【インタビュー】アルルカン

2026/2/15(日)

アルルカン

いまのアルルカンを見逃してほしくない

昨年末、結成12周年を記念して開催したワンマンライブにおいて、バンド表記を結成当初の“アルルカン”へと改名することを突然発表し、ファンを驚愕させた彼ら。「ここ数年メンバーが4人になったり、他のジャンルのイベントに混ぜてもらいに自分たちから出て行ったり、作る楽曲も様々なことに挑戦してみたり。いろいろ変化球を投げてみたなかで、改めて自分がやってることをストレートに伝えたいなと思った時、そうなりました」と改名理由について話してくれた暁(Vo)に現バンドについて話を聞いた。

2026年からバンドとして新章を歩み出したアルルカンだが、そもそもこのバンドは暁曰く「感情の発露を目的に組んだ」。そのため、ヴィジュアルシーンのなかでも彼らは「ダメ人間」という代表曲を筆頭に、自分への嫌悪感や社会との違和感、不安や孤独、人々が心の奥底に抱える闇の感情を抉り出して、激しいサウンドに乗せて吐き出すパフォーマンスで注目を集めた。そして、それはいつしか生きづらさを感じる人々の心の救世主となっていった。

「僕は言うんです。別に救ってる訳じゃなくて、救われる準備がある人しか救えないと。僕は欲しいものをつかむ握力みたいなものを手助けしているだけで、その人に欲しい気持ちがないと受け取ってさえもらえないですから」

だが受け取った人々は即効能が作用。彼らの音楽が心のタガを外すものとなり、感情がダダ漏れになってライブで暴れたり号泣したり、句読点のない手紙を書いてくれたりするという。

「僕らがやってることは音楽で、エンタテインメントなんですよ。でも自分たちはエンタメするぞと思ってやってない。(アルルカンという)“薬”を売ることをエンタメにしてると僕は思ってます。だから、薬を必要としている人のためにこそ歌いたいし届けたいと思いますね」

初期アルルカンの当時は「独り言を吐き出すだけだった」。それが「いまは間違いなく手紙ぐらいにはなっていると思います」という暁。

「辛い、痛い、悲しいみたいな曲でどれだけ苦しがっても、自分は幸せとかいまだに分からないけれど、でも人間は幸せになりたい。そこに向かう手助けがしたいなと思うと、やっぱり誰かに届くものを作りたいって思うようになりました。馬鹿正直に明るいだけじゃなく、どんなに温かい日々があっても一生付き合っていくような傷。そういうものを抱えながらも、それを無視しないまま前を向くっていうところを、いまは本心で描けるようになったと思います」

そんな新章・アルルカンを詰め込んだニューアルバム『imagine』を3月25日に発売。4月から全国ツアー『アルルカン LIVE TOUR 2026「imagine」』も開催する。「面と向かいあって認めてもらうのがアルルカンには一番合ってる。だから、行くしかないなっていうところでやっていったら、どんどん増えてしまった」ということでツアーは9月まで全26公演におよぶ。このライブで持ち帰ってほしい薬とは?

「なんでもいいっす(微笑)。何かしらを呼び起こすだったりその気にさせるだったり、そういうものを持ち帰らせる自信しかないんですよ。いまはそれを堂々といえる。いつ、どこで、ライブハウスだろうが大きな場所だろうがカッコいいアルルカンを見せられるから。音で殺す、心を殴るみたいなものがいまも好きですけど、どこかで気持ちが温かくなるような瞬間も自然と生まれるようになってきたので。いまが苦しくて辛い人も、殺したいぐらい憎いヤツがいる人も、ライブハウスを出るときは晴れやかな気分になって“今日ここを選んでよかった”という気持ちで帰ってもらう場所になると思ってます。いまのアルルカンを見逃してほしくない。生きて会えたら一番嬉しいです」


誌面連動Q&A

  • Q.
    手土産を選ぶポイントは?

A.
「手土産を選ぶ時、生意気にも悩んだりするんですよね。でも手土産って何を渡しても一緒だと思うんですよ。だからその時思い浮かんだものでいいのかなと思います。何を選ぶかよりも、どういう気持ちでその人に会いに行くかのほうが大事だと思うので。スタンダードなものでも、変わったものでもよくて、何より気持ちが大事かなと思います」

プロフィール

アルルカン

'13年に始動した暁(Vo.)、來堵(Gt.)、奈緒(Gt.)、祥平(Ba.)からなるヴィジュアル系バンド。3月25日にニューアルバム『imagine』をリリースする。

公演情報

アルルカン LIVE TOUR 2026「imagine」

  • 4/5(日) 東京・Spotify O-WEST
  • 4/15(水) 京都MUSE
  • 4/17(金) 福岡・OP's
  • 4/18(土) 福岡・OP's
  • 5/2(土) 茨城・水戸LIGHT HOUSE
  • 5/3(日・祝) 栃木・HEAVEN'S ROCK 宇都宮 VJ-2
  • 5/8(金) 岡山IMAGE
  • 5/9(土) 山口・周南RISING HALL
  • 5/30(土) 神奈川・F.A.D YOKOHAMA
  • 5/31(日) 神奈川・F.A.D YOKOHAMA
  • 6/6(土) 埼玉・HEAVEN'S ROCK 熊谷 VJ-1
  • 6/13(土) 富山Soul Power
  • 6/14(日) 石川・金沢AZ
  • 6/27(土) 千葉・柏PALOOZA
  • 6/28(日) 千葉・柏PALOOZA
  • 7/4(土) HEAVEN’S ROCK さいたま新都心 VJ-3
  • 7/5(日) HEAVEN’S ROCK さいたま新都心 VJ-3
  • 7/11(土) 北海道・札幌CRAZY MONKEY
  • 7/12(日) 北海道・札幌CRAZY MONKEY
  • 7/17(金) 岩手・盛岡club CHANGE WAVE
  • 7/18(土) 宮城・仙台MACANA
  • 8/14(金) 兵庫・神戸太陽と虎
  • 8/16(日) 大阪・梅田BANGBOO
  • 8/28(金) 静岡Sunash
  • 8/29(土) 愛知・Electric Lady Land
  • 9/6(日) Zepp Haneda (TOKYO)

インタビュー・文/東條祥恵
構成/月刊ローチケ編集部 2月15日号より転載

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