東京近郊にある食肉加工センターの屠場の手前にある研磨室は職人たちの休憩室にもなっており、ここに勤める沢村(辰巳雄大)と玄田(加藤虎ノ介)が遅めの昼食をとっている。そこへ彼らの取引先の畜産農家の新入社員を名乗る一人の男・伊舞(小日向星一)が現れる。どこかゆったりしたしゃべり方を含めて世間知らずな感じを醸し出す伊舞はその場所に居続ける。すると牛の屠室でBSE検査に必要な延髄が紛失し、騒動になっていることが知らされる。延髄の紛失はスクリーニング検査が出来なくなり、会社の信用の損失につながる。その事態にピンときていない伊舞に対して玄田が伊舞に解体作業の流れを淡々と説明する。それに対し、伊舞は畜産農家の立場から大切に育てた牛や豚だから「生命」として大切に扱ってほしいと。玄田と伊舞、それぞれの立場の違いから、ふたりの主張はやがて言い合いと発展していく。2人の間に沢村が割って入るも収拾はつかず。やがて一本の電話がかかってきて、紛失した延髄の所在、そして犯人が明らかになっていくのだが・・・。
未就学児入場不可
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