ディズニーの名曲を「体感ではなく体験」で届ける
夢とまほうに満ちたディズニー音楽を、物語を紡ぐ映像と共に、日本人ヴォーカリストとオーケストラの生演奏で贈る豪華ライブエンターテイメント「ディズニー・オン・クラシック ~夢とまほうの贈りもの 2025」。2023年から指揮を辻 博之が務めている。
「ディズニー音楽はいつの年代でも、作品にとって不可欠な存在です。音楽が物語を動かしたり、感情表現のひとつを担ったりするなど、細部までこだわり、大切にしていますよね」
数々の楽曲が日本語歌詞、日本語歌唱で披露されるというのもこのコンサートの魅力のひとつ。
「ディズニー映画を日本語吹き替えでご覧になる方も多いと思います。日本語歌唱でお届けすることで、そうした方たちにもストレートに入っていくのではないかと思います。音楽と共に映像をご覧いただきますので、音楽や映画のストーリーをそれほどご存知なくても楽しんでいただけますし、このコンサートに来たことで改めて映画を観るきっかけになっていただければいいなと思います」
このコンサートでは、ペンライトが公式アイテムとして販売されているなど、観客が一体となって楽しめる仕掛けも盛りだくさんだ。
「一般的なクラシック・コンサートは“体感”ですが、このコンサートは“体験”です。昨年はダンスナンバーをみんなで一緒に踊る場面もありました。今年も客席も舞台の上もない、ノーボーダーなコンサートを作り上げていきたいと思います。ぜひペンライトを振って一体感を感じていただけたらと思います」
2025年のプログラムは『白雪姫』、『アナと雪の女王2』、そして東京ディズニーシー(R)にグランドオープンした新テーマポート「ファンタジースプリングス」より「ジャーニー・トゥ・ファンタジースプリングス」などを予定。
「ディズニーの音楽、映画には変わらない愛の形があります。愛の形は様々ですが、人を思うことの素晴らしさを感じられる時間になると思います。このコンサートが初めてのクラシックコンサートになるというお子さんたちは、きっと特別感を味わい、生の息遣いとオーケストラ一人ひとりの人生があることを感じ、ビックリしてもらえると思います。その、ビックリは心の戸棚の中にしまわれて、いくつになっても消えることはありません。それがきっと将来、感動を追い求める心につながります。初めての方も存分に楽しめるコンサートになっていますので、気軽な気持ちでご来場いただき、気軽に、ビックリしていただければと思います」
インタビュー&文/嶋田真己
Photo/矢野寿明
構成/月刊ローチケ編集部 2025年3月15日号より転載
【プロフィール】
辻 博之(つじ ひろゆき)
東京藝術大学音楽学部声楽科卒業後、オペラ指揮者としてデビュー。オーケストラ指揮者としても国内外で幅広く活躍する。
「ディズニー・オン・クラシック ~夢とまほうの贈りもの 2025」公演情報│ローチケ[ローソンチケット]