【インタビュー】back number

2022/2/15(火)

back number

発信する側としていい追い風を吹かせ続けたい

2021年はボーイズグループ・BTSへの楽曲提供に始まり、ドラマ『恋はDeepに』の主題歌となった「怪盗」、さらに、2020年度に惜しくも開催中止となったインターハイの応援ソング「水平線」が、多数の要望により配信シングルでリリース。また、10月に放送された「CDTVライブ！ライブ！」では「back numberフェス」と題し、全16曲90分のライブを行うなど、大きな話題を呼んだ。充実の１年を振り返る彼らが、特に嬉しかったのはファンクラブツアー『oneroom party vol.6』を無事やり遂げられたことだと口を揃える。

栗原寿「前回のファンクラブツアーがコロナ禍の影響で中止になってしまったので、今回はやり遂げることができてホッとしました。顔を合わせながら音を出せるっていいなと思いましたし、目の前のお客さんから、たくさん勇気をもらっていたんだと改めて感じましたね」

清水依与吏「それまでライブは〝曲を演奏しに行く〟という感じだったのが、今回は“人に会いに行く”っていう感覚が大きくて。今になって何より大事なのは人だということに気づけました」

人との繋がり、同じ場所で生の音楽を共有する喜びを再確認できた彼らは、4月より3年ぶりとなる全国アリーナツアー『SCENT OF HUMOR TOUR 2022』を迎える。

小島和也「当たり前かもしれないですが、自分たちが開催しなければ、ライブに来たい人も来られない。ファンクラブツアーもいろいろ制限はありましたけど、“これもback numberのライブだ”と思える形が作れたので、このアリーナツアーも自信を持って回りたいです」

清水依与吏「こうした状況の中、ライブに来てもらえるということについて、僕たち自身がちゃんと理解しなきゃいけないと思います。いろんな不安とか葛藤を越えて、来てくれるからには、絶対に笑顔にして帰したい。帰り道、少しでも心が軽くなっていてほしい。そういう気持ちでつけたツアータイトルでもあるので」

ツアータイトル“SCENT OF HUMOR”で使用されている“ユーモア”という言葉。彼らが考えるユーモアとははたして。

清水依与吏「つらいときでも明るく生きていくための術だと思うんですよ、ユーモアって。起きたことに対して、ただ怒るとか悲しむのではなく、ユーモアに変換することで少し楽になれたり、解決の糸口が見つかったりするのかなと思うんです。簡単なことではないですが、僕らのライブでそうしたものを少しでも感じてもらいたいです。発信する側としていい方向に追い風を吹かせ続けられるような、このツアーもそういうものだと信じているので」

栗原寿「セットリストも来てくれた方のいろんな気持ちに寄り添えるような、それぞれのユーモアが見つけられるようなものになっていますので」

小島和也「懐かしい曲もやる予定です。当時とは機材も違うし、自分たちの感覚もきっと変わっているはずなので、どうなるか楽しみですね。初めての方にもきっと楽しんでもらえると思います」

彼らにとっても久々となるアリーナ、広い空間で思い切りback numberの世界を堪能できそうだ。

清水依与吏「アリーナはやっぱり楽しいですよ、歌が飛んでいく感覚とかすごく気持ちいい。広いけど、聴いてくれる人と曲が1対1になれる空間だと思っています。音源とは違う、生でこその肉体的な歌や音の質感を楽しんでほしいです」