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【インタビュー】チェコ少年合唱団“ボニ・プエリ”

【インタビュー】チェコ少年合唱団“ボニ・プエリ”

指揮:パヴェル・ホラーク

―日本にはこれまでたくさん来日していますが、日本の印象を教えてください。

2000年以来、10回日本に訪れています。
私にとって日本は特別な場所で、日本でのツアーは常に音楽活動の集大成だと考えています。
日本について印象に残っているのは、音楽を愛する観客の皆さんのこと、そして美しい自然と現代のテクノロジーが見事に調和しているところです。


―2019年は“ボニ・プエリ”の皆さんにとってどのような年でしたか?

2019年は、“ボニ・プエリ“にとって38回目のコンサート・シーズンでした。
ウィーンにある有名なカールス教会でコンサートを行い、その後、ニューヨークのセント・ポール教会、ワシントンにある米国務省でもコンサートをし、大好評でした。日本でのコンサートは、この2019年のハイライトになるでしょう。


―数多くの少年合唱団がある中で、 “ボニ・プエリ”の最大の特徴・魅力はなんですか?

“ボニ・プエリ”には、チェコの音楽の伝統と歴史から生まれた独自の響きがあります。
ヨーロッパ音楽のはじまりは、チェコで生まれた、あるいはチェコで活躍した作曲家たち―モーツァルト、ベートーヴェン、ドヴォルザーク、ヤナーチェク、彼らの表現形式として生まれました。「すべてのチェコ人は音楽家である」という言葉があるのは、そういうわけなのです。
また“ボニ・プエリ”では、少年たちが良い友情関係でつながること、礼儀正しい振る舞いをすることにとても注意を払っています。それから、彼らにはツアーに行く国々についての知識を持っていてほしいと思います。こうしたこと全てが、彼らのパフォーマンスを聴きに来てくれる皆さんにも伝わって、感じ取っていただけると思うのです。


―幅広い年齢の子どもたちがいますが、指導をする際どんな点が大変ですか?

長年にわたり“ボニ・プエリ”の仕組みを作ってきました。団員たちは4歳から20歳くらいまで、その彼らが成長し合唱団を卒業するまでの指導を、体系的に行っています。
これは大いなる“錬金術”といえます。少年に共通する声の変化や、彼らの学校での勉強の責任を考慮に入れなければならないからです。
少年たちはチェコ全土から来ており、彼らの多くは何十キロもかけて私たちのところに来ています。私たちの私立学校には20人の優れた教師がいて、教育省の認可も受けています。
少年たちと学び、演奏すること、これは私たちにとって大きな喜びです。


―今回のプログラムの特徴・見どころを教えて下さい。

このプログラムでは、誰でも自分の好きな曲やジャンルを見つけられるようになっています。第一部ではヨーロッパのクラシックの名曲を聴き、第二部はチェコ民謡の世界へと変わります。そして有名なクリスマス・ソングの数々を楽しめます。
また、チェコのテレビでも放送されているスタジオジブリの作品、その素晴らしい物語に敬意を表し、映画から3曲、歌います。


―揮者として、ボニ・プエリの生徒たちに、どんな大人になってほしいと期待していますか?

簡単なことです。私は、少年たちが音楽を愛し、また、子供時代に経験した音楽の旅の影響を通じて、世界をナビゲートできるような素晴らしい人間に成長してほしいです。彼らが、それぞれの職業で成功することを願っています。
私たちの“ボニ・プエリ”が、世界中の人々が平和と友情の中で理解しあい、協力しあうその手助けになれば、本当に嬉しいです。


―コンサートは12月ですが、来年2020年のボニ・プエリの目標やチャレンジを教えて下さい。

来年もいくつかコンサートのプロジェクトがあります。春はイスラエル、夏には再び中国で大きなツアーを、そしてクリスマスには10回目となる韓国でのコンサートが予定されています。できるだけ早く愛する日本に戻りたいです!


―日本の方へのメッセージをお願いします。

親愛なる皆さん、私たちは世界中から集めた音楽の花束と音楽の歴史を皆さんにお届けします。どうか温かい気持ちで受けとってください。
皆さんの笑顔と拍手が、半年間ツアーの準備をしてきた少年たちへのプレゼントになることを嬉しく思います。


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