【インタビュー】D'ESPAIRSRAY

2025/11/15(土)

D'ESPAIRSRAY

期待を超え、“これは伝説になる”というものを見せたい

V系フェス『CROSS ROAD Fest』での再集結で大きな反響を集めたD'ESPAIRSRAY(以下、ディスパ)が、2026年5月4日、Zepp DiverCity(TOKYO)で解散から約15年ぶりにワンマン公演「D'ESPAIRSRAY LIVE 2026『RAPTURE』」を開催する。メンバー4人が公演に向けての思いを語ってくれた。

HIZUMI「『RAPTURE』とは復活するときに起きる現象という意味。ワンマンライブでなにが起こるのかは僕らも分からない。その現象を見せてやろうという意思表示です」

1999年に結成したディスパは「他のバンドがやってないことをやろう」というところから始動したとTSUKASAは話す。Karyuも「メタルサウンドにデジタルも混ぜ込み、日本的なメロディーにシャウトを入れた歌」と語るように、音楽性とアグレッシブなパフォーマンスで積極的に海外に進出していくと、たちまち国内外で注目を集めた。だが、HIZUMIの声帯治療で一度立ち止まったバンドはその後解散という道を選んだ。解散後は各々の道を歩んできた4人。その道がついに重なり、ディスパへとつながった。

HIZUMI「僕は精神的にもキテたので1度音楽から離れました。気持ちがだんだん安定してきたときにNUL.を始めて。ディスパをやるには覚悟や自信が必要だったから、NUL.でいろいろ試してきて、自分の中のハードルに『Awakening』という曲で到達したので、今回“やろう”と前に進むことができた」

Karyu「第一線でやっている先輩とAngeloをやったことは、かなり勉強になった。それを経た上で、いまディスパをやることで、また新しい世界が見つけられると思っています」

ZERO「ディスパとは音楽性が真逆なTHE MICRO HEAD 4N'Sでいままでになかった感覚を吸収したり、バンド内でデザインを担当したり。ディスパの活動中にはできなかったことを1つ1つやっていって自分の力に変えていきました」

TSUKASA「僕は自分が生まれ育ったルーツである演歌歌手に挑戦したり、THE MICRO HEAD 4N'Sで活動したりといろいろやらせてもらったので、そこで成長した自分を全力投球して、ディスパをやりたいと思っています」

再集結後に撮影した集合写真は、ナチュラルなものは却下し、ディスパがずっとこだわってきた「自分たちにしか出せない、少し変わったダークゴシックでアートな世界観を色濃く表現したものを再度撮りなおした」とZEROは話す。生半可な再集結でなく、本気で彼らが今回のワンマンに挑んでいるということだ。

ZERO「ディスパを再び動かすというのは自分らの1番の武器を投入する訳だから、こっちも腹をくくるしかない。なんとしても、この日過去最高のD'ESPAIRSRAYを届けるつもりです」

TSUKASA「マニア(ファンの名称)にはみなさんの期待を超えて“これは伝説になる”というものを、まだ僕らをあまり知らない方には、今後マニアの仲間入りをしていただけるようなものを見せたいと思っています」

このワンマン公演で彼らは新曲も披露する。

Karyu「メンバーにも、ファンの人たちにも新しい希望をもってもらう。この先の活動だったり、世界ツアーをやりたいという自分の夢の続きであったり。そのための新曲披露です」

HIZUMI「ウチらのルーツはここ。それを見てほしい。いまでもファンの方が喉や体調に“無理しないで下さい”と気遣ってくれるのはありがたいことなんですが、ディスパはぶっちゃけアスリートみたいなもの。無理して限界を超えないと、その先にいけないんですよ。その先を見るために、見せるためにも俺は当日無理をしますね(笑)」


誌面連動Q&A

  • Q.
    手土産を選ぶポイントは?

A.
HIZUMI「自分が美味しいと思っているもの、自信をもっておすすめできるものしか差し入れはしません。今なら自家製プリンをもっていきますかね(笑)。ぶっちゃけ、売っているものより美味しく作れる自信があります。あとはローソンのからあげくん!」

Karyu「お酒が好きな方には、自分が好きなワインを差し入れることが多いですね」

TSUKASA「ビールを差し入れることが多いですが、現場にはお菓子をもっていきます。人数がいてもみんなで楽しむことができるので」

ZERO「知っている人であれば、その人の好みに合わせて選ぶようにしています。あまり知らない人であれば、お菓子やお酒ですかね」

プロフィール

D'ESPAIRSRAY/でぃすぱーずれい

'99年に結成されたビジュアル系ロックバンド。メンバーはHIZUMI(Vo)、Karyu(Gt)、ZERO(Ba)、TSUKASA(Dr)。

公演情報

D'ESPAIRSRAY LIVE 2026『RAPTURE』

  • '26/5/4(月・祝) 18:00 Zepp DiverCity(TOKYO)

インタビュー・文/東條祥恵
構成/月刊ローチケ編集部 11月15日号より転載


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