【インタビュー】Chilli Beans.

2024/8/15(木)

曲で伝えられたら、言葉がなくても凄い感じるモノがある

今年2月には日本武道館をソールドアウトさせ、アルバム『Welcome to My Castle』の世界観も見事に披露したChilli Beans.。デビューから3年弱、物凄いスピード感で駆け上がってきたものの、その勢いに飲み込まれることなく、作詞・作曲・編曲に加えてクリエティブまで手掛ける彼女たちは細部にまで自らの想いを行き届かせている。

Moto「凄く目まぐるしいときもあって、武道館で『Welcome to My Castle』というアルバムを元におこなったライブは凄い忙しかったけど……世界観っていうのが自分たちからどんどん湧いてきたりとか、話したりとかしてできていったから、やりたかった雰囲気とかも作れて、楽しんでもらえたんじゃないかなと思う。怒涛のときも凄くあって、大変だなって思ったときもあったけど」

Maika「丁寧にやってきました」

6月には東名阪にて『open my mind Live house Tour』と題したライブハウスツアーを行い、さらに進化した姿をしっかりと届けてくれた。

Maika「セトリが凄い楽しかった。『Welcome to My Castle』の世界観もちゃんと表現できたし、その前のアルバムの曲もいい感じに見せれた気がしてるし」

Lily「ねっ！ なんか全体的に表現できてた気がする。照明とかも含めて、バックドロップも描いたし、自分たちが表現できることをやったって感じ」

そのツアーでプレイした新曲「Mum」もリリースされたが、湿り気のあるUKロック的なサウンド、脱力感、可愛らしさのあるヴォーカルが合わさり、深く沈み込みすぎないバランスが秀逸。

Moto「遊び心がありますよね。不器用で不安な部分もあるし、怖がりなんだけど、凄い堂々としてる。それをもうしょうがないから、素直にいたいのよ、みたいな感じ」

そして、10月からは「open my mind Hall Tour」を全10都市にて開催。ワンマンだからこそ、ホールだからこそのアプローチが楽しみだ。

Maika「演出の面でライヴハウスとはまた違うことがいっぱいできそうだし、セトリも、ライブハウスツアーではやらなかった曲とかも含めて色々試そうと思ってます」

Lily「ワンマンだからできることもあるから、自分たちが居心地のよい世界をいちばん表現できるから、それを楽しみたいです！」

取り巻く環境が変わったとしてもブレないのが彼女たち。音楽に対する真摯な姿勢とファンへの信頼、ライブの場で多くは語らずともそのすべてが頼もしい。

Moto「曲で伝えられたら、言葉がなくても凄い感じるモノがあるし、感じられる。その世界を作ったら、そこにいるだけでたぶん時間もあっという間に過ぎるし。たぶん、みんなもそうやって聴きに来てくれたりとかしてると思うから。言葉で言うんじゃなくて、言葉がない方が伝わるモノもあると思うんです」