ものがたり
舞台はウリエ家の居間。ウリエ夫妻(妻ヴェロニック/夫ミシェル)とレイユ夫妻(妻アネット/夫アラン)が対峙している。“安全”と思われる公園で、レイユ家の息子が、ウリエ家の息子に怪我を負わせてしまったのだ。お互いを探りながら、冷静に話し合いは始まる。二組ともそれなりの家庭であるとの自負がある。ミシェルは小売業を営み、ヴェロニックはアフリカの事情に詳しく本を執筆中。アランはやり手の弁護士で、アネットは資産運用の仕事をしている。レイユ夫妻は地位と裕福さを匂わすが、ウリエ夫妻は良識ある家庭を築いていることを強調する。そんな緊迫した話し合いのなかなのに、アランは携帯をはなさず、仕事の緊急事態に下品とも言える指示を出し続け、ついにアネットの怒りが爆発!そこから事態は、思わぬ方向に。お互いにホンネむき出しのバトルが始まります。もはや制御不能となった大人たち。これは果たして悲劇、それとも喜劇・・・。