【インタビュー】BEGIN
名曲たっぷり! BEGINの30周年記念ツアーがスタート
「恋しくて」「涙そうそう」「島人ぬ宝」「海の声」。1990年のデビュー以来、数多くのヒット曲を送り出し、年齢、性別を超え、幅広いリスナーに愛され続けているBEGIN。自分たちのペースを保ちながら、タイムレスな音楽を続けている彼らのスタンスは、決して大げさではなく、すべてのアーティストの理想だろう。
比嘉 自分たちはライブバンドでしかないので、ある時期からヒットチャートがどうとか、事務所もレコード会社もあまり言わなくなったんだよね(笑)。音楽の届け方がCDからインターネットを介した方法になっていることはもちろん知ってたんだけど、ライブだけに追われた幸せな30年のなかで、そういう変化を意識していなかったことが逆によかったのかなと思います。
2020年3月からは、デビュー30周年イヤーに突入。その直前にリリースされるベストアルバム『BEGIN ガジュマルベスト』には、彼らの30 年の軌跡がしっかりと刻み込まれている。
島袋 収録曲はスタッフのみなさんが選んでくれました。俺たちが選ぶよりも、初めてBEGINを聴く人にも手に取りやすいような選曲になっていると思います。
比嘉 思い入れのある曲は、やっぱり『島人ぬ宝』かな。当時中学2年生の石垣島の中学生たちと歌詞を作ったんですが、たくさんの人に歌っていただけるようになって。その生徒達も30 歳を過ぎて、歌と共に成長し続けて。そういう楽曲が出来たことは幸せだなと思いますね。
島袋 (悩んだ末に)『恋しくて』かな。人生が180度変わるきっかけになった曲で、BEGINを音楽の世界に持っていってくれた曲なので。デビューして5、6年経って“もう『恋しくて』はライブでやらなくていいんじゃないかな”と思った時期もあったけど、その時期を何回も繰り返して、もう自分の中では飽きていない感じになってます。
上地 僕は『オジー自慢のオリオンビール』ですね。沖縄の飲み屋に入ったとき、カラオケでこの曲を歌っているお客さんがいて。自分たちも沖縄の人ではあるんだけど、“沖縄の人たちに受け入れられた”という感じを覚えた1曲です。
さらにライブ音源を収めた『BEGIN ライブ大全集2』もリリース。臨場感とともに、ライブバンドとしての奥深い魅力を体感できる1枚だ。
島袋 単純にいろんなことをライブでやってたんだなあと思いましたし、いろんな音楽やアレンジやチャレンジをやってきたんだなあとしみじみ感じました。進んでいる道はたぶん間違っていないし、やりたいことも間違っていなかったなって。
比嘉 ライブのときは“どうやったらお客さんが喜んでくれるかな”しか考えていないですね。ライブの中にこそ本当のBEGINの姿があると思うので、そこを知っていただけたらなと思います。
ブルース、ジャズを軸にした音楽性でデビューした彼らはその後、沖縄の伝統的な音楽に接近しながら表現の幅を広げてきた。中心になっているのは、“土地の香りがするもの”なのだという。
比嘉 俺らが“イカ天”に出た約30年前は、中古レコードを買ってブルースを聴いたり、ジャズっぽい音楽も聴いたりしてたけど、YouTubeなどで音楽を聴いているいまの若い方々と比べたら、ぜんぜん音楽を知らなかったと思うんだよね(笑)。ただ、やっぱり自分たちは島唄や沖縄の民謡が基礎になっている部分があって。そういう“土地の香りがするもの”に惹かれているんだろうな、というのはわりと早い時期に気付いたんです。ブルーズやジャズもそうですが、その土地の人たちの暮らしが思い浮かべられる音楽が好きだったから、それを柱に音楽を作ってきたんじゃないかな。
1月からは全国ツアー『第24回BEGINコンサートツアー2020』がスタート。30年のキャリアのなかで生み出された名曲、そして、より深みを増した現在のBEGINの音楽をゆったりと味わってほしいと思う。
上地 30周年目前だし、ベストアルバムも出て、少しずつにはなってしまうけれどいろんなBEGINを見てもらいたいなあと。“ありがとう”という気持ちを持って全国を周りたいですね。
島袋 ライブの内容はまだ考えている段階だけど、とにかく30年やれていること、いまだにライブを楽しみにしてくれている方々が全国にいる事が幸せだなと思っていて。この幸せを噛み締めてライブに臨めたらなと思っています。
比嘉 僕らは常に“100%出し惜しみせず、みなさんが聴きたい曲は全てやります!”みたいな気持ちでやっているので、逆に30周年ということをおもしろがって、いろんなパターンのライブを作ってみてもいいのかなあと思っていて。過去を振り返るというよりも、いまやりたいこと、みんなで遊べるようなことを届けていきたいし、何より30周年に向けて新曲をやりたいんだよね。
プロフィール
ビギン
上地等(Pf&Vo)、比嘉栄昇(Vo)、島袋優(Gt&Vo)、のメンバー全員が沖縄県石垣島出身。1990年にシングル「恋しくて」でデビュー。
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— ローチケ(ローソンチケット) (@lawson_ticket) December 16, 2019
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締切:2020/1/5/(日)23:59 pic.twitter.com/K68Vpn2iBh
公演情報
第24回 BEGINコンサートツアー2020
1/18(土)17:00 大阪・河内長野ラブリーホール 大ホール
1/19(日)17:00 大阪・南海浪切ホール 大ホール
1/25(土)17:30 秋田・横手市民会館
1/26(日)17:00 青森・弘前市民会館 大ホール
2/1(土)17:30 東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
2/2(日)17:00 東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
2/8(土)17:30 愛知・日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
2/11(火・祝)17:00 北海道・カナモトホール(札幌市民ホール)
2/15(土)17:30 ロームシアター京都 メインホール
2/16(日)17:00 和歌山市民会館 大ホール
2/21(金)18:30 宝山ホール(鹿児島県文化センター)
2/22(土)17:30 市民会館シアーズホーム夢ホール(熊本市民会館)
2/24(月・休)17:00 福岡サンパレス ホテル&ホール
2/28(金)18:30 香川県県民ホール(レクザムホール) 大ホール
2/29(土)17:30 大阪・オリックス劇場
3/13(金)18:30 千葉市民会館 大ホール
3/15(日)17:00 広島・東広島芸術文化ホール くらら 大ホール
インタビュー・文/森朋之
構成/月刊ローチケ編集部 12月15日号より転載