【インタビュー】綾野ましろ
ライブは今の自分という存在を証明できる場所
北海道在住のアニソンシンガーにして、ライブアーティストとして進化し続けている綾野ましろ。昨年は赤坂BLITZでのワンマンライブや全国ライブサーキットに加え、海外で開催された多数のアニソンイベントにも出演した。
「海外ではかなりの熱量を持って、アニソン文化交流をするための時間や気持ちを費やす意識が高まっていた実感があります。言葉が違っても作品という共通認識があるので海外のお客様と一緒に、よりステージを楽しめるようになりました!そして、サーキットやワンマンライブは海外でのイベントとは自然と気持ちの置き所が違ってて。ライブのテーマに沿って、自分の中だけじゃなく、“外の自分”に存在を証明できる場だと感じてますね」
ライブ三昧の一年を過ごし、ライブ=存在を証明できる場だと語る彼女は次なるワンマンライブに『ID-fourthspring-』というタイトルをつけた。
「“ID”というテーマにはまさに存在証明の意味を込めました。“自分”や“きみ”が刻む存在証明。でも、“私”と“きみ”のどちらが欠けても、どちらの存在証明も成り立たなくなってしまうんだよっていう意味で、今までにはなかった目線でのタイトルになりました。これは、ライブサーキットなどを通して学べたことで、私の今の心境にも重なるんです。サブタイトルは、4度目の春を一緒に過ごせる皆さんはどんなライブが観たいかな? どんな気持ちを抱いてきてくれるかな? というのを前提に考えました。最近は私が“居場所”を守って、提示していくという使命を感じながら歌っている気がします。4月は私の誕生月でもあるので更に特別な気持ちですね」
今回の会場となるO-WESTは彼女が東京で初めてライブをした、思い出の深い場所となっている。
「当時のことは緊張で記憶が薄いので、改めて同じステージ立って思い出すシーンもあるのかなっていうのが楽しみです。そんな余裕ないくらい熱くなっているかもしれないですけど(笑)、今のみんなでのパワーでどんな景色が生まれるのかが楽しみですし、今回は2デイズならではのセットリストの仕掛けは考えてます! ライブアニソンアーティストとして、ロックだったり、自由気ままな楽しみ方だったり、コールレスポンスがあったりと、ふんだんにやりたい。『一日目終わり? 明日も行きたい!』となるライブにしたいですね」
プロフィール
アヤノ マシロ
北海道洞爺湖町出身・札幌在住の女性シンガー。2019年1月からAIR-G'エフエム北海道「IMAREAL」内の、水曜日「イマレコ!」コーナーを担当。
公演情報
綾野ましろ LIVE 2019 「ID -fourth spring-」
4/13(土)18:00 東京・TSUTAYA O-WEST
4/14(日)17:00 東京・TSUTAYA O-WEST
インタビュー・文/永堀アツオ
構成/月刊ローチケ編集部 2月15日号より転載