【インタビュー】CLAN QUEEN
2024/5/15(水)
“クリエイティブネオロック”CLAN QUEENが初ツアーを開催
詞曲、編曲& グラフィックを手がけるAOi(G,Vo)、映像を手がけるマイ(B,Cho)、謎めいたスキルフルなヴォーカリストyowaによる、“クリエイティブネオロック”を提唱するCLAN QUEEN。3人とも、東京生まれ、23歳。要注目の新世代ユニットへ初インタビューを試みた。
AOi「藝大の同級生で組んだ前身バンドがあって1年半ぐらい活動してヴォーカルが辞めることになって。新しいヴォーカルを探そうとネットの中から才能の塊、yowaを見つけ出しました」
yowa「最初マイちゃんからDMで連絡来て、私は“歌ってみた”のアカウントだったので。バンドのお誘いが来ることってほとんどないんです。なので“どうしよ~”みたいな(苦笑)。しかも“検討よろしくお願いします♥”って(笑)」
マイ「熱量や気持ちが大事なんで!!」
こうして新時代の香り漂う、新しさしか感じないCLAN QUEENが誕生した。
AOi「yowaが加入して、最初にやったのはガイドライン作りでした。デザイン学科だったので、たとえばロゴを作った際にクライアントに“こんな使い方はしないでね”、みたいな決まりごとを決めて」
マイ「ユニットの統一ルールを作って、そこからブレないように肉付けしてきました」
こうして昨年リリースした配信シングル「踊楽園」が、ノンプロモーションながらSpotifyバイラルチャート6位を記録。2024年4月3日、これまでの配信曲を集積し新曲を織り交ぜた1stアルバム『VeiL』をリリース。さらに、今春、渋谷エッグマンで初ワンマン公演をおこなったばかりの3人。しかしながら、その魅力の本質とは、情報の渦を突き抜けていく自由度の高いエッジーかつポップな音楽性の高さ。ダークかつ煌びやかな変幻自在の存在感。さらに、緻密にコンセプチュアルな世界観を創出する構築力の明晰さにある。
AOi「もともと、親の影響で『オペラ座の怪人』などミュージカル曲が好きで、その後、SEKAI NO OWARIに小学生の頃に出会って、めちゃ影響を受けて音楽をやりたいなと思いました」
マイ「私は、rurumuというブランドに影響を受けていて。バンドではTHE ORAL CIGARETTESが好きです。人間的なあり方や楽曲性、世界観などに影響を受けました。映像は、AOiと前身バンドを始めてからで、MVも自分で作っちゃえって勢いで」
ロック発ネットカルチャー文脈も経由した、映像の浮かぶサウンドを生み出すCLAN QUEEN。すでに人気曲も多数生まれており、アッパーな「サーチライト」やバンドのテーマ曲となる「プルートー」、ヘヴィな「Loud Land」。さらに最新曲「ファンデーション」ではR&Bテイストでネオン瞬くアンニュイなセンスを新境地で音像化。そして、11月からは初のツアーを開催する。
AOi「それぞれ3日間、テーマや演出を変えていきます。ぜひ、3箇所目撃してほしいですね」
そう、こんな新人、タダ者じゃないはず!!!突如現れた、2024年→2025年への飛躍を期待したい新しい才能、CLAN QUEENに注目すべし。
マイ「目には見えない日常にない部分を、ポップミュージックへと昇華したいんです」
AOi「バンドとしては幕開けなんですけど、今回のアルバム『VeiL』では愛や終末論とか、境界線的な二項対立がテーマで、それは今後も創作のコンセプトとして繋がっていくと思います」
プロフィール
CLAN QUEEN/くらんくいーん
“クリエイティブネオロック” を提唱する新世代ユニット。メンバーはyowa(Vo.&Gt.)、AOi(Gt.&Vo.)、マイ(Ba.&cho.)の3人。
公演情報
1st ONEMAN TOUR "PARADE OF TOYS"
- 11/9(土)18:00 東京・Shibuya WWW
- 11/15(金)19:30 大阪・Yogibo META VALLEY
- 11/17(日)18:00 愛知・ell.FITS ALL
インタビュー・文/ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)
構成/月刊ローチケ編集部 5月15日号より転載