スイスを代表する劇作・小説家・推理作家のフリードリヒ・デュレンマットによる二幕の喜劇であり、代表作のひとつでもある『物理学者たち』。
第二次世界大戦での甚大な原爆被害も記憶に新しく、ベルリンの壁建設や水爆ツァーリ・ボンバの爆発実験など、世界情勢が緊迫した1961年に執筆され、「科学技術」そして「核」をめぐって渦巻く人間の倫理と欲望が描かれています。
日本における福島原発の事故発生後、ドイツ語圏では再び注目を集めている本作が、卓越した発想力とユーモアを併せ持つノゾエ征爾の上演台本・演出により、現代日本に蘇ります。
物語の舞台は、サナトリウム「桜の園」の精神病棟。そこに入所している3人の患者-自分をアインシュタインだと名乗る男、自分をニュートンだと名乗る男、そして「ソロモン王が自分のところに現れた」と言って15年間サナトリウムで暮らすメービウスと名乗る男-三人は「物理学者」であった。
そのサナトリウムで、ある日看護婦が絞殺された。犯人は通称“アインシュタイン”を名乗る患者であり、院長は放射性物質が彼らの脳を変質させた結果、常軌を逸した行動を起こさせたのではないかと疑っていた。
しかしさらなる殺人事件が起き、事態は思わぬ方向へ動くのであった・・・。
作
フリードリヒ・デュレンマット
翻訳
山本佳樹
上演台本・演出
ノゾエ征爾
出演
草刈民代 温水洋一 入江雅人 中山祐一朗 坪倉由幸(我が家)
吉本菜穂子 瀬戸さおり 川上友里 竹口龍茶 花戸祐介 鈴木真之介 ノゾエ征爾
日程
2021/9/19(日)~9/26(日)
アフタートーク有
9/21(火)14:00 登壇者:ノゾエ征爾、渡辺ミキ ゲスト:稲葉賀恵(文学座) 進行:綿貫凜
9/22(水)14:00 登壇者:温水洋一、中山祐一朗、坪倉由幸(我が家) 進行:綿貫凜
9/23(木・祝)18:00 登壇者:草刈民代、吉本菜穂子、瀬戸さおり 進行:綿貫凜
会場
東京・本多劇場
料金
席種 | 料金 |
一般 | ¥7,800 |
プレビュー(9/19(日)18:00公演) | ¥6,000 |
全席指定・税込
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