ジャン=ジャック・カントロフ (ヴァイオリン)/Jean-Jacques Kantorow (Violin)
1945年、カンヌ生まれ。
13歳でパリ国立高等音楽院のルネ・ベネデッティーのクラスに入学を許され,1年でプルミエ・プリを取得。
1962-68年の間に10以上の国際コンクールで受賞(特に、ジュネーヴ国際コンクール、ロンドンのカール・フレッシュ国際コンクール、ジェノヴァのパガニーニ国際コンクールでは優勝を果たした)。
19歳にてカーネギーホールでのデビューを飾ってからは、世界中でソリスト、室内楽奏者(G・クレーメル、K・ツィメルマン、P・トルトリエ等のトップ・アーティスト達とも共演)として活躍。
ヴァイオリニストとしての活動の他、オランダ室内管弦楽団、オーヴェルニュ室内管弦楽団、パリ管弦楽団アンサンブル、フィンランドのタピオラ・シンフォニエッタ、スペイン・グラナダ市立交響楽団、ローザンヌ室内管弦楽団を始めとして、多くのオーケストラの常任指揮者を務める。
2008年までパリ国立高等音楽院のヴァイオリン科教授を務める他、世界中でマスタークラスを持ち、教育にも力を入れる。
録音も、ヴァイオリニスト、指揮者として、これまでにDENON、EMI、Erato、ALMなどのレーベルで行い,その数は数百に及んでいる。受賞アルバムも多く、フランスのディアパゾン・ドール賞の他、日本では多くが「レコード藝術」誌で「特撰盤」に選ばれている。
2012年より、ヴァイオリニストとしての活動を止めていたが、2017年春より再開、2017年春より再開、日本にも2019年2月に久々の来日公演を果たし、以前にも増して艶やかな音色と闊達な演奏を披露、多くの聴衆を魅了した。
上田晴子 (ピアノ)/Haruko Ueda (Piano)
東京藝術大学付属高等学校、同大学卒業、同大学院修了後、ロータリー財団奨学生として渡仏、パリ・ヨーロッパ音楽院卒業。
1986年、ロン=ティボー国際コンクール入賞、ヴィエニャフスキ・ヴァイオリン・コンクール最優秀ソナタ賞、1995年、日本国際ヴァイオリン・コンクール最優秀伴奏者賞受賞。
ソリスト、室内楽奏者として日本、ヨーロッパで演奏活動を行う。共演して来た演奏家は、J-J.カントロフ、P.ヴェルニコフ、A .デュメイ、O.シャルリエ、小林美恵、千々岩英一、S.ルセフ、A.カルデナス(以上vn)、B.パスキエ(vla)、堤剛(vc)、M.アリニョン、N.バルデイルー(cl)、エネスコ弦楽四重奏団、等。
録音は、ALMよりM.アリニョンとの「M.アリニョンの至芸」(『レコード芸術』準特選)、カントロフとのCD「プロコフィエフ、シュトラウス・ヴァイオリンソナタ集」(『レコード芸術』準特選)、以下、同誌特選の「ドホナーニ、エネスコ・ヴァイオリンソナタ集」「エネスコ、ブゾーニ・ヴァイオリン作品集」「ベートーヴェン・ヴァイオリンソナタ全曲集vol.1,vol.2」、オクタヴィアレコードより千々岩英一との「ポエム」(『レコード芸術』準特選)、フランスのレーベルではL.コルシアとの「Mr.Paganini」、郷古廉とのブラームス・ヴァイオリンソナタ、など多数。
現在、パリ国立高等音楽院室内楽科教授、ピアノ科准教授。