【インタビュー】カメレオン・ライム・ウーピーパイ

2025/3/15(土)

カメレオン・ライム・ウーピーパイ

ライブのコンセプトはジャングル!?「新しいことをやってみたい」

ビビッドなオレンジヘアがアイコンのChi-によるソロユニット、カメレオン・ライム・ウーピーパイ(CLWP)が、4月25日に2ndアルバム『Whoop It Up』をリリースする。約2年ぶりのアルバムとなる今作は、CLWPらしいオフビートでユルーいノリと、音楽ファンのツボを突く音楽的なワザと遊びとが絶妙にブレンドされたエンターテインメントな1枚となった。

「今回はじっくり時間をかけて、ひとつの作品としてアルバムを作り上げてみようという感じでした。もともと私は90年代の洋楽が好きで。とくにビースティ・ボーイズとかUSのヒップホップが好きなんですけど、今回はさらにUKロックも取り入れて。ロックでダンスさせるにはどうしたらいいんだろうとか、試行錯誤するのも楽しかったし、前作ではできなかったサウンド面での細かな追求ができましたね」

このロックでいかにダンスさせるかを形にしたのが、リード曲「Donkey Song」。サイケ感漂う、ブリティッシュロックなギターリフが新鮮な1曲だが、そこに低温なChi-のラップがのるコントラストがCLWP印らしくもある。バチバチに決めすぎない、柔軟性やはずしが生むキャッチーさは歌詞にも表れているようだ。

「最初にこの曲の歌詞を書きはじめたとき、こうあるべきみたいな熱い歌詞を書いていたんです。でもそれがなんか説教くさくて(笑)。自分がいちばんなりたくないやつになってるなと思って。その考えを根底から破壊するために、頭の中でゴリラが暴れ回っているイメージで書いた曲です。私自身、こうだよねって決めつけられちゃうのは嫌だし、そう言われたら絶対違う!って思っちゃうんですよね。いろいろな受け取り方ができたほうがいいし、意味に余白を持たせることが好きなんです」

一方「So-so Life」では、CLWPの哲学と言えるものが詰まった。

「自分の考え方次第で、いい人生にもなるし、その逆にもなる。ちょっとした意識の違いで今が楽しくもつまらなくもなるという考えは、ずっと根底にあることなんです。その思いを、今こういう音楽が好きなんだよねっていうサウンドに込めた曲になりました」

サビはサビらしくというセオリーを意識せずとも、最高にキャッチーな曲となった「Growing」、また初のドラマタイアップとなった「Secret March」はクラシックをサンプリングした挑戦的な1曲だが、たくさんの人にCLWPを知ってもらうきっかけにもなった。

「「Secret March」はドラマの話が決まる前から作っていて。音楽の幅を広げて挑戦した曲が、タイアップに決まったものだったんです。元々、好きなことだけやれればいいというわけじゃなく、自分がやりたいことや楽しいと思っていることをやって、その上でいろんな人に聴いてもらうことが前提なので。こうして音楽性や入り口が広がることで、聴いてくれる方も広がっていくのは理想的だなと思いました」

アルバムにはPESをはじめ国内外のアーティストとのコラボ曲も収録。「相手のジャンルが違えば違うほど、この人とやったらどうなっちゃうんだろう!?ってなるし。相手に振り回されるくらいが面白い」というが、そのワクワク感はどんな曲にも貫かれている。そんなアルバムを携えて、6月にはワンマンライブを開催する。ちなみに今(2月時点)考えているライブのコンセプトは“ジャングル”!?

「新しいことをやってみたいんです。まだどんなふうになるかわからないですけどね(笑)。自然の音を取り込んだり、いろんな工夫で楽しんでもらえたらなって思ってます」


誌面連動Q&A

  • Q.
    手土産を選ぶポイントは?

A.
「自分がおせんべいとかしょっぱいものが好きなので、自分がもらって嬉しいものを渡すようにしています。手土産は皆さん甘いものを持ってくることが多いと思うので、しょっぱいものは私が担当させていただきます」

プロフィール

カメレオン・ライム・ウーピーパイ

'16年より始動したボーカルのChi-によるソロプロジェクト。'25年4月25日に2ndアルバム『Whoop It Up』をリリース。

公演情報

ONE-MAN LIVE 2025 “WHOOPIE in the JUNGLE”

  • 6/6(金)19:30 大阪・Yogibo META VALLEY
  • 6/13(金)19:30 東京・Shibuya WWW X

インタビュー・文/吉羽さおり
構成/月刊ローチケ編集部 3月15日号より転載


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