなく開催!
初のフルアルバム『Opportunity』をリリースするDracoVirgo(ドラコヴァーゴ)。本作は二枚組となっており、1枚は昨年リリースしたTVアニメ"ありふれた職業で世界最強"の7月クールエンディングテーマ『ハジメノウタ』はもちろん、これまで配信リリースを重ねてきたDracoVirgo初の音源作品『KAIBUTSU』から始まり、このアルバムのために作られた新曲『FLY』、『RYUKYU』、『HATENA』を含む全12曲を収録。またもう1枚にはMAAKIII(VOCAL)のソロ作品「兎に角、ジェネシス!!!!!」をDracoVirgo versionとしてリアレンジした楽曲たちを12曲を収録。
DracoVirgoの“紀元前(=始まる前)”から“令和”の現在までを全て網羅した名刺代わりの作品となっている。
――アルバムタイトルの『Opportunity』はライブツアーのタイトルとしてこれまでずっと使ってきている言葉ですよね。
MAAKIII DracoVirgoとして活動を始めた最初のツアーのときにこの「Opportunity」という言葉をタイトルにつけました。"チャンス"とか"機会"という意味ですが、"偶然に訪れるチャンス"というニュアンスではなく、"自分たちの意思を持って機会・チャンスを作っていく"というイメージでこの言葉を選びました。自分たちからアクションを起こして、それをきっかけに新たな出会いを見つけたり、DracoVirgoというバンドと出会ってもらう場所を意思を持って作っていく、という意味にしたかったんです。このプロジェクトが始動してからこれまで、そういうコンセプトを掲げてライブをやってきたので、今作で自分たちの楽曲のひとつひとつを大切にパッケージすると決めた段階で、必然的に「タイトルは『Opportunity』しかないよね」ということになりました。
――アルバムのコンセプトが明確ですね。
MAAKIII ホントはいつも"コンセプト"はないんです(笑)。今回も結果的に自分たちの今までとこれからを見せる作品になって、『Opportunity』というタイトルを掲げた時点でDracoVirgoの持っている全てをパッケージできたなと結論付けております(笑)。
mACKAz CDという形態でリリースすること自体が貴重な昨今に、DracoVirgo の"発足から今まで"の2年間をギュッと詰め込んだ全てを形にできたのは僕らの世代としてはやっぱり嬉しいことです。アルバムの一連の流れがあるからこそ生まれた新しい曲もありますし、曲順ひとつ、ジャケットデザインにも思いを込めて作りました。
SASSY DracoVirgoでアレンジした「兎に角、ジェネシス!!!!!」の配信シリーズもあらためて注目して頂けると思いますし、3人で作ってきた楽曲の数々をまとめたことで、自分自身でもDracoVirgoというバンドのサウンド感をあらためて客観的に見ることができました。DracoVirgoらしい音が見えた気がします。
――3人が沖縄出身ということもあると思いますが、ロックサウンドの中に沖縄民謡はもちろん、ワールミュージックがベースになっている楽曲もあって、表現が多彩ですよね。
mACKAz 最初から狙っているわけではないのですが、MAAKIIIからそういうイメージが出てきたり、音色を探っているうちにたどり着く場合が多いですね。
SASSY 僕らとしてはそういう方向に導かれるのも"Opportunity"だと思っていて、あまり制約をつけず導かれるままに曲を作っていくことが多かったと思います。それも実際に曲作りをしている時に意識していたわけではなく、振り返ってみると全てがこのタイトルに繋がっていたんだな、と思うんですよね。
――曲作りについて以前のインタビューでは、mACKAzやSASSYが作ったデモをMAAKIIIが聴いて、その時に浮かんだインスピレーションで曲の方向やアレンジの方向が明確になっていくというお話でしたが、今作ではいかがでしたか?
MAAKIII 今回コンセプトは無かったと言いましたが、収録曲の冒頭M1『Rainbow Butterfly』、M2『"KALMA"』、M3『阿弥陀の糸』の並びは昨年秋に行ったワンマンライブ「DracoVirgo "Opportunity 2019~Rainbow Butterfly~"」のオープニングからのセットリストと同じにしました。今作はDracoVirgoのこれまでと、これからを見据えた1枚になっていてまさに"ファースト・ベストアルバム"とも言える作品になりましたが、その流れの中で必要な曲を新たに作った感じなんです。なのでライブの雰囲気をそのまま感じてもらえたらと『Rainbow Butterfly』が1曲目を飾っています。
mACKAz ワンマンライブ開催にあたってオープニングのSEが欲しいという話があって、その時には「Rainbow Butterfly」というタイトルもあったので、言葉の響きからイメージしてDracoVirgoの世界に誘う意味合いと、その虹色の蝶についていったらどこに辿り着くんだろう、というような雰囲気を出しながら曲ができていきました。まさにタイトル通り、聴いて頂いた通りですね(笑)。でもライブの時に『"KALMA"』へ繋がる演出は、その前の時とは全く違いますし、新しいDracoVirgoを見せることができて良かったなと思っているんです。
MAAKIII 今作のアルバムとライブが繋がっている感じを出すことは重視しました。これまで応援してくれているファンの方には「あ、あの時のライブと同じだ」と気づいてもらえたら嬉しいですし、初めてドラヴァゴを聴いてくれる人にはライブ同様ドラヴァゴの世界に入ってきてもらいやすいように考えているので、そのままの空気を感じて欲しいと思っていました。
mACKAz ある程度収録する曲が見えて、全体の流れを受けて「ちょっとテンポ早めの曲が欲しいね」というところから生まれたのが『FLY』です。今まであまりやって来なかったギターロックをベースにピアノのイントロを入れたり、綺麗なメロディの裏で激しめのドラムが鳴っているイメージがあったので、その曲をMAAKIIIに聴いてもらったんです。
MAAKIII 最初に聴いた時、この曲の持つエネルギーを感じてmACKAzには追加でいろんなオーダーをしました。でも、逆にそのテンションを自分なりに曲の中に収めることができなくて歌詞を書くにもメロディを足すにもかなり苦戦して時間がかかりましたね。常に気になっているけれど、"しばらく放っておいてみる作戦"でしたから(笑)。歌入れの前日までかかっちゃったので、出来上がった時にはホッとしました。
――この『FLY』のようにDracoVirgoのサウンドはSASSYの激しめのドラムがガンガン鳴りつつも、MAAKIIIのハイトーンで綺麗なメロディが聴こえてくるイメージがありますね。
mACKAz 制作期間中MAAKIIIとも良く話したんですが、自分たちはやっぱり歌謡曲のベースがあって、だから僕らから出てくるメロディにもその色が自然と出るんでしょうね。沖縄独特の音楽のルーツもあるかもしれないし、メロディラインを重視しているのは一貫してますね。
――まさに『RYUKYU』のように沖縄サウンドをロックと融合させているのもDracoVirgoの特徴ですよね。
SASSY この曲も最初はインスト曲として作り始めていて、ある程度形はできていました。アルバム制作が始まったタイミングでこの曲を候補に上げた時、当初はギターも自分で打ち込みで入れていたんですが、どうせなら仲間のMEG、カズトに弾いてもらって、カッコいいギターインストみたいしたいという話をしました。MAAKIIIから「もっと沖縄っぽい雰囲気を入れたいかも」とオーダーはもらっていて、そこから琉球楽器を入れたり、同じくユウスケにも参加してもらって、アンチノブナガをfeaturingゲストに迎えたりして昔のバンドメンバーが大集結ですけども(笑)、思いっきり沖縄色を出しました。
MAAKIII これも最初に曲を聴いた時にインストにしてしまうのはもったいない、というのが第一印象でした。アルバムのアートワークを考えた時に自分は首里城にいて、そのエネルギーを取り込みたいと思っていた矢先だったので、結果的に首里城は火災で今は無くなってしまったけれど"大切なものへの想いは消えない"という精神的な意味合いをこの曲に込めたくなったんですよね。沖縄色を出す方向が見えたので、歌詞には古い沖縄民謡を引用してこの曲の世界観を作っていきました。いろんな想いが詰まった1曲です。こうやって振り返ってみると今回の新曲たちもスゴく濃い作品になってますね(笑)。
――それでいくともう一つ新曲の『HATENA』も違った形のDracoVirgo色の強い楽曲ではないでしょうか。
MAAKIII 『HATENA』もある意味その名の通りなんです(笑)。アルバム全体を通して考えた時に、SASSYに「ギャップのある、ガラっと空気を変えるような曲が欲しい」という相談をしました。1曲としても成立しますが、きっかけはアルバムを聴いているなかで必要なポジションの曲を作った、という感じですね。最初は打ち込み系のサウンドから、だんだんヘビネス系のリフがきて、曲が摩訶不思議な方向に転換していきます。そこに私がさらに不思議な歌詞をつけた訳なんですが、構成は頭にあったものの、これを着地させるまでに知恵熱が出まくりでしたね(笑)。
SASSY 確かに苦労したよね。僕が元々制作途中だった曲で、ちょっとオシャレな感じのリフの曲とヘビネス系の曲を混ぜてみて「どういう方向に持っていこうかな」と考えている段階でした。MAAKIIIから「ギャップのある曲」という相談があった時にこの曲が浮かんで、イメージに近いから最後まで作りきってみようか、という話になったんです。でも完成に至るまでの最後のひとエッセンスが・・・かなりカオスな状態を招きました(笑)。
MAAKIII 『RYUKYU』までの濃い流れから、『HATENA』をこの位置に置いたことでだいぶ"抜け"ができたんじゃないかな。
――新曲含め約2年間の集大成というアルバムが完成し、いよいよ大阪・名古屋・東京とワンマンツアーが幕を開けます。今の手ごたえはいかがですか?
MAAKIII 前回もそうでしたが、来てくれるみなさんが確実にDracoVirgoを理解し始めてくれているのを感じています(笑)。最初のころは当然ですが初めて会う人が多かったし、私も不安もあったり緊張していた部分もありました。でもライブを積み重ねていくにつれ、知っている顔・見たことある顔もどんどん増えてくれて、今はライブが安心して自分を表現ができる場所になってきているのは間違いありません。音楽を通して会話ができているのを感じています。それが何より楽しいですね。
――ステージ上でとても楽しそうですもんね(笑)。
MAAKIII ホントに楽しいんです。もちろん毎回新しいことにチャレンジしつつ、やってみたいと思うことも「ココならやっても大丈夫!」って思っていますし、何があっても受入れてもらえる空気がありがたいですね(笑)。前とは違って1枚1枚鎧を脱ぎ捨てるかのように削ぎ落していける気がしています。ありのままでいいんだな、と思わせてもらえる場所があるのは自分のモチベーションに繋がっています。一番最初のライブでこのタイトルを掲げてからずっと、ひとつひとつ何かを繋げてきたつもりだったので、それが形になって手ごたえがあるのが嬉しいです。次のライブも本当に楽しみにしています。
mACKAz 回を重ねるごとにお客さんたちとの距離が近づいているのを感じます。前回のライブも本当にあっという間でしたから、今度はもっともっとみなさんに楽しんでもらえるよう頑張りたいですね。
SASSY 僕も前回は始まるまではメチャメチャ緊張していたんですが、終わってみれば僕もこれまでのライブのなかで一番楽しいと思えたライブでした。客観的に俯瞰で見ている部分と、音に没頭して熱くなっている自分、3人の一体感も感じていて、自分の中でとてもバランスが良かったんですよね。お客さんたちも素直に楽しんでくれているのも伝わってきましたし、いろんな相乗効果があって「この輪をもっと広げていきたい」と素直に思えました。
――1/15に1st ALBUM『Opportunity』をリリース、そして1/18(土)には大阪・Zeela、1/19(日)に名古屋・ell.FITS ALL、そして1/25(土)には渋谷WWWとツアーがスタートします。ぜひ、読者のみなさんにメッセージを。
MAAKIII このアルバムが完成して一番嬉しいのは自分たちです。DracoVirgo渾身のファースト・ベストアルバムです。その喜びの気持ちと、応援してくれるみなさんへの感謝の気持ちを込めたガッツリ系の1枚になりました。このボリューミーなアルバムを聴いて頂いて、一緒にライブで盛り上がりましょうね!
mACKAz 配信リリースした作品も含めて約2年間のDracoVirgoの活動をまとめた1枚になりました。今まで応援してくれた方はもちろん、DracoVirgoってどんなバンド?と思っていた方にも僕らのことをしっかり伝えられる1枚になったと思っています。CDで聴いて頂くのとライブで感じて頂くのもまたひと味違うと思いますので、ぜひライブに遊びに来てDracoVirgoを体感してください!
SASSY こまで応援してくれたみなさんとの繋がりがこうして1枚の作品になりました。この輪を広げていけるような2020年にしていきますので、これからも応援よろしくお願いします。ライブ会場でお待ちしております!
プロフィール
DracoVirgo(ドラコヴァーゴ)
元HIGH and MIGHTY COLOR のMAAKIII (Vo.)、mACKAz (Ba.)、SASSY (Dr.)からなるバンドプロジェクト。2017年11月28日(火)にリリースされた大人気スマートフォンゲーム”Fate/Grand Order Epic of Remnant”の4つ目の物語”亜種特異点Ⅳ 異端なるセイレム”テーマ曲、清廉なるHereticsに”毛蟹 feat.DracoVirgo”として参加。楽曲は iTunes で1位を獲得するなど大きな話題となった。
リリース情報
DracoVirgo 1st ALBUM『Opportunity』
2020/1/15(水)発売
<Disc1>
1.Rainbow Butterfly
2."KALMA"
3.阿弥陀の糸
4.hanaichimonme
5.FLY
6.清廉なるHeretics (毛蟹 feat. DracoVirgo)
7.Oh Eh Oh
8.ABRACADABRA
9.RYUKYU
10.HATENA
11.ハジメノウタ
12.KAIBUTSU
*1,5,7,9,10 新曲
<Disc2>「兎に角、ジェネシス!!!!! - DracoVirgo version - 」収録曲
M1.Massatsu - DracoVirgo Instrumental -
M2.×××× - DracoVirgo NADAR mix -
M3.トリックスター - DracoVirgo GAULTIER mix -
M4.ココニオイデヨ - DracoVirgo OSSIAN mix -
M5.超感覚的知覚 - DracoVirgo MICROCOSM mix -
M6.kIRA○kIRA - DracoVirgo LUCIFER mix -
M7.Opportunity - DracoVirgo Instrumental -
M8.DASH!脱出!奪取! - DracoVirgo LEONORA mix -
M9.いーじゃんっ! - DracoVirgo SHEPHERD mix -
M10.SPAAAAAAAAAARK!!! - DracoVirgo OZ mix -
M11.スノーボールアース - DracoVirgo ALICE mix -
M12.Magma - DracoVirgo Instrumental -