【インタビュー】クレナズム
地方発信型フェスの代表格「りんご音楽祭」へようこそ
今年も「りんご音楽祭」の季節がやってきた。大きな自然と豊かな文化が調和する長野県松本市を舞台に、ジャンルを超えた多彩なラインナップを揃えた地方発信型フェスの代表格は、今年で開催11年目。現地に行かなければ味わえないその魅力について、昨年のフェス出演者である福岡のロック・バンド「クレナズム」のメンバーはこう語る。
河内 良い意味で混沌としているというか、みんな片手にはお酒を、耳には良い音楽を、あたり一面にはアルプス公園の緑と屋台の匂い。まさに白昼夢という言葉が似合うのかなと感じました。あと驚いたことといえば、アーティストの方々も普通にお客さんたちと同じように歩いていたり、写真撮影をしていたりと、普段ライブハウスとかで感じていたアーティストとお客さんとの壁や隔たりの様なものが全く無くて、その場にいる全員が心から楽しめる空間なんだなと、2日間を通してしみじみと感じました。
まこと 僕は当日熱が出ていて死にそうになりながら演奏していました。でもりんご音楽祭の独特な雰囲気のお陰で気持ち高まって倒れるまでやり切れました。
しゅうた 出番直前でギターの河内くんが鼻血を出したのが忘れられません。あれが一番不思議な気持ちになったかも。
クレナズムは、誰でも参加できるオーディション枠「RINGOOO A GO-GO 2018」を勝ち抜いて本番のステージに出演。彼らのような才能ある新進アーティストをもっと知ってほしい。そんな願いも「りんご音楽祭」の大事なコンセプトだ。
河内 初出演にもかかわらずたくさんの方々が来てくださっていてシンプルに嬉しかったです。全く知らない土地で、そして全く知らない方々と面と向かって一つになれた、みたいな感覚が忘れられない。不思議な気持ちになりました。
まこと クレナズムは、ライブと音源では全く違うものと思ってます。音源通りの音をお客さん達に届けることはもちろんですが、僕たちの熱量や人間味や感情を全解放できるのは、ライブでしかできないことだと思います。
萌映 私達は7月に1stシングルをリリースします。初の全国流通です!それに伴いまして『our delusion』というタイトルを構えて3箇所でレコ発ツアーをします。是非遊びにいらしてください!
今年の『りんご音楽祭2019』は、9/28(土)、29(日)の2日間。新人もベテランも、インディーズもメジャーも、ロックもダンスもヒップホップも。ジャンルを超えて交じり合う、ハッピーな空間がそこにはある。
萌映 クレナズムが結成されて10回目のライブが『りんご音楽祭』でした。初めてのライブの時は自分に自信がなく、ただがむしゃらに音を鳴らし歌っていましたが、『りんご音楽祭』で最初の音を鳴らしたあのときから自信を持って声が出る様になった気がしています。自分に自信が無いことは聴いてくださっているお客さんにもメンバーにも失礼だと思うようになったし、メンバー全員が『りんご音楽祭』を通してアーティストとしての責任感を強く持つようになりましたね。
今年の「りんご音楽祭」の出演者などの詳細はオフィシャルHP、およびローチケ(webサイト)をチェックして、楽しみに待っていてほしい。
プロフィール
クレナズム
萌映(Vo/Gt.)、河内(Gt.)、まこと(Ba.)、しゅうた(Dr.)の4人組ロックバンド。シューゲイザーやドリームポップに影響を受けたサウンドで福岡市を拠点に活動中。レコ発ツアーは7/13(土)大阪、7/27(土)東京、8/10(土)福岡にて開催。
公演情報
りんご音楽祭2019
9/28(土)11:00 長野県松本市アルプス公園
9/29(日)11:00 長野県松本市アルプス公園
インタビュー・文/宮本英夫
構成/月刊ローチケ編集部 6月15日号より転載